MUGEN CIVIC TYPE R


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シビックTYPE Rは、速く走るためのかけがえのない資質を持っている。それは「高剛性ボディ」であるということ。ボディが頑丈であればあるほど、サスペンションの持ち味はダイレクトに効く。さらにシビックTYPE Rには、サーキットにおける本格スポーツドライビングを見据えた、専用開発のブリヂストン・ポテンザRE070を標準装備している。

高次元の走りの核となるこれらのハードウェアが持つ優れたポテンシャルを、無限はもっと引き出したいと考える。つまり無限シビックTYPE Rのスポーツサスペンションは、スタンダードの良さをもっと幅広いフィールドで生かしながら、かつ限界域の高いハンドリングを実現することを念頭にその開発はスタートしている。


フロントダンパーの減衰力を高めることでリニアなフィーリングを向上させながら、リアダンパーの減衰力を柔らかめに設定することで、しなやかなで扱いやすいセッティングとした。グラフは標準サスペンションとスポーツサスペンションの減衰性能を現したもの。

サーキットを中心に鍛え上げられたシビックTYPE Rのサスペンションの完成度は非常に高いため、わずかでも方向性がずれると運動性能全体をスポイルしかねないものになってしまう。それゆえに無限シビックTYPE Rのサスペンション開発は、着地点を明確に設けることで、非常に緻密に、しかし幾度にも渡る限界を超える過酷な走行テストを経て製品化に至っている。

レーシングドライバーによる走行テストを中心に、限界までの過渡特性を探る。ダンパーとスプリング、フロントとリアの荷重バランス、ポテンザRE070タイヤとのマッチングなど、気の遠くなるような組み合わせから、無限が求める“結論”に向かってテストを重ねていく。

無限シビックTYPE Rのために新たに開発したダンパーに加え、スプリングのバネレートについても、一般的には1〜2kg/mm単位で行われるバネレート試験は、さらに細密な0.3〜0.5kg/mm単位で実施。ほとんどのドライバーには感知できないであろうレート差を、敢えて試験要件として設定することで、無限が求める足まわりの“結論”にたどり着いている。

スポーツ走行時に求められる微低速ピストンスピードにもこだわり、トラクション性 能、ライントレース性、路面状況の把握しやすさ、旋回性等を向上させた。


無限が追求したのは「誰にでも操る楽しさを感じることができるサスペンション」。スポーツドライビングでは、トレース性、アクセルの開閉時におけるボディ挙動の把握のしやすさ、225psのハイパワーを十分に路面へ伝えるトラクションの確保など、特にサーキットにおいてTYPE Rをよりドライビングしやすいものに仕上げている。その一方で、ストリートではしなやかささえも感じる。



スタンダードで高めに設定されているバネレートを高めることなく、フロントダンパーの減衰力を高めることでリニアなフィーリングを向上しながら、リアの減衰力を柔らかめにすることでしなやかな動きをみせる。つまり高剛性ボディと高性能タイヤのメリットを幅広いフィールドで最大限に活かす、スポーツカーの原点に立ち返ったスポーツサスペンションでもあるのだ。

ドライバーにとって、クルマの挙動を把握しやすく、コントローラブル。無限シビックTYPE Rは、誰にとっても安心して思い切りのよいドライビングを可能とし、それを受け入れられる懐の深いサスペンションとなっている。


無限MUGENCIVIC TYPE R