塚越 広大 ドライバーズレポート <マカオグランプリ>
2006.11.2811月16〜19日 2006年 FORMULA3 MACAU GP(53rd Edition) ギアサーキット
参加台数32台
F3選手権の世界一決定戦とも言われるマカオグランプリに参戦しました。今回はイタリアのプレマパワーチームからの参戦となりチーム、マシンとエンジンが全日本F3とは違うパッケージでのレースになりました。練習走行から少しずつサーキット、マシンに慣れていき予選は10番グリットを獲得。予選レースではスタートで3番手まで上がるも5位でゴール。迎えた決勝はうまくレース運びをすることができ順調に走っていたのですが13周目にクラッシュしてしまいリタイヤとなってしまいました。
Qualify・・・2‘14.553/10位 天候・・・晴れ
木曜と金曜に1セッションずつ予選がありました。マカオでは1度クラッシュするといつも以上にリズムが悪くなってしまうので気を付けながらもタイムアップできるように走りました。しかし、マカオの予選はクリアラップを取れず、クラッシュも多いためチャンスを作ることが出来ませんでした。その中でもクリアラップをうまく取れた周があり出来る限りのアタックをしました。1回目の予選は2‘15.957で2回目の予選は2‘14.553とタイムアップして10番手グリッドを獲得することが出来ました。
Qualification Race・・・5位 天候・・・晴れ
レースのスターティンググリッドを決める大切な予選レースでした。10周で行なわれました。
スタートで、9番手に上り各マシンが交差する中、マンダリン手前で失速したマシンを抜くことに成功して、リスボアコーナーのブレーキングで一気に抜き去り、コーナーを曲がった時点で3番手にポジションアップしました。予選と違いレースを有利に運ぶためダウンホースを減らしていたため思っていたよりも不安定なマシンをコントロールして走りました。途中6番手にポジションを下げてしまいましたが8周目のマンダリンで5番手に浮上。そのあとも競り合いの末5番手でチェッカーを受けました。
RACE ・・・リタイヤ 天候・・・晴れ
日曜日に行なわれたレースは15周で行なわれました。朝に行なわれた練習走行でマシンのフィーリングを確認して予選レースよりもさらにダウンホースを減らしてレースに臨みました。
今回もスタートが決まり4番手に上がろうと1コーナーでインに入っていきましたが、行き場がなくなるほどブロックされてしまい接触。失速してしまったため順位を下げてしまい、マンダリンでも自分のポジションが思うように取れずアウトの壁ギリギリまで追いやられてしまいました。しかし、前方で起こった混乱をうまく切り抜け一時は10番手くらいまで下がったポジションを5番手まで戻ることが出来ました。次の周にセーフティーカーが入り5周目に再スタート。その際順位を下げてしまいましたが6周目のリスボアコーナーで再び5番手に上がり前車を追いかけました。今週で1番タイムもよく徐々に4番手に追いついていった13周目の最終コーナーでリアが流れてしまいコントロールする間もなくタイヤバリアにクラッシュしてしまいレースを終えてしまいました。
マカオグランプリでたくさんの経験をすることが出来ました。最終的にクラッシュしてしまいましたがいい走りが出来、自分に足りないものもわかりました。来年度、自分の弱点をなくしてさらなる飛躍ができるようにしたいと思います。
塚越 広大
無限 COURAGE LC70 車両展示のお知らせ
2006.11.13タミヤフェア2006にJLMC参戦車両「無限COURAGE LC70」を展示いたします!
