第17・18戦 ツインリンクもてぎ レースレポート
2006.10.25■10月21日(土) 観衆:5600人
・第17戦予選 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分46秒517 3位
・第18戦予選 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度23℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分45秒888 2位
・第17戦決勝 晴れ/ドライ 気温20℃ 路面温度30℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 2位
ベストラップ:1分47秒398
■レポート
いよいよ今季の最終ラウンドを迎えた全日本F3選手権。Honda TEAM 無限は10月21〜22日、ツインリンクもてぎでの第17/18戦に臨んだ。
金曜の占有走行では、午前は主にフロントカバーのサイドに設けたカナード状の新しい空力デバイスの評価を行なうも、ドライバーに大きなフィーリングの向上が感じられなかったため、午前の終盤からは空力デバイスを外してセットアップを行なうこととなった。その結果、総合のタイム的には7番手と、トップからコンマ3秒ほどの遅れにとどまったが、チームではまずまずの手応えを持って、土曜の予選セッションを迎えた。
午前8時50分から始まった第17戦予選。開始2分のところでコースインした塚越広大は、2周目の1分48秒691から計測を開始。この時点でいきなりトップに立つが、続く3周目に1分47秒242へとさらにタイムを上げる。この後、イエローフラッグがコース上に提示されたこともありクールダウンラップを挟んだ塚越は、5周目に1分46秒822として、下がっていた順位を3番手に再び押し上げる。
さらに6周目に1分46秒517をマークして2番手につけ、チェッカーを受けた塚越だったが、その後に石浦宏明がトップタイムをマークしたため、石浦、エイドリアン・スーティルに次ぐ3番手で第17戦予選を終えることとなった。
インターバルにマシンのチェックを行なったチームは、予想よりも涼しいコンディションとなったため、タイヤの内圧がやや低かったと判断、タイヤの内圧を再調整したニュータイヤを装着し、第18戦予選に塚越を送り出した。
第18戦予選では、塚越は約3分経過時点でアタックを開始。まずは1分47秒227で2番手につけると、翌3周目には1分46秒342へとタイムアップ。クールダウンラップを挟んだ5周目、1分46秒299とした塚越は、さらに1分45秒888へとタイムアップ。トップのタイムに肉薄する。
しかし、塚越が最後のアタックに入ったところで、コースアウトした車両があったためイエローフラッグが提示されたため、タイム更新はならず。結局スーティルがポールポジションを獲得し、塚越は僅差の2位。以下、ファビオ・カルボーン、マルコ・アスマーらが続く結果となった。
午後1時30分にフォーメイションラップが始まった第17戦決勝。それに先駆けたウォームアップで、チームではロール剛性を調整するなど、万全の体制でマシンを3番グリッドに並べた。
迎えたスタート。ややストール気味ながら、アウト側3番グリッドからまずまずの動き出しを見せた塚越は、右前方2番グリッドのスーティルがストールし、後続車両が突っ込むなどアクシデントが発生するものの、難を逃れてトップの石浦に1コーナーで迫るも、2番手で2コーナーを立ち上がる。
コンマ数秒差で石浦を追走する塚越は、3コーナーなどのブレーキングで石浦のインを伺うなど、プレッシャーをかけるものの、突破口は開けず。レース中盤以降は、石浦が1分47秒前半の好タイムでの周回を続けるなど惜しくもギャップを拡げられた塚越は、11周目に1分47秒398のベストタイムをマークも、これに届かず、優勝は石浦。塚越は惜しくも2番手でのチェッカーを受け、以下伊沢拓也、カルボーン、ロベルト・ストレイトらが続く結果となった。
田中弘監督コメント
「金曜午前には新しいカナード状の空力デバイスを試し、やや時間を費やしたが、結局午後に元に戻し、セットアップを進めることとなった。予選では金曜午前をベースに、少しリヤのダウンフォースを変化させて臨んだが、涼しかったことで、第17戦予選では、ややタイヤ内圧が上がらなかった。そのためインターバルにタイヤ内圧のみ調整し、第18戦予選に送り出したが、最後のアタックはイエローフラッグの影響もあり、僅かにポールポジションに届かなかった。第17戦決勝では、前にマシンがいる状態で、もっとドライバーが頑張ってついていかなければ。前のドライバーはここまで結果が残っておらず、ハングリーさが前面に出ており、塚越は気合で負けていたように思う」
