SUPER GT Rd.9 in FUJI GT 300km RACE レポート
2006.11. 7■11月4日(土) 観衆:29200人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温17℃ 路面温度23℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 5位
#18 TAKATA童夢NSX 11位
#100 RAYBRIG NSX 13位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位
・予選2回目 曇り/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA童夢NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 13位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 4位
・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温16℃ 路面温度19℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA童夢NSX 進出できず
#100 RAYBRIG NSX 進出できず
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位
■11月5日(日) 観衆:46300人
・フリー走行 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃
GT500
#18 TAKATA童夢NSX 5位
#8 ARTA NSX 6位
#32 EPSON NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 13位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 4位
・決勝レース 晴れ/ドライ 気温19℃ 路面温度27℃
GT500
#32 EPSON NSX 優勝
#18 TAKATA童夢NSX 7位
#100 RAYBRIG NSX 13位
#8 ARTA NSX 14位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 14位
■レポート
激戦の続いた2006シーズンを締めくくべく、迎えた富士スピードウェイでのスーパーGT最終戦。長いストレート区間を持ち、スリップストリームを生かした超高速戦の舞台として知られるこのコースで、金曜日から圧倒的な速さを見せ付けたのは、#32 EPSON NSX。2ランクの性能引き上げもあり、午前の公式練習1回目、午後の2回目ともにトップタイムをマーク。特に午後の2回目には2番手に着けた#8 ARTA NSXに対しても1秒3もの大差をつけての総合トップ獲得と、大きな注目を集めることに。結局GT500の総合結果では#32 EPSON NSX、#8 ARTA NSXが1-2を奪い、#18 TAKATA 童夢 NSXが7番手。過去2戦で優勝、2位と好成績を挙げポイントリーダーとなった#100 RAYBRIG NSXだったが、リストリクターをワンランク小さくして車重を1050kgとするも、特別性能調整25kg+100kgのウエイトハンデを課せられ、非常に厳しい状況でレースウィークを迎え、金曜を14番手で終えることになった。
予選が行なわれる土曜は、金曜よりはやや雲が多かったものの、まずまずのコンディション。午前10時10分からの予選1回目、まず最初に行なわれたGT300クラスの占有走行時間帯では、#777 梁山泊 apr MR-Sが1分42秒312でトップタイムをマークして暫定ポールの座に。#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、#19 ウエッズスポーツセリカなどがこれに続いたが、ここでの#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、セッション半ばに柴原眞介のドライブでコースイン。3周目に1分42秒906、4周目に1分42秒823と順調にタイムアップし、6番手で午後のスーパーラップ進出を決める。
続いて行なわれたGT500の占有時間帯では、セッション序盤はピットでタイミングを計る陣営が多かったため、タイムアタック合戦はセッション終盤に集中。#35 BANDAI DIREZZA SC430が1分33秒923をマークして暫定ポールかと思われたが、残り1分のところで#32 EPSON NSXが満を持して1分33秒108という圧倒的な速さでトップタイムを奪うことに成功。#35 BANDAI DIREZZA SC430、#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zに続いて、#8 ARTA NSXも5番手に食い込んでスーパーラップへの切符を手にするが、#18 TAKATA 童夢 NSXは惜しくも11番手で、#100 RAYBRIG NSXは13番手で、ともにスーパーラップ進出を逃すこととなった。
午後2時10分からの予選2回目。予選1回目のトップ10に入ったマシンは、この後に続くスーパーラップに向けたフィーリングのチェックを行い、その他のマシンは決勝に向けたセットアップを行なうこととなったが、ここでも#32 EPSON NSXがトップの座を堅守。#8 ARTA NSXは8番手ながら、フィーリングはまずまず。また、GT300クラスでも暫定ポールの#777 梁山泊 apr MR-Sがトップタイムをマークも、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rも4番手として、各陣営がスーパーラップへの準備を終えた。
迎えたスーパーラップ。最初に始まったGT300クラスのアタックでは、2番手に登場した#13 エンドレスアドバンCCI Zの1分42秒482をターゲットに、柴原の駆る#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが5番目にアタックしたものの、セクター1では#13 エンドレスアドバンCCI Zを上回るも、後半セクションでわずかに後れを取り、惜しくも1分42秒595でその時点の2番手に。その後、ラストの4台のアタッカーたちがタイムを更新する中、最後に登場した#777 梁山泊 apr MR-Sが1分41秒778をマークして今季初となるポールポジションを獲得。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは6番手から決勝を戦うこととなった。
続いて行なわれたGT500のスーパーラップでは、5番目にアタックした#1 ZENT セルモ SCが1分34秒203でトップに立ち、続いて登場した伊藤大輔のドライブする#8 ARTA NSXは、これを上回るべくアタックを敢行したが、1分34秒397と惜しくも届かず、2番手に。続く3台のマシンが次々にトップタイムを更新する展開に。最後に登場した#32 EPSON NSXのアタックに注目が集まったが、「ややフロントタイヤの温まりが遅く、1コーナーでアウトにはらんでしまった」とステアリングを握ったロイック・デュバルが振り返ったように、#32 EPSON NSXはコカコーラコーナーでもラインを外し、セッション1では後れを取ってしまう。しかし、そこから素晴らしい巻き返しを見せた#32 EPSON NSXは、#35 BANDAI DIREZZA SC430のマークした1分33秒755というそこまでのトップタイムを0.087秒短縮する、1分33秒668をたたき出して見事今季初となるポールポジションを獲得した。
「スーパーラップでは後半にうまくまとめることができて良かった。今回は救済措置でリストリクターが大きいこともあって、金曜から非常にマシンは速い。タイヤも安定しているし、明日の決勝では良いレースをして勝ちたいね」と初ポールポジションを喜ぶデュバル。コンビを組む武藤英紀も「これまではミスもあったが、明日の決勝ではそれを反省材料に、ミスなくチームとファンのみなさんに喜んでもらえる仕事をすれば、それが結果につながるはず」とコメント。ルーキードライバーコンビが鮮やかにポールポジションを奪った決勝前夜となった。
翌日の日曜は、朝から好天に恵まれて晩秋らしく爽やかなコンディションとなった。朝のフリー走行では、#32 EPSON NSXが1コーナーのブレーキングでフラットスポットを作ったためか、タイヤトラブルのために12番手にとどまる波乱があり、トップタイムを奪ったのは#35 BANDAI DIREZZA SC430。これに#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続く。NSX勢では#18 TAKATA 童夢 NSXが5番手、#8 ARTA NSXが6番手と決勝に向けてまずまずの仕上がりをアピールすることに。GT300では#46 吉兆宝山 DIREZZA Zがトップタイムをマークも、コンマ2秒の間に#101 TOY STORY Racing MR-S、#777 梁山泊 apr MR-S、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが並び、決勝での混戦模様が予想された。
午後2時03分、いよいよ今季最終戦がスタート。気温19℃、路面温度27℃という絶好のコンディションの中、まずはポールポジションの#32 EPSON NSXが難なくトップを奪い、これに#35 BANDAI DIREZZA SC430、#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続くが、ダンロップコーナーで競り合った#1 ZENT セルモ SCと#8 ARTA NSXが接触。そのため#1 ZENT セルモ SCは左フロントにダメージを受けてピットに戻るもリタイア。#8 ARTA NSXも、この接触によるものか、5位走行中の3周目にコカコーラコーナー手前で右リヤタイヤのスローパンクチャーに見舞われてスローダウン。なんとかピットに戻るも、序盤にして周回後れとなってしまう。一方#18 TAKATA 童夢 NSXは9番手、#100 RAYBRIG NSXは12番手へと早々にポジションを上げていくが、#22 MOTUL AUTECH Zとの攻防で、#18 TAKATA 童夢 NSXは5周目に再び10番手にドロップ。この後#18 TAKATA 童夢 NSX、#100 RAYBRIG NSXは#22 MOTUL AUTECH Z、#23 XANAVI NISMO Zのニッサン勢とのバトルになり、8周目に#18 TAKATA 童夢 NSXが#23 XANAVI NISMO Zをパスしたのに続き、ダンロップコーナーで#100 RAYBRIG NSXも#23 XANAVI NISMO Zのインを突き、接触しながらも#100 RAYBRIG NSXはポイント圏内の10位に浮上を果たす。