↓イベント詳細はこちらをご覧下さい↓
■日時 11月18日(土) 19日(日)
■場所 ツインメッセ静岡 北館/南館
■入場料 無料
■イベント詳細ホームページ http://www.tamiya.com/japan/tamiyafair/index.htm
SUPER GT Rd.9 in FUJI GT 300km RACE レポート
2006.11. 7■11月4日(土) 観衆:29200人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温17℃ 路面温度23℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 5位
#18 TAKATA童夢NSX 11位
#100 RAYBRIG NSX 13位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位
・予選2回目 曇り/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA童夢NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 13位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 4位
・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温16℃ 路面温度19℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA童夢NSX 進出できず
#100 RAYBRIG NSX 進出できず
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位
■11月5日(日) 観衆:46300人
・フリー走行 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃
GT500
#18 TAKATA童夢NSX 5位
#8 ARTA NSX 6位
#32 EPSON NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 13位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 4位
・決勝レース 晴れ/ドライ 気温19℃ 路面温度27℃
GT500
#32 EPSON NSX 優勝
#18 TAKATA童夢NSX 7位
#100 RAYBRIG NSX 13位
#8 ARTA NSX 14位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 14位
■レポート
激戦の続いた2006シーズンを締めくくべく、迎えた富士スピードウェイでのスーパーGT最終戦。長いストレート区間を持ち、スリップストリームを生かした超高速戦の舞台として知られるこのコースで、金曜日から圧倒的な速さを見せ付けたのは、#32 EPSON NSX。2ランクの性能引き上げもあり、午前の公式練習1回目、午後の2回目ともにトップタイムをマーク。特に午後の2回目には2番手に着けた#8 ARTA NSXに対しても1秒3もの大差をつけての総合トップ獲得と、大きな注目を集めることに。結局GT500の総合結果では#32 EPSON NSX、#8 ARTA NSXが1-2を奪い、#18 TAKATA 童夢 NSXが7番手。過去2戦で優勝、2位と好成績を挙げポイントリーダーとなった#100 RAYBRIG NSXだったが、リストリクターをワンランク小さくして車重を1050kgとするも、特別性能調整25kg+100kgのウエイトハンデを課せられ、非常に厳しい状況でレースウィークを迎え、金曜を14番手で終えることになった。
予選が行なわれる土曜は、金曜よりはやや雲が多かったものの、まずまずのコンディション。午前10時10分からの予選1回目、まず最初に行なわれたGT300クラスの占有走行時間帯では、#777 梁山泊 apr MR-Sが1分42秒312でトップタイムをマークして暫定ポールの座に。#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、#19 ウエッズスポーツセリカなどがこれに続いたが、ここでの#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、セッション半ばに柴原眞介のドライブでコースイン。3周目に1分42秒906、4周目に1分42秒823と順調にタイムアップし、6番手で午後のスーパーラップ進出を決める。
