第7・8戦 岡山国際 レースレポート
2006.6.21■6月17日(土) 観衆:3658人
・第7戦予選 曇り/ドライ 気温22℃ 路面温度28℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分25秒685 PP
・第8戦予選 曇りのち雨/ドライ 気温22℃ 路面温度27℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分25秒787 3位
・第7戦決勝 雨の曇り/ウエット 気温20℃ 路面温度22℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 2位
ベストラップ:1分37秒298
■レポート
6月17〜18日、岡山国際サーキットで全日本F3選手権第7/8戦が行なわれた。
もてぎでは第5戦で今季初ポールを獲得、第6戦では久々の3位表彰台を獲得したHonda TEAM 無限と塚越広大。この岡山国際では念願の今季初優勝を目指してレースウィークを迎えた。
もてぎのレース後、プライベートテストを敢行、さらにマシンにモディファイを加えて迎えたレースウィーク。合同テストがなかったということで、木曜日からの走行開始となったが、初日はあいにくの雨。午前のセッションでは、終盤の雨量の多い段階で、塚越はまずまずのタイムをマークするが、午後はさらに風雨が強まり、走行はキャンセルに。
金曜日は好天に恵まれたものの、ここでは低速コーナーでのフロントが入らないと訴えたこともあり、セッティングを変更していくこととなった。しかし、その結果、中〜高速コーナーでのタイムロスが増えたことから、マシンは持ち込んだイニシャルセットに近い状態に戻し、ドライバーはドライビングを見直して土曜の予選セッションを迎えた。
曇天ながらもドライでのセッションとなった土曜午前10時25分からの第7戦予選。開始2分のところでコースインした塚越は、2周目に1分26秒626dでトップに立つと、3周目に1分25秒963にタイムアップ。クールダウンラップなどを挟んだ7周目、いったんポジションを下げていた塚越は1分25秒896で3番手に浮上。さらに残り1分の段階で1分25秒685をマークすることに。セッティング変更などが奏功し、逆転で今季2度目のポールポジションを獲得した。
インターバルにチームは、2コーナーとアトウッドコーナーなどでの飛び込みでリヤがナーバスになるというドライバーのコメントから、リヤのグリップを高めるべく調整し、塚越をコースインさせた。
第8戦予選では2周目に1分26秒027をマーク、3番手に着けた塚越だったが、降り始めた雨を気にしてか、3周目に1分25秒787を記録してからタイムアップできない展開が続く。5周目にクールダウンラップを挟み、アタックを続けた塚越だったが、結局タイム更新はならず。残念ながらベストタイムは1分25秒787で、3番手という結果となった。
路面コンディションがウエットとなったため、午後の第7戦決勝を前に、10分間のウォームアップセッションが設けられたが、ここでは木曜の走行で使用した7分山程度のレインタイヤを装着、ウエットセッティングを施して走行。決勝に向けてはさらに調整を施してグリッドに向かうことに。
迎えた第7戦決勝のスタート。アウト側のポールポジションからスタートした塚越だったが、加速が鈍く出遅れ、1コーナーではエイドリアン・スーティル、伊沢拓也に次ぐ3番手に後退。その後一時、じりじりと引き離されてしまう展開となったが、6周目に2位の伊沢がコースアウトを喫したために2位に浮上。しかし、トップのスーティルは1分35秒〜36秒台での走行に対し、塚越は1分37秒台と振るわず、追い上げはならず。そのまま2位表彰台フィニッシュとなった。
田中弘監督コメント
「予選では、第7戦予選はほぼ狙ったとおりのタイムをマークすることができた。しかし、ドライバーのコメントを基に施したインターバルでの変更は、マイナス面もあり、思ったようには上手く行かなかった。結果的には変えずにそのままのセットアップで臨むべきだっただろう。第7戦決勝ではレインタイヤでの走行となったが、選択したのは木曜の午前に下ろしたユーズドタイヤで、この判断も正しかったと思われる。決勝前のウォームアップでは、意外に路面の水が少ないと言うことで、車体の限界を高めるべく再調整した。しかし、スタートではウエット状況に応じた操作方法をドライバーに命じたが、残念ながら再びミスしてしまった。
2位というリザルトは得たが、決勝中のラップタイムはトップの車両に対し、約1.5秒ほど差をつけられていた。木曜のウエットでの状況と路面コンディションから考えれば、塚越のタイムは不満が残るものであったというしかないだろう」
塚越広大コメント
「フォーメイションへのスタートが上手く行ったので、同じようにスタートしたつもりでしたが、残念ながら出遅れてしまいました。1〜2コーナーでは位置取りも関係し、3番手に下がることになりました。伊沢選手の後退によって2位に上がったのですが、その後はとにかく1周1周、一生懸命走ることだけを考えていたのですが、結果的に大きく離されてしまい悔しいです。明日は今日の結果を反省し、自分自身納得の行く走りをしたいと思います」
■6月18日(日) 観衆:5875人
・第8戦決勝 晴れ/ドライ 気温26℃ 路面温度42℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 4位
ベストラップ:1分28秒396
■レポート
天候が回復、ドライコンディションとなった日曜日。午後2時50分から第8戦決勝のフォーメイションラップが始まったが、チームでは前日の予選セットを基に、ドライセッティングを施し、塚越を送り出した。
迎えたスタートでは、残念ながらまたも好スタートが切れず、塚越はマルコ・アスマーやファビオ・カルボーンなどの先行を許してしまう。一時は7番手あたりにまで後退した塚越だったが、1周目のインフィールドで、激しく競り合う前の2台を上手く攻略し、4番手にまで順位を回復することに成功する。
トップの車両を追いたい塚越だったが、前のカルボーンのペースは決して速くなかったものの、残念ながら接近しすぎるとフロントのダウンフォースが乱れるせいかマシンバランスが厳しく、なかなか思うように仕掛けることができない。
こうして1秒ほどのギャップのまま周回が続いたが、最後までカルボーンは付け入る隙を見せず、塚越は4位でのチェッカーとなった。
田中弘監督コメント
「セットアップは基本的に第7戦予選でのものをベースに、中古タイヤを履く決勝レースという部分を鑑みて修正を施したものとした。ラップタイム的には、路面温度などの条件を考慮して1分28秒程度と予想していたが、ほぼそのとおりのタイムでの周回となった。
しかし、スタートでまたも出遅れ、ポジションを落としてしまったことで、決勝中も常に前に他車がいる悪条件での周回になり、本来ならばトップの車両と同等の1分27秒台後半のタイムには届いていたのではないか。昨年の岡山でのタイムの変遷を鑑みても、マシンのパフォーマンスは明らかに向上しており、トップの車両とも僅差の争いができるレベルにあるのは間違いない。しかし、決勝では予選のパフォーマンスが再現できておらず、残念ながらきちんと戦って敗れたというレベルではない。
また、スタートでのミスが続いているが、既にハードウェアでの対処法はなく、あとはドライバーの問題と言うしかない。次戦は再び鈴鹿に戻るが、ホンダのホームコースながら、暑さなどの面も含めて厳しい戦いとなるのではないだろうか」
塚越広大コメント
「昨日は自分としてもすっきりした走りができなかったですが、今日もスタート直後の混乱に巻き込まれる展開となってしまいました。なんとか1周目に少しポジションを回復できましたが、その後自分のミスもあって4位のままでのチェッカーとなりました。ミスがなければもっとチャンスがあったかもしれません。残念ですが、次戦は鈴鹿ですし、前回の借りを返すべく頑張ります」
written by TAGUCHI