塚越広大コメント
「予選では、1回目に少しオーバーステア傾向があったと感じましたが、インターバルに修正していただいて、2回目にはかなり良くなっていました。クルマは良かったのですが、ほんの僅かずつのミスによる遅れが重なってポールポジションには届かなかったような感じでした。決勝のスタートは、自分でもかなり良かったと思いましたが、1コーナーでは前に出ることはできませんでした。序盤の4周ほどで前にプレッシャーを掛けられたところで、もっと勝負できなかったかと残念です。あそこで、前に出られなかったのが、2位に甘んじた原因だと思います。明日は今季最終戦ですし、フロントロウからのスタートですから、今日のようなスタートを決めて有終の美を飾れるよう頑張ります」
■10月22日(日) 観衆:15000人
・第18戦決勝 曇り/ウエット 気温18℃ 路面温度25℃
#10 Honda 無限 F107 塚越広大 11位
ベストラップ:1分47秒862
■レポート
いよいよ今季最終戦となった日曜の第18戦決勝。前日の結果によって、ドライバーズタイトルはスーティルが獲得していたが、チームとしてもドライバーとしても、フロントロウから臨むこの一戦で有終の美を飾るべく、午前10時53分にスタートの瞬間を迎えた。
前日まずまずのスタートを見せた塚越だったが、この日はホイールスピンが多く、残念ながら加速に失敗。イン側からアスマーの先行を許してしまう。
さらに、1〜2コーナー間でカルボーンと競り合いながら立ち上がり、カルボーンをけん制しながら3コーナーへのアプローチを開始した塚越だったが、イン側のラインの閉め方が充分ではなかったか、最内のラインにカルボーンに飛び込まれてしまう。
なんとかポジションを守るべく、3コーナーへのブレーキングとターンインを開始した塚越だったが、ここで左リヤ部分をカルボーンにヒットされ、あえなくスピン。3コーナーアウト側のグラベルにはまってしまい、コースマーシャルの牽引によってコースに復帰を果たすも、残念ながら周回遅れとなってしまう。
ここから追い上げを図った塚越は、1分47秒台のタイムをマークし、周回遅れながらも4位争いの集団に追いつくなど速さを見せたものの、20周のレースではポジションの回復はならず。結局13位でのチェッカーとなってしまった。
なお、レース後、チームでは1号車が使用していたフロントブレーキのダクトについて、国際モータースポーツ競技規則付則J項にある「前後ブレーキ冷却用のダクトは、ホイール中心から上下140mmの範囲に収まらなければならない」とする規定に違反するのではないか、という抗議を提出。この抗議が大会審査委員会に認められ、1号車ならびに同様の仕様であった36号車が失格となったため、暫定結果が改定され塚越は11位に。しかし、1、36号車を走らせるトムス陣営から控訴が提出されたため、この第18戦は暫定結果のまま保留されることとなった。
田中弘監督コメント
「レース前に、塚越には1周目に必ずカルボーンが仕掛けてくるので、3コーナーや5コーナーでは細心の注意を払えと指示していたのだが。3コーナーでの接触は、本来カルボーンにペナルティーが科せられてしかるべきだったとは思うが、塚越もあのような状況にならぬよう、その前に1〜2コーナーからの位置取り、3コーナーへかけてのライン取りなど、いくらでも対処できたはずだ。抗議については、シリーズを代表するチャンピオンマシンとなった1号車だけに、あのような違反があるべきではないと考えた。ヨーロッパでも当該部分に関しては、各チームがきちんと対処しており、インターナショナルカテゴリーであるF3だけに、日本でもきっちりしておくべきである」
塚越広大コメント
「無心でスタートしたのですが、回転が高かったのか、スタートでホイールスピンが多くて出遅れてしまいました。それでもなんとか3番手で、カルボーン選手の攻勢は抑えられそうだったのですが、3コーナーへの進入で、イン側の閉めが足りなかったのか、向こうに入られてしまって。コーナーにアプローチしたところで、左のリヤに追突されてスピンを喫してしまいました。その後はクルマの調子も良かったのですが、前に追いついたところでミスがあるなど、周回遅れとはいえ、もっと抜いていきたかったですね。今季は僕のミスで結果が残せなかったことが悔しくてたまりません。しかし、本当に多くのことを学んだので、それを確実に自分の身に着けて今後に生かして行きたいと思います」