続いて行なわれたGT500の占有時間帯では、セッション序盤はピットでタイミングを計る陣営が多かったため、タイムアタック合戦はセッション終盤に集中。#35 BANDAI DIREZZA SC430が1分33秒923をマークして暫定ポールかと思われたが、残り1分のところで#32 EPSON NSXが満を持して1分33秒108という圧倒的な速さでトップタイムを奪うことに成功。#35 BANDAI DIREZZA SC430、#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zに続いて、#8 ARTA NSXも5番手に食い込んでスーパーラップへの切符を手にするが、#18 TAKATA 童夢 NSXは惜しくも11番手で、#100 RAYBRIG NSXは13番手で、ともにスーパーラップ進出を逃すこととなった。
午後2時10分からの予選2回目。予選1回目のトップ10に入ったマシンは、この後に続くスーパーラップに向けたフィーリングのチェックを行い、その他のマシンは決勝に向けたセットアップを行なうこととなったが、ここでも#32 EPSON NSXがトップの座を堅守。#8 ARTA NSXは8番手ながら、フィーリングはまずまず。また、GT300クラスでも暫定ポールの#777 梁山泊 apr MR-Sがトップタイムをマークも、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rも4番手として、各陣営がスーパーラップへの準備を終えた。
迎えたスーパーラップ。最初に始まったGT300クラスのアタックでは、2番手に登場した#13 エンドレスアドバンCCI Zの1分42秒482をターゲットに、柴原の駆る#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが5番目にアタックしたものの、セクター1では#13 エンドレスアドバンCCI Zを上回るも、後半セクションでわずかに後れを取り、惜しくも1分42秒595でその時点の2番手に。その後、ラストの4台のアタッカーたちがタイムを更新する中、最後に登場した#777 梁山泊 apr MR-Sが1分41秒778をマークして今季初となるポールポジションを獲得。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは6番手から決勝を戦うこととなった。
続いて行なわれたGT500のスーパーラップでは、5番目にアタックした#1 ZENT セルモ SCが1分34秒203でトップに立ち、続いて登場した伊藤大輔のドライブする#8 ARTA NSXは、これを上回るべくアタックを敢行したが、1分34秒397と惜しくも届かず、2番手に。続く3台のマシンが次々にトップタイムを更新する展開に。最後に登場した#32 EPSON NSXのアタックに注目が集まったが、「ややフロントタイヤの温まりが遅く、1コーナーでアウトにはらんでしまった」とステアリングを握ったロイック・デュバルが振り返ったように、#32 EPSON NSXはコカコーラコーナーでもラインを外し、セッション1では後れを取ってしまう。しかし、そこから素晴らしい巻き返しを見せた#32 EPSON NSXは、#35 BANDAI DIREZZA SC430のマークした1分33秒755というそこまでのトップタイムを0.087秒短縮する、1分33秒668をたたき出して見事今季初となるポールポジションを獲得した。
「スーパーラップでは後半にうまくまとめることができて良かった。今回は救済措置でリストリクターが大きいこともあって、金曜から非常にマシンは速い。タイヤも安定しているし、明日の決勝では良いレースをして勝ちたいね」と初ポールポジションを喜ぶデュバル。コンビを組む武藤英紀も「これまではミスもあったが、明日の決勝ではそれを反省材料に、ミスなくチームとファンのみなさんに喜んでもらえる仕事をすれば、それが結果につながるはず」とコメント。ルーキードライバーコンビが鮮やかにポールポジションを奪った決勝前夜となった。
翌日の日曜は、朝から好天に恵まれて晩秋らしく爽やかなコンディションとなった。朝のフリー走行では、#32 EPSON NSXが1コーナーのブレーキングでフラットスポットを作ったためか、タイヤトラブルのために12番手にとどまる波乱があり、トップタイムを奪ったのは#35 BANDAI DIREZZA SC430。これに#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続く。NSX勢では#18 TAKATA 童夢 NSXが5番手、#8 ARTA NSXが6番手と決勝に向けてまずまずの仕上がりをアピールすることに。GT300では#46 吉兆宝山 DIREZZA Zがトップタイムをマークも、コンマ2秒の間に#101 TOY STORY Racing MR-S、#777 梁山泊 apr MR-S、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが並び、決勝での混戦模様が予想された。