早くも7周あたりから周回遅れが出始める中、快調にレースをリードする#32 EPSON NSXだったが、2番手の#35 BANDAI DIREZZA SC430もペースを上げており、なかなかそのギャップは大きくは拡がらない。その間、16周目に#23 XANAVI NISMO Zとの接触に対し、#100 RAYBRIG NSXにドライブスルーペナルティーの裁定が下されることとなり、これを消化した#100 RAYBRIG NSXは、残念ながら13位に後退を強いられることに。さらには#8 ARTA NSXにも同様にドライブスルーペナルティーが課せられたため、#8 ARTA NSXは事実上優勝戦線から脱落を余儀なくされる。
約5秒ほどのマージンのまま、推移したトップ争い。27周終了時に先に#35 BANDAI DIREZZA SC430がピットに入り、#32 EPSON NSXもその3周後にピットイン。スタートを担当したデュバルから、武藤にステアリングが託されることに。
温まりの遅いフロントにユーズドタイヤを、リヤにニュータイヤを履いた武藤は、コースイン直後のコカコーラコーナーで、目前の多重スピンを危機一髪かわすと、そこから猛然とプッシュ。上位のマシンがピット作業を終えた段階で再びトップに立った#32 EPSON NSXは、2番手の#35 BANDAI DIREZZA SC430、3番手の#24 WOODONE ADVAN KONDO Zをじりじりと引き離していく。また、#18 TAKATA 童夢 NSXも道上龍から小暮卓史にバトンが引き継がれ、レース半ばには8番手あたりに浮上を果たす。
レース終盤、上位陣では#35 BANDAI DIREZZA SC430と#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが激しい2番手争いを見せるが、大きなマージンに守られた#32 EPSON NSXはトップを快走。「ロイックがマージンを築いてくれたので、落ち着いて後半を走ることが出来た。最後の最後で勝つことができて本当にうれしい。スタッフのみなさんに少し恩返しが出来てよかった」と語った武藤が、独走のままトップでチェッカー。「初めてのスーパーGTシーズンで、序盤はGT300のかわし方やマシン、タイヤの開発などに戸惑いもあったが、最終戦でようやく思い通りの完璧なレースが出来た」と喜んだデュバルと武藤というルーキーコンビが、以前はNSXにとって苦手な舞台とされた富士スピードウェイで、劇的な最終戦での初優勝を飾ることに。2位に#35 BANDAI DIREZZA SC430、3位に#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続き、4位に入った#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430がチャンピオンを獲得。粘りのレースを見せた#18 TAKATA 童夢 NSXが、7位でポイントを獲得。しかしアクシデントやペナルティーを受けて後退した#100 RAYBRIG NSXは13位、同じく#8 ARTA NSXは14位でのフィニッシュとなった。
なお、GT300クラスでは、#777 梁山泊 apr MR-Sがピットスタートとなり、レース序盤を#9 NOMADO ADVAN LeyJun MTがリード。これを#19 ウエッズスポーツセリカ、#26 MOTOタイサンエンドレスGT3R、#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、そして黒澤治樹がスターターを務めた#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが追う展開となったが、#777 梁山泊 apr MR-Sがピットインを引っ張ってトップにまで返り咲く好走。しかし、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが、ピットイン後も柴原の健闘で2番手に浮上してきたところで、44周目に#777 梁山泊 apr MR-Sがスピン。労せずして#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rがトップに立ち、そのまま7〜8秒のマージンを保ったまま最終ラップに突入も、まさかのガス欠に見舞われて最終セクションのコース脇にあえなくストップしてしまう。
このため優勝はこれが今季初となる#101 TOY STORY Racing MR-Sとなり、2位は#19 ウエッズスポーツセリカ、3位は#13 エンドレスアドバンCCI Z。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは優勝を目前にして涙をのみ、チェッカーを受けられず。結局14位での完走扱いとなった。
SUPER GT Rd.8 in KYUSHU 300km RACE レポート
2006.10.17
■10月14日(土) 観衆:14970人
・予選1回目 晴れ/ドライ 気温25℃ 路面温度35℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 2位
#18 TAKATA童夢NSX 3位
#8 ARTA NSX 4位
#32 EPSON NSX 15位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 7位
・予選2回目 晴れ/ドライ 気温22℃ 路面温度33℃
GT500
#8 ARTA NSX 1位
#18 TAKATA童夢NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#32 EPSON NSX 6位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 2位
・スーパーラップ 晴れ/ドライ 気温24℃ 路面温度42℃
GT500
#18 TAKATA童夢NSX PP
#8 ARTA NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#32 EPSON NSX 進出できず
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 9位
■10月15日(日) 観衆:51200人
・フリー走行 晴れ/ドライ 気温22℃ 路面温度29℃
GT500
#18 TAKATA童夢NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 2位
#32 EPSON NSX 7位
#8 ARTA NSX 8位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位
・決勝レース 晴れ/ドライ 気温24℃ 路面温度44℃
GT500
#18 TAKATA童夢NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 3位
#8 ARTA NSX 11位
#32 EPSON NSX 12位
GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位
■レポート
予選前日、金曜日の練習走行はこのところ何かと天候に恵まれぬことが多かったものの、このレースウィーク始まりは久々に終日ドライコンディションが保たれた。
GT500では#100 RAYBRIG NSXが2回目の終了間際にトップを奪われたものの、2番手につけて滑り出しは上々。これに#18 TAKATA童夢NSX、#8 ARTA NSX、#32 EPSON NSXの順で続いてホンダ勢は上位を独占することとなった。
明けて土曜日になっても、天候はそのまま保たれ、より爽やかなコンディションに。予選1回目は、GT500クラス単独のセッション終盤に#23 XANAVI NISMO Zの逆転を許し、暫定ポールこそ明け渡したものの、#18 TAKATA童夢NSXがコンマ162秒遅れでの1分41秒029をマークして2番手に。さらに#8 ARTA NSXが41秒209で3番手、そして#100 RAYBRIG NSXが4番手とそれぞれウエイトハンディを背負っているにもかかわらず練習同様、好調ぶりを示すこととなった。しかし、#32 EPSON NSXには駆動系トラブルが発生し、単独のセッションを走れず。また今回のレース前にエンジンを交換したため、10グリッド降着があらかじめ決まっていたことからドライバーふたりが基準タイムをクリアすべく1分45秒160を記すにとどまり、15番手に甘んじた(その後、8番手の#25 ECLIPSE ADVANスープラにエンジン交換があり、10グリッドの降着で#32 EPSON NSXは14番手となった)。
一方、GT300クラスでは#96 EBRO BTEC MAZIORA 350Rが暫定ポール。#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rはクラス単独のセッションでこそ11番手にとどまっていたが、2クラス混走のセッションでタイムアップを果たし、トップからコンマ974秒遅れの1分51秒173をマークして7番手につけた。
続く予選2回目もコンディションは保たれ、#8 ARTA NSXがトップにつけ、これに#18 TAKATA童夢NSXが続き、さらに#100 RAYBRIG NSXも4番手に。一方、#32 EPSON NSXも6番手につけたことからトラブルも完璧に解消なったのは明らかだ。また、GT300クラスでは#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが2番手につけていた。
