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2012.04.17

全日本フォーミュラ・ニッポン第1戦
7位完走2ポイント獲得!予選一発の速さは今年も維持するも、決勝での課題も見えた開幕戦!

シリーズ名:2012年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦 鈴鹿サーキット
大会名:鈴鹿2&4 レース
距離:5.807km×43周(249.701km)
予選:4月14日(土)雨のち晴れ・観衆15,000人(主催者発表)
決勝:4月15日(日)晴れ・観衆:28,000人(主催者発表)

 TEAM無限と山本選手は開幕戦を7位で完走して2ポイントを獲得した。予選では Q2をトップで通過し、ほぼ確実に2年連続の開幕戦鈴鹿でのポール・ポジションを予感させたが、残念ながらQ3でのクラッシュにより予選8位に甘んずる結果となった。決勝では難しい高速コーナーである130Rでオーバーテイクを魅せ、7位に順位を上げた。ピット作業も的確にこなしたが、レース中の走行ペースにはまだ改善の余地があり、今後の課題も見えた開幕戦となった。

●4月14日(土)
■フリー走行 1回目 11位
天気予報どおりに降雨の中での走行となり、ウェットタイヤでのセッティングを確認し、ピット作業の練習も行なった。

■公式予選 8位(Q1:2位 Q2:1位 Q3:8位)
3月に実施した公式合同テストと開幕戦前日に追加された練習走行で、ドライ・コンディションでの予選セッティングはほぼ完璧に仕上がっていた。それを裏付けるようにQ2の段階ではフロントロー相当のタイムを記録した。しかし、2年連続の開幕戦鈴鹿での ポール・ポジション獲得を目前にしたQ3では、午前中の雨の影響でまだ少し濡れていた2コーナー先の縁石に触れてしまいスピン、クラッシュ。タイムを短縮できないまま予選8位となった。

●4月15日(日)
■フリー走行 2回目 10位
数周分の少ない燃料で走る予選とは条件が異なり、250km近い距離を走るための 燃料を積む決勝に備えてクルマのセッティングを調整し、ピット作業のシミュレーションも行なった。

■決勝 7位(43周 1時間15分39秒276 ベストタイム:1分43秒478)
8番グリッドからスタートした山本選手は、スタート直後の接近戦で接触を避けるため コースを外れるが順位をキープ。その後、130Rという鈴鹿サーキット屈指のハイスピード・コーナーで前を行く車両を抜き去り7番手に浮上する。3台が横並びに走行する中で、車速を一番伸ばせるアウト側のラインを的確にトレースして競り勝った山本選手の姿にピット内のスタッフからも歓声が上がった。その後はピット作業もミス無く素早く完了し、さらなる順位アップをもくろんだが、予選での速さとは裏腹にレース中の走行ペースがあまり伸びず、7位完走となった。

■山本尚貴コメント
予選中、クルマは完璧に仕上がっていました。それだけにQ3でのクラッシュはチームにも申し訳ないと自分でも反省しています。決勝序盤に130Rで3台並走となったとき、「負けたくない」という思いを持ちながらも冷静にラインをトレースして抜くことができました。ここで勝負をかけないと順位が上がらないだろうと判断したからです。でも、その後のレースペースは思ったよりも上がりませんでした。次のもてぎではこの部分をもっと煮詰めて改善し、さらに上位の結果を目指します。

■手塚監督コメント
金曜日から予選までにドライ・コンディションのセッティングはほぼ完璧に仕上がっていました。昨年同様に予選Q1、Q2を難なく突破して2年連続の開幕戦ポール・ポジションはほぼ確実と思っていました。それだけにQ3でのクラッシュが悔やまれます。スタートもミスなく決めた決勝では、高速コーナーでライバルに競り勝つなど、見せ場をつくることができスタッフも興奮しました。ピット作業も難なくこなせました。ただ、決勝中、上位3台の走行ペースとは差がありましたので、この部分をさらに改善して、次のもてぎでは表彰台を狙いたいと思います。

■勝間田エントラント代表コメント
予選一発の速さを引き続き保っていることは確認できました。ただ、燃料搭載量の少ない予選と、より多くの燃料を積んで車重が重い状態からスタートし、次第に軽くなっていく決勝でのセッティングは異なります。レース中にはタイヤのゴムがさらに路面へ付着するなどコンディションも顕著に変化します。今後は決勝レース中も高次元でクルマのバランスを保ち、より高いレベルでラップタイムを刻めるようにする必要があります。今回、チームはピット作業も確実にこなしました。チーム一丸となって次のもてぎ大会では、より良い結果を目指します。