午後2時03分、いよいよ今季最終戦がスタート。気温19℃、路面温度27℃という絶好のコンディションの中、まずはポールポジションの#32 EPSON NSXが難なくトップを奪い、これに#35 BANDAI DIREZZA SC430、#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続くが、ダンロップコーナーで競り合った#1 ZENT セルモ SCと#8 ARTA NSXが接触。そのため#1 ZENT セルモ SCは左フロントにダメージを受けてピットに戻るもリタイア。#8 ARTA NSXも、この接触によるものか、5位走行中の3周目にコカコーラコーナー手前で右リヤタイヤのスローパンクチャーに見舞われてスローダウン。なんとかピットに戻るも、序盤にして周回後れとなってしまう。一方#18 TAKATA 童夢 NSXは9番手、#100 RAYBRIG NSXは12番手へと早々にポジションを上げていくが、#22 MOTUL AUTECH Zとの攻防で、#18 TAKATA 童夢 NSXは5周目に再び10番手にドロップ。この後#18 TAKATA 童夢 NSX、#100 RAYBRIG NSXは#22 MOTUL AUTECH Z、#23 XANAVI NISMO Zのニッサン勢とのバトルになり、8周目に#18 TAKATA 童夢 NSXが#23 XANAVI NISMO Zをパスしたのに続き、ダンロップコーナーで#100 RAYBRIG NSXも#23 XANAVI NISMO Zのインを突き、接触しながらも#100 RAYBRIG NSXはポイント圏内の10位に浮上を果たす。
早くも7周あたりから周回遅れが出始める中、快調にレースをリードする#32 EPSON NSXだったが、2番手の#35 BANDAI DIREZZA SC430もペースを上げており、なかなかそのギャップは大きくは拡がらない。その間、16周目に#23 XANAVI NISMO Zとの接触に対し、#100 RAYBRIG NSXにドライブスルーペナルティーの裁定が下されることとなり、これを消化した#100 RAYBRIG NSXは、残念ながら13位に後退を強いられることに。さらには#8 ARTA NSXにも同様にドライブスルーペナルティーが課せられたため、#8 ARTA NSXは事実上優勝戦線から脱落を余儀なくされる。
約5秒ほどのマージンのまま、推移したトップ争い。27周終了時に先に#35 BANDAI DIREZZA SC430がピットに入り、#32 EPSON NSXもその3周後にピットイン。スタートを担当したデュバルから、武藤にステアリングが託されることに。
温まりの遅いフロントにユーズドタイヤを、リヤにニュータイヤを履いた武藤は、コースイン直後のコカコーラコーナーで、目前の多重スピンを危機一髪かわすと、そこから猛然とプッシュ。上位のマシンがピット作業を終えた段階で再びトップに立った#32 EPSON NSXは、2番手の#35 BANDAI DIREZZA SC430、3番手の#24 WOODONE ADVAN KONDO Zをじりじりと引き離していく。また、#18 TAKATA 童夢 NSXも道上龍から小暮卓史にバトンが引き継がれ、レース半ばには8番手あたりに浮上を果たす。
レース終盤、上位陣では#35 BANDAI DIREZZA SC430と#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが激しい2番手争いを見せるが、大きなマージンに守られた#32 EPSON NSXはトップを快走。「ロイックがマージンを築いてくれたので、落ち着いて後半を走ることが出来た。最後の最後で勝つことができて本当にうれしい。スタッフのみなさんに少し恩返しが出来てよかった」と語った武藤が、独走のままトップでチェッカー。「初めてのスーパーGTシーズンで、序盤はGT300のかわし方やマシン、タイヤの開発などに戸惑いもあったが、最終戦でようやく思い通りの完璧なレースが出来た」と喜んだデュバルと武藤というルーキーコンビが、以前はNSXにとって苦手な舞台とされた富士スピードウェイで、劇的な最終戦での初優勝を飾ることに。2位に#35 BANDAI DIREZZA SC430、3位に#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続き、4位に入った#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430がチャンピオンを獲得。粘りのレースを見せた#18 TAKATA 童夢 NSXが、7位でポイントを獲得。しかしアクシデントやペナルティーを受けて後退した#100 RAYBRIG NSXは13位、同じく#8 ARTA NSXは14位でのフィニッシュとなった。