そして迎えたスーパーラップ。既に日は傾き始めているにも関わらず、気温、路面温度とも上昇し、条件はやや厳しくなった模様。まずGT300クラスから行われ、#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rは4番目の出走に。今回から黒澤治樹がタイムアタックを担当したものの、1回目でタイヤを既に2セット使っているため、タイムアップは果たせず。1分51秒794で9番手にとどまることとなった。なお、ポールは#2プリヴェチューリッヒ・紫電が獲得。今季3度目の最前列スタートとなり、これに#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rが続くこととなった。
GT500クラスでは、なかなか1分42秒台の壁が崩されずにいる中、7番目の出走となった#100 RAYBRIG NSXのセバスチャン・フィリップがいきなり1分40秒980をマークしてトップに躍り出る。続いて走行した#8 ARTA NSXのラルフ・ファーマンも1分40秒720を、そして#18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史が1分40秒638を記録してトップが次々と入れ替わる中、残された最終走者は#23 XANAVI NISMO Z一台のみ。しかしながら、#23は1分40秒814で最速タイムを叩き出すまでにはいたらず。その結果、#18 TAKATA童夢NSXが今季2度目のポールを獲得し、2番手は#8 ARTA NSX。そして#100 RAYBRIG NSXが4番手から決勝に挑むこととなった。
「オートポリスは合同テストから調子が良くて、今回も走り出しから良い感触を得ていました。今回、僕はレースセットを出すことに集中していましたが、その中で一発もいけそうな感じで、小暮が頑張ってくれました。NSXが2台、フロントロウに並んでいるので、NSX同士でいいレースがしたい。タイム差を見ても分かるとおり余裕はないんですが、自分たちのレースができれば、きっと勝てると思います」と#18 TAKATA 童夢 NSXの道上龍。一方、「少し最終コーナーでアンダーステアが出たけど、いいスーパーラップだった。今回は110%の力を発揮して、優勝を狙いにいくよ」と、#8 ARTA NSXのファーマンも必勝の心構えであることを明らかにしていた。
日曜日になっても、天候は一向に崩れることなく、すばらしい秋晴れに恵まれることとなった。朝のフリー走行では、引き続きNSX勢が好調。#100 RAYBRIG NSXがセッション中盤にトップ浮上なると、しばらくポジションを保っていたが、残り5分を切ったところで#18 TAKATA童夢NSXが逆転し、ポールシッターの意地を見せつけるとともに、NSX2台が上位を独占する。また、#32 EPSON NSXも7番手、#8 ARTA NSXも9番手と、決勝に向けて最終確認も完了。上々の手応えを得ることとなった。
GT300クラスでは、#46吉兆宝山DIREZZA Zがトップタイムをマーク。また#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rは6番手となっていた。
決勝のスタートは午後2時。それを間近に控え、温度はさらに上昇し続け、気温は24℃、路面温度にいたっては44℃と、この週末の頂点にまで達してしまう。いかに九州とはいえ、季節はまるで夏に戻ってしまったかのようだ。いずれにせよ、厳しい戦いとなることが予想される中、レースのスタートが切られる。
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絶妙のダッシュを#18 TAKATA童夢NSXの道上が決めるも、1コーナーから2コーナーをクリアしても目にも明らかなリードは築けず。むしろ、そこからのペースは#8 ARTA NSXのファーマンや#23 XANAVI NISMO Zの方が勝り、第2ヘアピン進入で順位変動も。そこで#8 ARTA NSXがトップに躍り出たものの、#23 XANAVI NISMO Zと接触。逆に#18 TAKATA童夢NSXが順位を落とし、#100 RAYBRIG NSXのフィリップが3番手に躍り出る。上位の順位変動がないまま周回が進んだのは、わずか10周のみ。先の接触で右リヤフェンダーがめくれ上がった#8 ARTA NSXに修復を命ずるオレンジボールが出され、2周後にピットに滑り込んできたからだ。実際、そのダメージは大したことはなかったものの、50秒ほどをロスしてしまい、#8 ARTA NSXはトップから一転して最下位へと後退してしまう。
これで#100 RAYBRIG NSXと#18 TAKATA童夢NSXが、それぞれ2〜3番手へと繰り上がるが、勢いに乗じてトップに迫ることは許されず。それどころか、この2台のバトルはより一層激しさを増すことに。そして、26周目の1コーナーで、ついに#18 TAKATA童夢NSXが2番手に浮上。
逆にペースが思うように上がらなくなった#100 RAYBRIG NSXは、それから2周後にピットイン。早々と後半の勝負を細川慎弥に託すこととなる。そして、いったんトップに立った#18 TAKATA童夢NSXも道上から小暮にバトンタッチ。ピット作業のロスも最小限とした、この2台は全車がドライバー交代を終えると、再び#18TAKATA童夢NSXが2番手に、そして#100 RAYBRIG NSXが3番手に。しかもトップ#23 XANAVI NISMO Zとの差も縮まり、3台でのトップ争いがより熾烈さを極めることとなる。
先のハプニングで周回遅れになってしまった#8 ARTA NSXが真後ろにつけて、まるで援護に入ったような形の中、3台はバトルに集中し、かつバックマーカーが現れるたび間隔を広げたり、縮めたりを重ねるものの、決定的な隙をそれぞれ見せず。緊張感に満ちた戦いは、大観衆の手に汗握らせることとなった。だが、序盤のうちからエンジン不調に苦しんでいた#18 TAKATA童夢NSXは、ついに堪えきれずラスト4周の62周目、#100 RAYBRIG NSXに2番手を明け渡す。
まだ余力を残していた#100 RAYBRIG NSXは、ゴールまで必死に#23 XANAVI NISMO Zを攻め立てたが、そこは80kgを積む辛さ。トップを押し出さんまでに追いつめたものの、コンマ2秒だけ届かず2位でのゴールにとどまった。ところが、#100 RAYBRIG NSXにはピット作業の違反があったことから30秒加算のペナルティが下され、3位でフィニッシュの#18 TAKATA童夢NSXと順位を入れ替えることに。それでも、ランキングのトップを#100 RAYBRIG NSXはキープしたまま最終戦に臨むこととなった。
「オートポリスでこういうレースができたというのは、僕の中でもすごい自信になりますね。前回、勝ったもてぎよりもこのコースは難しいし、なによりウエイトをたっぷり積んだ中でトップ争いができたんですから。もてぎからクルマが劇的に良くなって、僕の好みになったばかりかセバスチャンとコメントが一致するようになったので、実は決勝の前から手応えもあったんです。こうなったら(チャンピオンを)絶対に獲ります!」と細川。
なお、#8 ARTA NSXはトップグループと遜色ないペースで走り続けたものの、序盤に抱えた遅れを取り戻すことはできず、無念の11位に。そして、#32 EPSON NSXは後方グリッドから着実に追い上げていたものの、その最中に先行車両のスピンに巻き込まれるなど本領を発揮できずに終わり、12位でのフィニッシュに甘んじた。
GT300では、#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが予選8番手からスタートを切り、コンスタントな走りを見せて4番手まで上昇した30周目に、黒澤から柴原眞介にバトンタッチ。ところが、ピットを離れる際にピットレーンリミッターに異常が生じ、わずかながらも速度違反を冒してしまう。そのため、ドライビングスルーペナルティーを受け、いったんは11番手にまで後退。だが、柴原は最後まで勝負を諦めることなく再び激しい追い上げを見せて、6位でのフィニッシュを果たすこととなった。なお、トップでゴールしたのは、#2プリヴェチューリッヒ・紫電。これがうれしい初優勝となった。
SUPER GT Rd.7 MOTEGI GT 300km RACE レポート
2006.9.11■9月9日(土) 観衆:15000人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温26℃ 路面温度31℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#8 ARTA NSX 5位
#32 EPSON NSX 12位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 2位
・予選2回目 曇り/ドライ 気温27℃ 路面温度34℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 2位
#8 ARTA NSX 6位
#32 EPSON NSX 7位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 計測できず
・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温27℃ 路面温度23℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX PP
#18 TAKATA 童夢 NSX 5位
#8 ARTA NSX 7位
#32 EPSON NSX 進出できず
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R PP
■9月10日(日) 観衆:50000人
・フリー走行 くもり/ドライ 気温27℃ 路面温度30℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 8位
#32 EPSON NSX 9位
#8 ARTA NSX 11位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 1位
・決勝 晴れ/ドライ 気温31℃ 路面温度43℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 5位
#32 EPSON NSX 8位
#8 ARTA NSX 15位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 3位
■レポート
鈴鹿での1000kmというスペシャルなイベントを終え、迎えたツインリンクもてぎでのスーパーGT第7ラウンド「MOTEGI GT 300km RACE」は、再びレース距離300kmと、いつもどおりのシリーズ戦。9月とはいえ、比較的涼しいコンディションの中、金曜日の走行では#8 ARTA NSX、#100 RAYBRIG NSXが総合1-2位を獲得。#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#6 Mobil 1 SC、#1 ZENT セルモ SCなどトヨタ勢も好調ながら、#18 TAKATA 童夢 NSX、#32 EPSON NSXも好タイムをマークするなど、不振のニッサン勢を除く2メーカーの対決の構図が明らかに。一方、GT300クラスでは#55 DHG ADVAN FORD GT、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R、#88 アクティオ ムルシェ RG-1が好調な滑り出しを見せる。
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迎えた土曜の公式予選1回目は、午前10時05分からスタート。曇り空の下でGT300の占有時間帯から始まったアタック合戦では、残り5分のあたりで#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが柴原眞介のアタックで、早々に1分55秒を切り、1分54秒981でトップに。#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPや#55 DHG ADVAN FORD GTのタイムアップで戦いは54秒台前半に突入することとなり、残り2分となったところで、再び#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが1分54秒425で2番手に浮上も、結局#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPが1分54秒399で暫定ポールを獲得。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#55 DHG ADVAN FORD GT、#88 アクティオ ムルシェ RG-1と前日から好調だったマシンがスーパーラップに駒を進める。
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続いて行なわれたGT500の占有時間帯では、やはり終盤にタイムアップするマシンが続出する展開となったが、中で#32 EPSON NSX、#100 RAYBRIG NSXがタイミングモニターの上位につけていく。しかし、占有時間帯が残り5分を切ったあたりからアタック合戦が白熱。#35 BANDAI DIREZZA SC430は1分45秒059をマークした後、争いは44秒台に突入し、#18 TAKATA 童夢 NSXが1分44秒769でトップに立つも、直後に#6 Mobil 1 SCが1分44秒095という好タイムで逆転。結局このタイムで#6 Mobil 1 SCが暫定ポールを獲得し、#18 TAKATA 童夢 NSXは混走時間帯に入った直後の間隙を突くように小暮卓史がアタックした#18 TAKATA 童夢 NSXが1分44秒570にまでタイムアップも、暫定2番手に。以下、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#100 RAYBRIG NSX、#8 ARTA NSXがトップ5に続いたが、#32 EPSON NSXは惜しくも12番手でスーパーラップ進出はならなかった。
変わらぬ曇天下で始まった午後2時15分からの予選2回目。この後に続くスーパーラップに向けたセットアップの確認、あるいは決勝に向けた準備などが目的となったこのセッションでは、GT300では#55 DHG ADVAN FORD GT、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rがトップ3に。GT500では#100 RAYBRIG NSX、#18 TAKATA 童夢 NSX、#1 ZENT セルモ SCというトップ3となった。
そして迎えた午後2時50分からのスーパーラップ。#88 アクティオ ムルシェ RG-1が55秒台を破る1分54秒972をマークも、続く7番目に登場した#55 DHG ADVAN FORD GTが1分53秒865をたたき出してトップに躍り出ると、この後にアタックしたマシンは54秒台にとどまり、#55 DHG ADVAN FORD GTがポールを獲得することに。ところが、この#55 DHG ADVAN FORD GTに車両規則違反が見つかったため、予選タイムは抹消。このため、繰り上がりでのポールシッターとなったのは1分54秒569をマークした#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R。「繰り上がりでのポールということで複雑な気持ちですが、今回は調子も良いので決勝では勝ちを狙いに行きたい」と柴原。2番手以下には、#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#88 アクティオ ムルシェ RG-1が並ぶことになった。
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続いて午後3時30分から行なわれたGT500のスーパーラップでは、7番目に登場した#100 RAYBRIG NSXがセバスチャン・フィリップのアタックで1分45秒011をマークしてトップに立つと、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#18 TAKATA 童夢 NSX、#6 Mobil 1 SCがいずれもこのタイムに届かず、#100 RAYBRIG NSXのポールポジションが決定することに。「昨年のもてぎラウンドでも勝っているし、今日の予選は完璧だった。明日は優勝を狙っていくしかないね」とフィリップ。チームメイトの細川慎弥も「昨日からすごくマシンが良いので、決勝では変なミスのないよう頑張りたい」とコメント。」こちらも2番手以下には、#6 Mobil 1 SC、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#35 BANDAI DIREZZA SC430とトヨタ勢が並んだものの、#18 TAKATA 童夢 NSXが5番手、#8 ARTA NSXが7番手とNSX勢もまずまずのポジションにつけることとなった。
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日曜の昼あたりから気温、路面温度ともに上昇し、マシンとドライバーにとっては厳しいコンディションとなった午後2時。朝のフリー走行でもそれぞれのクラスでトップタイムを奪った#100 RAYBRIG NSX、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rというポールシッターが先導するフォーメイションラップが始まる。
スタートは午後2時03分。両クラスともに上位陣はオーダーどおりのスタートで、比較的静かな立ち上がり。GT500ではフィリップがスターターを務める#100 RAYBRIG NSXが、GT300では黒澤治樹がステアリングを握る#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが、それぞれスタートからレースをリードしていく。
GT500では4位の#35 BANDAI DIREZZA SC430がペースが上がらず、#18 TAKATA 童夢 NSX、#8 ARTA NSXはその背後でテール・トゥ・ノーズにつけるものの、なかなか抜くチャンスが訪れない。5周目には前車に近づきすぎたか、#8 ARTA NSXがS字でコースオフ。#1 ZENT セルモ SCの先行を許し、せっかくスタートで上げた順位を落とし、再び7位に後退。しかし、7周目の90度コーナーでようやく#35 BANDAI DIREZZA SC430をとらえた#18 TAKATA 童夢 NSXが4位に浮上。道上龍の駆る#18 TAKATA 童夢 NSXは、徐々に3位の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430とのギャップを詰めていく。
GT500では#100 RAYBRIG NSXが快調にリードを築くものの、GT300では#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが一時3秒ほどのマージンを稼ぐも、徐々にタイヤが厳しくなったか、#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPの攻勢を受けることに。黒澤も必死の抵抗を見せるが、13周目に5コーナーで#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPにトップの座を明け渡すことに。そして#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは21周目にピットイン、柴原へとドライバーを交代。後半での逆襲を狙うこととなる。
レースの3分の1を迎えるころには、完全に独走状態としていた#100 RAYBRIG NSXは、2番手の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430に10秒以上もの大差をつけるが、「ブレーキングでミスしてしまった」というフィリップが、ヘアピンでまさかのコースアウト。運よくコース復帰は果たしたものの、ここで一気にマージンを7秒ほど失うことに。