なお、GT300クラスでは、#777 梁山泊 apr MR-Sがピットスタートとなり、レース序盤を#9 NOMADO ADVAN LeyJun MTがリード。これを#19 ウエッズスポーツセリカ、#26 MOTOタイサンエンドレスGT3R、#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、そして黒澤治樹がスターターを務めた#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが追う展開となったが、#777 梁山泊 apr MR-Sがピットインを引っ張ってトップにまで返り咲く好走。しかし、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが、ピットイン後も柴原の健闘で2番手に浮上してきたところで、44周目に#777 梁山泊 apr MR-Sがスピン。労せずして#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rがトップに立ち、そのまま7〜8秒のマージンを保ったまま最終ラップに突入も、まさかのガス欠に見舞われて最終セクションのコース脇にあえなくストップしてしまう。
このため優勝はこれが今季初となる#101 TOY STORY Racing MR-Sとなり、2位は#19 ウエッズスポーツセリカ、3位は#13 エンドレスアドバンCCI Z。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは優勝を目前にして涙をのみ、チェッカーを受けられず。結局14位での完走扱いとなった。
Japan Le Mans Challenge in OKAYAMA レースレポート
2006.11. 1■10月28日(土) 観客数:3200人
ドライバーズ予選 晴れ/ドライ
気温:19-22℃ 路面温度:24-28℃
#16 無限COURAGE LC70 1分23秒714
2位
グリッド予選 晴れ/ドライ
気温:21-21℃ 路面温度:27-26℃
#16 無限COURAGE LC70 1分22秒216
2位
■土曜レポート
10月28〜29日、岡山国際サーキットを舞台にさわやかな秋晴れの空の下、全日本スポーツカー耐久選手権/JAPAN LE MANS CHALLENGE第3戦が開催された。
今季新たに始まった同シリーズは、全3戦での開催となるため、今大会が今季の最終戦ということとなるが、車両開発のため第1戦の参戦を見送り、第2戦のもてぎラウンドから参戦を開始したTEAM無限にとっては、2戦目ながら早くも今季最後の戦いである。前回のもてぎラウンドでは、予想外のトラブルによって完走が許されなかった「無限COURAGE LC70」だったが、今回はなんとしても完走し結果を残すべく、チームはパドルシフトがトラブルに見舞われた際のエマージェンシー用シフトノブを延長し、使いやすくするなど、最終戦を前にして耐久性をメインにマシン各部を見直してきた。
金曜のスポーツ走行では、午前10時からのセッション1で31周して1分22秒623をマーク。午後1時45分からのセッション2では、50周して1分22秒420へとタイムを上げるも、ライバルのザイテック21号車は1分21秒745をマークしており、総合2位での走行終了となった。
迎えた土曜。好天に恵まれたこの日、予定より5分ほど遅れた午前10時40分から、まずはドライバーの基準タイムクリアを目的としたドライバー予選が行なわれた。
1時間のこのセッションで、ニュータイヤを履かず、ユーズドタイヤでの走行を選択したTEAM無限は、まず荒聖治がステアリングを握ってコースイン、3周目に1分23秒714のベストタイムをマークしてピットイン、黒澤治樹にバトンタッチ。引き継いだ黒澤も10周目に1分23秒733と、荒と同等のタイムをマークし、一旦ピットへ。さらに黒澤が周回を重ねた後、セッション半ばからは荒に再びステアリングが託され、セッションの終わりまで走行を続けることとなったが、TEAM無限ではレースシミュレーションを行ないながらエンジンマップや車高の調整、タイヤの選択などのメニューをこなす。
ここではザイテック21号車が1分22秒015をマークしトップを奪い、無限COURAGE LC70は1分23秒714で2番手という結果となった。
午後3時10分から行なわれたグリッド予選。最初の20分間はLMP1とLMP2マシンによる占有時間帯となるが、LMP2マシンの多くがセッション開始早々にコースインしたこともあり、TEAM無限ではコースのクリアになる状況を見計らって、コースインしたのは午後3時22分過ぎと、残り8分を切った段階。同様にピットで待機していたライバルのザイテック21号車に続いて、荒がステアリングを握った無限COURAGE LC70がアタックに向かった。なお、この予選セッションで使えるタイヤは1セットのみ、しかもこのタイヤで明日の決勝をスタートしなければならないため、決勝を見据え、チームではハード目のタイヤを選択している。