上位陣のピットインが始まったのは25周目あたり。3番手まで浮上していた#18 TAKATA 童夢 NSXも27周目に道上から小暮にスイッチ。トップの#100 RAYBRIG NSXも29周目にピットインし、細川が後半のスティントを任されることとなる。#8 ARTA NSXもラルフ・ファーマンから伊藤大輔にバトンが託されるが、7位にまで挽回していたところで、右リヤタイヤが脱輪するという予期せぬトラブルに見舞われ、1コーナーのイン側でマシンストップ。残念ながらそこでレースを終えることになってしまう。
一方、細川は背後に迫った#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430のプレッシャーをはねのけ、コンスタントに速いラップタイムを続けると、逆にじりじりと引き離す理想の展開に持ち込む。そのため、一時3秒を切っていた#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430とのギャップは、いつしか10秒を超え、最後には17秒以上に。大差をつけた#100 RAYBRIG NSXは、そのまま63周を走りきり、見事なポール・トゥ・ウインを達成。「ミスが悔やまれるが、それでも完璧に近い週末だった」とフィリップ。GT500で初優勝となった細川も「今回の勝利はうれしいが、今後さらに努力して予選を含めてチームをリードできるようなドライバーを目指したい」と目標を新たにすることに。2位以下には、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#1 ZENT セルモ SC、#6 Mobil 1 SCが続き、#18 TAKATA 童夢 NSXはペース的には勝っていたものの、#6 Mobil 1 SCを抜きあぐねて5位。#32 EPSON NSXも粘り強いレースを戦って8位でのポイント獲得を果たしている。
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GT300クラスでは#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPが優勝。2位に#13 エンドレスアドバンCCI Zが入り、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは惜しくも優勝こそならなかったものの、3位表彰台を獲得することとなった。
SUPER GT Rd.6 SUZUKA 1000km RACE レポート
2006.8.21■8月19日(土) 観衆:20000人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温31℃ 路面温度38℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#8 ARTA NSX 3位
#100 RAYBRIG NSX 7位
#32 EPSON NSX 不通過
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 7位
・予選2回目 曇り/ドライ 気温30℃ 路面温度36℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#8 ARTA NSX 3位
#32 EPSON NSX 7位
#100 RAYBRIG NSX 8位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 10位
・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温31℃ 路面温度36℃
GT500
#8 ARTA NSX 3位
#18 TAKATA 童夢 NSX 4位
#100 RAYBRIG NSX 9位
#32 EPSON NSX 進出できず
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 6位
■7月23日(日) 観衆:35000人
・フリー走行 晴れ/ドライ 気温31℃ 路面温度36℃
GT500
#8 ARTA NSX 4位
#18 TAKATA 童夢 NSX 5位
#100 RAYBRIG NSX 6位
#32 EPSON NSX 7位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 15位
・決勝 晴れ/ドライ 気温35℃ 路面温度50℃
GT500
#32 EPSON NSX 4位
#8 ARTA NSX 6位
#100 RAYBRIG NSX 9位
#18 TAKATA 童夢 NSX リタイア
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 7位
■レポート
これまで鈴鹿独自の伝統のイベントとして開催されてきた鈴鹿1000kmが、今季新たにスーパーGTのシリーズ戦に加わり、「第35回インターナショナルポッカ1000km」としてお盆開けの8月19〜20日、鈴鹿サーキットで開催された。
金曜の走行では、午前のセッションはウエット、午後も後半には雨が降り出すなど、ドライでのセッティングに苦慮するチームが多かったが、1回目では#18 TAKATA 童夢 NSXがトップを奪い、2回目には#8 ARTA NSXが僅差の2番手、ナイトセッションの3回目には#32 EPSON NSXが好調な走りを見せるなど、まずまずの手応えを持って土曜の予選を迎えることとなった。
土曜の鈴鹿は晴天とはいかなかったが、気温も上昇。午前10時から予選1回目が行なわれた。
まず最初に行なわれたGT300クラスの占有走行では、序盤コースにオイルが出てしまいコンディションが今ひとつとなる中、#13 エンドレスアドバンCCI Zが2分08秒384をマークして暫定ポールを獲得。これに#5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州、#19 ウエッズスポーツセリカが続くことに。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rも柴原眞介のアタックで、2分08秒899をマーク。暫定7番手として午後のスーパーラップ進出を果たす。
このGT300クラスに続いて行なわれたGT500クラスの占有時間帯には、序盤から精力的にアタックした#32 EPSON NSXがロイック・デュバルのアタックでトップタイム争いを展開も、7分ほど経過した時点から各陣営のアタックが本格化。占有時間帯の終盤5分からは1分57秒台での争いが展開されたが、道上龍のドライブする#18 TAKATA 童夢 NSXが、唯一57秒を切る1分56秒950という好タイムをマークして暫定ポールポジションを獲得。2位に#12 カルソニック インパルZ、3位に#8 ARTA NSXがつけ、#100 RAYBRIG NSXは7番手に。ところが、占有時間帯終盤、ガス欠という予想外のトラブルに見舞われた#32 EPSON NSXは、S字入り口でストップ。このためデュバルのチームメイトである武藤英紀がアタックできず、基準タイムをクリアできなかったため、タイム的にはトップ10入りを果たしていたものの、惜しくもスーパーラップへの出走権を失う。とはいえ、#18 TAKATA 童夢 NSXの道上は「暫定ポールということで、スーパーラップでは条件の良い、一番最後にアタックできるだけにポール獲得に向けて頑張りたい」とコメント、午後に向け自信を見せた。
午後になってさらに気温は上昇も、1コーナー方向からの風によって、午後からは日陰となるピットでは比較的過ごしやすいコンディションとなる中、予選2回目は午後3時からのスタート。
このセッションではこの後に控えたスーパーラップに向けたセットアップと、サードドライバーの基準タイムクリアをこなす陣営が多い中、GT500では#18 TAKATA 童夢 NSXが引き続きトップを奪う。#12 カルソニック インパルZを挟んで#8 ARTA NSXも3番手と好調で、#32 EPSON NSXも無事に武藤英紀が基準タイムをクリアし7番手。#100 RAYBRIG NSXも8番手に。一方GT300クラスでは#47 吉兆宝山 DIREZZA Z、#101 TOY STORY Racing MR-S、#777 梁山泊 apr MR-Sがトップ3となり、柴原のみがステアリングを握った#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは10番手として、いよいよスーパーラップを迎えた。
午後3時45分から行なわれたGT300クラスでは、序盤アタックしたマシンの多くがコースアウトやトラブルなどでタイムを落とす中、4番目に登場した#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが、2分08秒700でトップに立つも、そのタイムは次々に更新され、結局#52 プロμ太陽石油KUMHOセリカが初ポールを獲得し、#19 ウエッズスポーツセリカ、#13 エンドレスアドバンCCI Zがトップ3に。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは6位から決勝に臨むことになった。
その後行なわれたGT500クラスのアタックでは、路面温度などがやや下がり、コンディションが良化する中、次々にトップが入れ替わる展開に。7番手にアタックした#25 ECLIPSE ADVANスープラが1分56秒546として初ポール獲得かと思われたが、9番手に登場した#12 カルソニック インパルZが1分56秒426をたたき出し、逆転でポールポジションを獲得。しかしながら#8 ARTA NSXは伊藤大輔のアタックで1分56秒633をマークし3番手と健闘。最終アタッカーとして登場した#18 TAKATA 童夢 NSXは、残念ながら1分56秒687とフロントロウに届かずも、4番手に。#100 RAYBRIG NSXは9番手で明日の決勝に臨むこととなった。
さらに天候が回復した日曜の鈴鹿。朝のフリー走行では各陣営ともに決勝に向けたセットアップを行い、GT500クラスでは#24 WOODONE ADVAN KONDO Zがトップに。NSX勢も#8 ARTA NSX、#18 TAKATA 童夢 NSX、#100 RAYBRIG NSX、#32 EPSON NSXが僅差で4〜7位に並び、順調な仕上がりを見せる。GT300クラスでは#5 プロμマッハGOGOGO車検320R九州がトップタイムをマーク。以下#52 プロμ太陽石油KUMHOセリカ、#19 ウエッズスポーツセリカが続き、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは15位として、午後1時の決勝スタートを迎えることとなった。