コースイン1周目を1分45秒929とした荒は、ゆっくりとタイヤを温め、翌周も1分26秒719とスローペース。この段階でも、既にザイテック21号車に次ぐ2番手に着けていた無限COURAGE LC70は、続く3周目にアタックを行い、週末を通じてのベストタイムとなる1分22秒216をマークする。しかし、この時点でザイテックは1分20秒251をマークしており、荒はさらなるアタックを敢行するが、バックストレッチ手前のアトウッドカーブで痛恨のスピンを喫してタイム更新はならず。
この結果、無限COURAGE LC70は、日曜の決勝を2番グリッドからスタートすることとなった。
熊倉淳一監督コメント
「ザイテックとは車両レギュレーションの違いもあるので、ある程度タイム差が出ることは予想していました。ですから、今回は完走を目標にクルマを仕立てて来ていますし、予選に関してはあまり気にしていません。予選中のスピンに関しては、ライバルのタイムを見ながらドライバーもアタックしていますし、クルマのポテンシャル面を考えればちょっと無理な面もあったかもしれませんね。しかし、ライバルとの戦いもありますが、まずは自分たちとの戦い。自分たちの立てたスケジュールどおりにクルマを走らせることが出来るかどうかが明日の課題でしょうね」
黒澤治樹コメント
「とりあえず、昨日〜今日とノントラブルで来ているので、できれば明日もこのままの調子で行きたいですね。テストの段階から比べても、セットアップの面などで確実にマシンのレベルは上がっていると感じていますが、今日の予選の段階でもまだ課題はあったと思うので、まだまだやるべきことはたくさんありそうですね。明日はもう最終戦ということになるのですが、まずは完走です。そこをなんとかクリアして、その先に結果を残せたら最高ですね」
荒聖治コメント
「予選ではいろいろテストしながらのアタックだったこともあり、正直に言えばまだまだフィーリングでは改善すべき点はありますね。それでもラップタイムを狙っていかなければならないので、まだ乗りにくい部分もある中で、アトウッドの進入でスピンしてしまいました。残念ですが、すべてが悪いわけではないので、良い部分を生かして決勝では頑張りたいと思います」
■10月29日(日) 観客数:4800人
フリー走行 晴れ/ドライ
気温:14℃ 路面温度:16℃
#16 無限COURAGE LC70 1分24秒878
2位
決勝 晴れ/ドライ
気温/路面温度
スタート時 22℃/27℃
正午 21℃/27℃
午後1時 22℃/29℃
午後2時 22℃/28℃
午後3時 23℃/28℃
午後4時 20℃/25℃
午後5時 19℃/20℃
#16 無限COURAGE LC70 243周
優勝
ベストタイム:1分23秒729
■日曜レポート
前日同様、まずまずの好天となった日曜。午前8時から30分間のフリー走行が行なわれた。
前日までの走行で、ややリヤブレーキの温度が高い傾向があったため、予選後に冷却対策を施し、決勝への準備を終えた無限COURAGE LC70は、荒のドライブでいの一番にコースイン。徐々にタイムを上げると、6周目に1分24秒878をマークする。荒は9周目にピットインし、黒澤へとステアリングを委ねるが、10周目を1分37秒055で通過した直後、前日荒がスピンを喫したのと同じアトウッドカーブで黒澤がコースアウトしてしまう。
しばしその場にストップしたものの、なんとかピットに戻った無限COURAGE LC70。スタッフがガレージで各部のチェックと清掃を行なうも、大きなダメージがないことが確認されたため、再びコースイン。午前8時30分にチェッカーが提示され、あまり周回できなかった黒澤だったが、チェッカーまで走行し、マシンに異常がないこと確認してマシンを降りた。ここでもポジションはザイテック21号車に次ぐ2番手であった。
ピットウォークを終えた、午前10時30分。早くも271周に及ぶ決勝に向けたスタート進行が開始された。
スタートドライバーを務める荒がコクピットに収まり、無限COURAGE LC70がアウト側の2番グリッドに着く。そして11時ちょうどにフォーメイションラップがスタート。ローリングスタートが切られたのは午前11時03分であった。
ポールのザイテック21号車が1コーナーを制し、荒の乗る無限COURAGE LC70は2番手に。そのままのポジションでレース序盤、周回をこなすこととなったが、ザイテック21号車は1分21秒台という恐るべき速さを見せてギャップを築いていく。一方の無限COURAGE LC70は、4周目に1分23秒729をマークも、基本的にはチームの組んだプログラムどおり、自分たちのペースを守って戦う作戦である。