日差しが強まり、路面温度が50℃を超える状況下でフォーメイションが始まった決勝。スーパーGTマシンにとって、初の1000kmという長丁場での戦いが始まった。
GT500クラスでは、スタートからポールシッターの#12 カルソニック インパルZが逃げ、ペースの上がらない#25 ECLIPSE ADVANスープラが後続を抑える展開。このため僅差の接戦ながら、#8 ARTA NSX、#18 TAKATA 童夢 NSXは3〜4番手、#100 RAYBRIG NSXは9番手、予選最後尾となった#32 EPSON NSXは15番手で序盤を戦うことに。
しかし、すぐに救済措置でストレートの速い#24 WOODONE ADVAN KONDO Zなどが順位を上げ、GT300の周回遅れが出始めるとレースが動き出し、#8 ARTA NSXは#25 ECLIPSE ADVANスープラをかわして3位に返り咲き、#6 Mobil 1 SCの先行を許した#18 TAKATA 童夢 NSXも#25 ECLIPSE ADVANスープラをかわし5番手に復帰。タイヤトラブルのために9周目に早めのピットインを行なった#100 RAYBRIG NSXも、徐々に#32 EPSON NSXとともに下げた順位をばん回していく。
一方GT300クラスでも、序盤からポールシッターの#52 プロμ太陽石油KUMHOセリカが逃げ、#19 ウエッズスポーツセリカ、#47 吉兆宝山 DIREZZA Z、#13 エンドレスアドバンCCI Zが激しい2番手争いを展開。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは11周目に#7 雨宮アスパラドリンクRX7の先行を許すも、トップ10圏内を走行。序盤ダンロップコーナーで他車との接触と、ペナルティーのためポジションを12番手あたりにまで下げたが、再びそこからばん回を開始する。
トップを行く#12 カルソニック インパルZはさらにリードを広げ、完全な独走状態に。これを負って#8 ARTA NSXが健闘も、#18 TAKATA 童夢 NSXは21周でエンジントラブルのため、予想外の早期リタイアを喫することに。代わって#32 EPSON NSXがトップ10圏内に入ってくる。
レース半ばを過ぎても#12 カルソニック インパルZの独走状態は変わらず。そのマージンは大きくピットインの際にもトップを明け渡さないほどに。期待された#8 ARTA NSXもウインドウの不具合やブレーキトラブルなどで徐々に遅れを獲り、首位戦線から脱落。結局#12 カルソニック インパルZは173周のうち、首位を明け渡したのはわずかに4周という強さで1000kmを圧勝。2位に#22 MOTUL AUTECH Z、3位にはピットインの回数を減らした#35 BANDAI DIREZZA SC430が入った。しかし、5スティント作戦を採り粘り強く追い上げた#32 EPSON NSXが大健闘の4位に入賞。#8 ARTA NSXも6位、#100 RAYBRIG NSXも9位でのチェッカーとなった。
なお、GT300では#52 プロμ太陽石油KUMHOセリカが手堅いレースを展開し独走。2番手を追走した#27 direxiv ADVAN 320Rを寄せ付けず、韓国製タイヤメーカーであるクムホにスーパーGTで初の優勝をもたらすことに。3位には燃費を生かして4スティント作戦を採った#101 TOY STORY Racing MR-Sが入ることに。ペースを取り戻した#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rも、中盤以降は手堅くレースをまとめ、柴原が88周、黒澤が70周、合計158周を走破して7位でのチェッカーを受けた。
written by TAGUCHI
SUPER GT Rd.5 SUGO GT 300km RACE レポート
2006.7.24■7月22日(土) 観衆:14000人
・予選1回目 小雨/ウエット 気温20℃ 路面温度21℃
GT500
#32 EPSON NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 5位
#18 TAKATA 童夢 NSX 9位
#8 ARTA NSX 12位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 16位
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・予選2回目 曇り/ウエット 気温19℃ 路面温度21℃
GT500
#32 EPSON NSX 2位
#18 TAKATA 童夢 NSX 9位
#8 ARTA NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 14位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 11位
・スーパーラップ 曇り/セミウエット 気温19℃ 路面温度21℃
GT500
#32 EPSON NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 3位
#18 TAKATA 童夢 NSX 10位
#8 ARTA NSX 進出できず
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 進出できず
■7月23日(日) 観衆:50100人
・フリー走行 曇り/ドライ 気温20℃ 路面温度27℃
GT500
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA 童夢 NSX 11位
#100 RAYBRIG NSX 12位
#32 EPSON NSX 13位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 8位
・決勝 曇り/ドライ 気温23℃ 路面温度30℃
GT500
#32 EPSON NSX 5位
#8 ARTA NSX 8位
#100 RAYBRIG NSX 11位
#18 TAKATA 童夢 NSX リタイア
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R リタイア
■レポート
7月22〜23日、九州南部に大雨をもたらした長雨の影響を受けてか、すっきりとしない天候となったスポーツランドSUGOで、スーパーGT第5戦「SUGO GT 300km RACE」が開催された。
予選前日となる金曜の走行では、午前はコースに濃い霧が立ちこめたことから、セッション開始もすぐに赤旗中断が入るなど、走行はわずか15分ほど。本格的に走行が行なわれたのは午後からで、ウエットコンディションの中、GT500では#32 EPSON NSXがトップタイムをマーク。2〜4番手にニッサン勢が続き、#18 TAKATA 童夢 NSXが5番手。8位に#8 ARTA NSX、10位に#100 RAYBRIG NSXと、NSXは全車がトップ10に入る順調な滑り出し。
しかし、翌土曜の予選1回目は、低い気温と路面温度、濡れた路面に霧による視界不良と非常に難しいセッションとなったことから、コースアウトやスピンアウトするマシンが続出。セッション半ばには#100 RAYBRIG NSXも2コーナーでスピンを喫してしまうなど、都合5回もの赤旗によって、セッションは寸断されることに。
しかも、それぞれのクラスの占有時間帯よりも、混走時間帯の方が路面コンディションが良くなったことから、各クラスともにセッション終盤にタイム更新が相次ぐ。その結果ただ1台1分25秒を切り、1分24秒836という他を圧倒する好タイムをマークした#32 EPSON NSXが暫定ポールを獲得した。#12 カルソニック インパルZ、#1 ZENT CERUMO SCが2〜3番手に続き、#100 RAYBRIG NSXが5番手。#18 TAKATA 童夢 NSXが10番手。特別性能調整に加えトップハンデの70kgを負う#8 ARTA NSXは13位となった。
一方GT300クラスでは、#46 吉兆宝山 DIREZZA Zが暫定ポールを獲得。2位に#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、3位に#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rがつけることに。今回からセカンドドライバーに黒澤治樹を迎えた#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、黒澤がGT300占有時間帯に走行、残り5分ほどで柴原眞介にバトンタッチも、ピットアウト時にエンジンが掛からずタイミングを逃し、16番手にとどまりスーパーラップへの切符を逃してしまう。
午後になってやや雨は落ち着いたものの、相変わらずラインは生乾き状態も、その他の部分では濡れた路面が残っているというコンディションで始まった予選2回目。ここでもGT300、GT500双方の占有時間帯に1回ずつ赤旗が出るセッションとなったが、GT500での赤旗の原因となったのは、なんと#32 EPSON NSX。予選1回目同様、圧倒的な速さでトップタイムをマークしていた#32 EPSON NSXだったが、最終コーナーでスピンアウトを喫してタイヤバリアにマシン右後部をヒットしてしまう。
この予選2回目、GT500では#22 MOTUL AUTECH Zがトップを奪い、クラッシュした#32 EPSON NSXは2番手。#18 TAKATA 童夢 NSXは9番手、#8 ARTA NSXは12番手、#100 RAYBRIG NSXは14番手に。GT300クラスでは#55 DHG ADVAN FORD GTがトップタイムをマークし、#110 TOTALBENEFIT GREENTEC BOXSTER、#7 雨宮アスパラドリンクRX7が2〜3番手。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rはマシン習熟を目的に黒澤のみがドライブし、11番手となった。