30秒弱のギャップが開いた40周目、ちょうどスタートから1時間が経過したところで、無限COURAGE LC70は最初のピットインを行なうが、ここでの作業は給油のみ。ドライバーもタイヤも2スティントずつ走る予定だ。
一方、トップを行くザイテック21号車も44周目にピットに入ってくるが、冷却系のパイプが折損しており、その修復になんと32分もピットに留まることに。この間も安定したラップを刻んだ無限COURAGE LC70は、難なく44周目からトップを快走することに。
ザイテック21号車はその後コースに復帰も、既に20周遅れという状況。しかも、やっとコースに復帰したザイテックだったが、燃料ポンプのトラブルから51周目の1コーナー手前でコース脇にストップ。なんとかサブのポンプを動かしてピットに戻るが、さらに無限COURAGE LC70との差は28周にまで拡大することに。
この時点でチームは無限COURAGE LC70を駆る荒に無理をする必要がないことを伝え、必ずや完走するべくエンジン回転を少し抑えての走行に切り替える。それでも1分24〜28秒という安定したラップタイムを刻み続ける無限COURAGE LC70は、その後80周目にピットイン。今度はタイヤ交換、ドライバー交代、給油を行なって、レースは中盤へ突入。なお、この黒澤のスティントから、チームは予想よりも上がらない路面温度を鑑み、以後はソフト目のタイヤをチョイスすることとなった。
ステアリングを引き継いだ黒澤も、周回後れをかわしながらも安定したペースで周回。120周目に再び給油のみを行なった無限COURAGE LC70は、午後3時、160周目に再びピットインしタイヤを交換、給油をして再び荒が乗り込んでピットを後にする。大量リードを築いているためか、ピットでのスタッフの作業も落ち着いており、ミスなくマシンをコースに送り出すことに成功する。
そして202周目に最後のピットインを行なった無限COURAGE LC70は、最後のスティントを黒澤が担当。所定の271周ではなく、6時間という時間のリミットが先に訪れ、結局レースは243周で終了。終盤、目前で他車がスピンをするなど、一瞬ヒヤッとした場面もあったが、無限COURAGE LC70は終始安定したペースで周回を刻み、見事総合トップでチェッカーを受けることに。西日の差し込む午後5時04分、ゆっくりとした速度でホームストレートを通過しながら、コクピットの黒澤がスタンドに手を振りながらフィニッシュラインをまたぎ、ここに無限COURAGE LC70は参戦2戦目にしてJLMCシリーズの初優勝を達成することとなったのだった。
熊倉淳一監督コメント
「ラップタイム的には序盤、ザイテックのペースが速かったので、あまり追いかけることなく、予定通り淡々と自分たちのペースで走ることにしたのですが、こちらがルーティンのピットストップを終えた後に、向こうにトラブルが出て長時間止まったので、後はもう無理せずペースを落とし、完走を目指しました。後続との差が開いていたこともあり、ピット作業も焦ることなく落ち着いて確実にこなせていました。スタッフひとりひとりが今までの経験を生かしてメンテナンスしてくれたことで、今回はノートラブルで走りきることができましたね。もてぎ以降、チーフメカニックはじめ、各担当者がしっかりやってくれた結果です。最終戦で優勝できたということで、これをうまく来年につなげていければ良いですね」
黒澤治樹コメント
「今年1年間、僕はM-TEC、COURAGEとともにLMESとJLMCの両方の開発を任されてきたのですが、ここまでは思いのほかトラブルが多く、ヨーロッパの方では全戦リタイアというびっくりするような結果になってしまいました。自分もM-TECもCOURAGEも、みんなが共同でスタッフを行き来させて体制を変え、ドライバーもチームも必勝体制で臨んだ今回、優勝という結果を残すことができて本当に良かったと思います。メカニックは昨日も今日も目が赤かったので、多分遅くまで作業をしてくれたのだと思いますし、それで結果が出せて本当に良かった。というよりも、今はホッとした、という気持ちですね」
荒聖治コメント
「もてぎから参戦を開始したのですが、初戦は致命的なトラブルで走れず、戦う以前の問題というか、関係者やスポンサー、応援してくださった方々をがっかりさせてしまったのですが、そういう状態のクルマを、この最終戦に向けてスタッフがよく走れる状態に仕上げてきてくれたとすごく感謝しています。僕がスタートを担当したのですが、ザイテックが予想以上に速かったので、あのまま走り続けられたら追いつけないのではないかとも正直考えました。しかし、ザイテックがトラブルで遅れた後は、ミシュランタイヤの安定したパフォーマンスを武器に、若干エンジンの回転を下げて余裕を持ってノートラブルで安定して走り切ることができましたね。今回の結果は本当にうれしく思っています」