迎えたスーパーラップ。最初に行なわれたGT300クラスでは、1番目にアタックした#88 アクティオ ムルシェ RG-1がマークした1分28秒040を、後続のマシンが上回れず、初ポールを獲得。2番手には#2 Privee Zurich・アップル・紫電が入り、3番手には#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rが続く。
GT500クラスでは、まずスリックタイヤを履いた#6 Mobil 1 SCがアタックも、タイムは1分24秒314。続いて登場の#18 TAKATA 童夢 NSXもスリックを装着していたが、アタッカーの小暮卓史はウォームアップラップのレインボーコーナー立ち上がりでスピン。残念ながらノータイムとなってしまう。この状況を見てか、以降はスリックとレイン、陣営ごとに難しいタイヤ選択が行なわれた結果、6番手に登場した#100 RAYBRIG NSXは一旦トップに立ったものの、その後逆転され3番手に。最終的なトップを奪ったのは#1 ZENT CERUMO SC。クラッシュの修復も間に合い、最終アタッカーとして登場した#32 EPSON NSXは、惜しくも2番手となった。
「路面コンディションは難しかったけれど、スーパーラップのフィーリングは悪くなかった。ただ、#1が速すぎたね。しかしフロントロウからならば、良いリザルトを狙えると思う」と#32 EPSON NSXでアタッカーを務めたロイック・デュバルは決勝に向け手応えを語った。
翌日曜は雨こそ降らなかったものの、天候は曇りで朝のフリー走行は霧のため少し遅れて始まった。ここでは各車ともに決勝に向けての最終準備を行なったが、#66 triple a サードスープラGTがトップを奪い、以下#3 イエローハット YMS トミカZ、#1 ZENT CERUMO SCまでがトップ3。#8 ARTA NSXが8番手、#18 TAKATA 童夢 NSXが11番手、#100 RAYBRIG NSXが12番手、#32 EPSON NSXが13番手。GT300クラスでは#7 雨宮アスパラドリンクRX7、#46 吉兆宝山 DIREZZA Z、#2 Privee Zurich・アップル・紫電がトップ3となり、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは8番手。
午後2時、いよいよスタートした81周の決勝。#1 ZENT CERUMO SCがスタートで飛び出すも、#32 EPSON NSXがこれに食らいつき、#100 RAYBRIG NSXが3番手に。しかし、65kgとウエイトハンデの多い#100 RAYBRIG NSXはペースが上がらず、トップ2台の一騎打ちという様相に。
しかし、周回遅れが間に入るなどして、#32 EPSON NSXは、なかなか#1 ZENT CERUMO SCを捕らえることができない。一方、背後では13周目の最終コーナーで周回遅れに詰まったところを突かれ、#100 RAYBRIG NSXは#23 XANAVI NISMO Zの先行を許し4番手に。#18 TAKATA 童夢 NSXは10番手あたり、#8 ARTA NSXは13番手あたりを追走する。
30周を過ぎたあたりからピットインが始まり、まずは#18 TAKATA 童夢 NSXが道上龍から小暮へ、#8 ARTA NSXがラルフ・ファーマンから伊藤大輔へ、#100 RAYBRIG NSXがセバスチャン・フィリップから細川慎弥へ、そして一時はレースリーダーとなった#32 EPSON NSXも、40周終了時にデュバルから武藤英紀へとドライバーチェンジする。
しかし、残り30周となったあたりで、全車がピットインを終えるとトップを争っていたのは#23 XANAVI NISMO Zと#1 ZENT CERUMO SC。#18 TAKATA 童夢 NSXは小暮のドライブ中に電気系からくるパワーステアリングのトラブルで緊急ピットインを余儀なくされ、ファステストラップを奪ったもののレース途中でコースを去り、残った3台のNSXは健闘も、他車との接触によるドライブスルーペナルティーを受けながらも5位となった#32 EPSON NSXが最高位。#8 ARTA NSXが8位、#100 RAYBRIG NSXは11位となった。優勝は#1 ZENT CERUMO SCで、2位には#23 XANAVI NISMO Z。3位には#22 MOTUL AUTECH Zが続いている。
「決勝日になって完全なドライとなったことで、半ばギャンブル的なセットアップで臨んだ決勝だったが、結果的に週末を通じてマシンは安定して速かった。ペナルティーを受けながらも5位に入れたということで、まずまずではあったと思う」と武藤はコメント。
なお、GT300では最終ラップにトップ4台がコンマ7秒以内にひしめくという大接戦となるも、なんとか逃げ切った#46 吉兆宝山 DIREZZA Zが優勝。2位には#13 エンドレスアドバンCCI Z、3位には#2 Privee Zurich・アップル・紫電.#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rはスタートを務めた黒澤が14〜15番手を走行も、電気系からくるエンジントラブルに見舞われて長い間ピットでストップ。終盤コースに戻ったものの、リタイアとなってしまった。
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2006スーパーGTシリーズ第4戦 マレーシア セパンサーキット レースレポート
2006.6.27■6月24日(土) 観衆:6000人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温27℃ 路面温度29℃
GT500
#8 ARTA NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 6位
#100 RAYBRIG NSX 9位
#32 EPSON NSX 11位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 11位
・予選2回目 曇り/ドライ 気温28℃ 路面温度29℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 9位
#100 RAYBRIG NSX 10位
#32 EPSON NSX 11位
#8 ARTA NSX 14位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 12位
・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温27℃ 路面温度29℃
GT500
#8 ARTA NSX PP
#100 RAYBRIG NSX 6位
#18 TAKATA 童夢 NSX 9位
#32 EPSON NSX 進出できず
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 進出できず
■6月25日(日) 観衆:36000人
・フリー走行 晴れ/ドライ 気温30℃ 路面温度35℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 8位
#8 ARTA NSX 9位
#32 EPSON NSX 14位
#18 TAKATA 童夢 NSX 15位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 13位
・決勝 晴れ/ドライ 気温32℃ 路面温度42℃
GT500
#8 ARTA NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#18 TAKATA 童夢 NSX 6位
#32 EPSON NSX 9位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 13位
■レポート
夕方になると毎日のようにスコールが降り、例年とは比べ物にならないほど涼しく過ごしやすい気候となったマレーシア・セパンインターナショナルサーキットで、6月24〜25日、2006スーパーGTシリーズ第4戦「JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」が開催された。
23日金曜の事前走行では、午前はドライコンディションとなったものの、午後はウエット。午前のセッションでは#22 MOTUL AUTECH Zがトップタイムをマークも、#8 ARTA NSXが2番手、#32 EPSON NSXが4番手に。雨となった午後のセッションでは、#100 RAYBRIG NSXがトップタイムを奪い、#18 TAKATA 童夢 NSX、#8 ARTA NSXが2〜3番手、#32 EPSON NSXが5番手と、トップ5に4台のNSXが食い込むこととなった。
明けて土曜の予選1回目。開始前にパラパラと雨が降るも、徐々に天候は回復し、セッションは最後までドライでのアタックとなった。GT500の占有時間帯、序盤はなかなか各車ともに2分フラットから2分01秒あたりのタイムがモニターに並んでいたが、最初に2分を切ってきたのは、#8 ARTA NSX。ラルフ・ファーマンがアタッカーを務めた#8 ARTA NSXは最終的にタイムを1分58秒642にまで伸ばして暫定ポールを獲得。これに#12 カルソニック IMPUL Z、#22 MOTUL AUTECH Zのニッサン勢が続き、#18 TAKATA 童夢 NSXが6位、#100 RAYBRIG NSXが9位。#32 EPSON NSXは惜しくも11番手でスーパーラップ進出を逃すことに。また、GT300クラスでは#7 雨宮アスパラドリンクRX7が暫定ポールを手にし、#2 Privee Zurich・アップル・紫電、#19 ウエッズスポーツセリカがトップ3に。前回のGT300覇者である#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、ウエイトハンデが響いてか11位に終わり、スーパーラップ進出は果たせなかった。
午後4時から始まった予選2回目は、午前と同様に曇天下でスタート。各車スーパーラップや同時刻に始める明日の決勝に向けたセットアップ確認を行うこととなった。ここでは#12 カルソニック IMPUL Z、#1 ZENT セルモ SC、#22 MOTUL AUTECH ZがGT500のトップ3となり、GT300では#7 雨宮アスパラドリンクRX7、#13 エンドレスアドバンCCI Z、#55 DHG ADVAN FORD GTがトップ3となった。
そして迎えたスーパーラップ。まず最初に行なわれたGT300クラスでは#2 Privee Zurich・アップル・紫電が2分08秒692でポールポジションを奪い、#13 エンドレスアドバンCCI Z、#7 雨宮アスパラドリンクRX7、#19 ウエッズスポーツセリカまでが2列目グリッドを手にする。
続いて午後5時19分から始まったGT500クラスのスーパーラップでは、最終アタッカーの#8 ARTA NSXが1分57秒866という圧倒的なタイムでポールポジションを獲得。「このセパンで、タイヤをどう温めるかに頭を悩ませるとは思わなかったけれど、うまく行ったよ。セットアップは週末を通じて良い状態にあるし、明日の決勝は勝つチャンスが充分にあるはずだ」と、見事なアタックを見せたファーマン。以下#22 MOTUL AUTECH Z、#1 ZENT セルモ SCが続き、#100 RAYBRIG NSXは6位、#18 TAKATA 童夢 NSXは9位という結果となった。
気温、路面温度ともに上昇し、ようやくセパンらしい天候となった日曜日。午前11時から行なわれたフリー走行では、#32 EPSON NSX、#8 ARTA NSXが1-2を奪い、#100 RAYBRIG NSX、#18 TAKATA 童夢 NSXも8〜9位とNSX勢は全車がトップ10に入り、決勝に向けての充分な手応えを持って、午後4時からの第4戦決勝に臨むこととなった。
気温32℃、路面温度42℃というコンディションでスタートした決勝レース。スタートからポールシッターの#8 ARTA NSXが飛び出してレースをリード。2番手には#22 MOTUL AUTECH Zがつけ、3番手には#12 カルソニック IMPUL Zが浮上してくる。また、#100 RAYBRIG NSXは5番手に浮上、#18 TAKATA 童夢 NSXは10番手、#32 EPSON NSXは14番手にポジションダウンも、じりじりと順位を挽回していく。
ファーマンがスターターを務め、トップを行く#8 ARTA NSXはハイペースで後続を引き離しにかかるが、序盤に無線とクールスーツが故障するというトラブルに見舞われる。体調が完璧ではなかったファーマンにとっては苦しい展開となるが、ホワイトボードを使ってのピットとのやり取りをしながら、20周終了時まで首位を守り、やや予定より早めのピットインとなるが、後半を伊藤大輔にゆだねることに。ピットインを伸ばすニッサン勢の背後では、#100 RAYBRIG NSXが5位、#18 TAKATA 童夢 NSXが8位、#32 EPSON NSXが11位と、NSXがじりじりとポジションを上げる。
ピットインのために一旦ポジションを下げた#8 ARTA NSXだったが、ライバルたちのピットインが終わった31周目には再びトップに浮上。2位で追走してくる#22 MOTUL AUTECH Zのプレッシャーを受けるも、最後まで安定したラップを刻み続けた#8 ARTA NSXは、見事ポール・トゥ・フィニッシュで優勝。同様にレースをリードも惜しくも敗れた昨年のセパンラウンドの雪辱を果たすこととなった。
「無線にクールスーツと、ふたつのトラブルに見舞われたが、なんとかトップでダイスケにつなぐことができた。昨年の悔しさを忘れず、今年こそセパンで勝とうと臨んだレースだったので、その願いが実現できてうれしいよ」とファーマン。伊藤も「昨年は自分が後半に熱中症に見舞われて負けたという経緯があっただけに、クールスーツが壊れたと聞いたときは目の前が真っ暗になったが、クールベストを着用し、なんとか凌ぐことができてよかった」と会見で喜びを語った。
GT500では2位に#22 MOTUL AUTECH Z、3位に#12 カルソニック IMPUL Zとニッサン勢が続いたが、好レースを展開した#100 RAYBRIG NSXが4位、#18 TAKATA 童夢 NSXが6位、#32 EPSON NSXが9位と、NSXは全車が過酷なレースでポイント獲得を果たしている。
一方、セパンに強いと目されていた#7 雨宮アスパラドリンクRX7が序盤のうちにトップを奪い、これを#13 エンドレスアドバンCCI Z、#27 direxiv ADVAN 320R、#19 ウエッズスポーツセリカが追う展開となったGT300クラスは、安定したレース運びを見せた#7 雨宮アスパラドリンクRX7が優勝。#13 エンドレスアドバンCCI Zはピットインの際にエンジンが始動できず脱落し、代わって#27 direxiv ADVAN 320Rが2位、#19 ウエッズスポーツセリカが3位に。#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rが出走前にリタイアしたために10番グリッドからスタートした#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、レース半ばにグラベルにつかまって順位を下げたものの、その後レースに復帰。クラス13位での完走を果たした。
2006スーパーGTシリーズ第3戦 FUJI GT 500km RACE レースレポート
2006.5. 7■5月3日(水) 観衆:31000人
・予選1回目 晴れ/ドライ 気温14℃ 路面温度32℃
GT500
#32 EPSON NSX 2位
#8 ARTA NSX 3位
#18 TAKATA 童夢 NSX 5位
#100 RAYBRIG NSX 8位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 2位
・予選2回目 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度30℃
GT500
#32 EPSON NSX 5位
#8 ARTA NSX 10位
#18 TAKATA 童夢 NSX 14位
#100 RAYBRIG NSX 15位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 24位
・スーパーラップ 晴れ/ドライ 気温15℃ 路面温度29℃
GT500
#8 ARTA NSX 5位
#32 EPSON NSX 6位
#18 TAKATA 童夢 NSX 8位
#100 RAYBRIG NSX 9位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 4位
■5月4日(木) 観衆:54300人
・フリー走行 晴れ/ドライ 気温16℃ 路面温度27℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 8位
#8 ARTA NSX 9位
#32 EPSON NSX 14位
#18 TAKATA 童夢 NSX 15位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 13位
・決勝 晴れ/ドライ 気温20℃ 路面温度31℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX リタイア
#100 RAYBRIG NSX リタイア
#32 EPSON NSX 6位
#8 ARTA NSX 7位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 1位
■レポート
好天に恵まれたゴールデンウィークの5月3〜4日、富士スピードウェイで2006スーパーGTシリーズ第3戦「FUJI GT 500km RACE」が開催された。
前日練習走行ではウエットセッションの中、午前は#100 RAYBRIG NSX、午後は#8 ARTA NSXと、NSX勢がGT500クラスのトップタイムをマークも、予選日となった3日の天候は朝から晴れ。各陣営ともタイヤ選択やセットアップに頭を悩ませることとなったが、予選1回目を前に急遽10分間のフリー走行が設けられ、ここでセッティングを確認して予選1回目を迎えることとなった。
序盤こそ1分35秒台で推移していた予選1回目だが、レクサス勢やNSX勢がアタックに入り始めた中盤以降は路面コンディションも好転し、タイムアップ。結局#1 ZENT セルモ SCが1分34秒255で暫定ポールポジションを獲得。これに#32 EPSON NSX、#8 ARTA NSXのNSX勢が続くこととなったが、特別性能調整の+25kgに加え、トップハンデの90kgで合計115kgものウエイトハンデを強いられ、やむなく車重を1050kgに下げるため、リストリクターを絞ることを選択した#18 TAKATA 童夢 NSXが小暮卓史のアタックで5番手と健闘した他、#100 RAYBRIG NSXも細川慎弥のアタックで8番手と、全車がスーパーラップへの切符を手にすることに。また、GT300クラスでは#2 Privee Zurich・アップル・紫電が暫定ポールポジションを奪い、これに#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R、#14 ハンコックエンドレスポルシェが続く結果となった。
午後の予選2回目にスーパーラップに向けたセットアップ確認を行い、迎えたスーパーラップでは、まずGT300クラスでは#2 Privee Zurich・アップル・紫電がポールポジションを奪い、#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rというオーダーに。
一方、GT500クラスでは最終アタッカーの#1 ZENT セルモ SCが1分33秒169でポールポジションを獲得。#35 BANDAI DIREZZA SC430、#66 triple a サード スープラGTがこれに続き、#8 ARTA NSXが5番手、#32 EPSON NSXが6番手、#18 TAKATA 童夢 NSXが8番手、#100 RAYBRIG NSXが9番手という結果となった。
予選日よりはやや気温、路面温度ともに上昇した4日。初夏を思わせるような日差しの下で、110周、500kmというシリーズで2番目に長いレース距離での戦いが、午後1時45分にローリングラップを開始した。
GT500クラスではスタートの直前に#66 triple a サード スープラGTが電気系トラブルでピットに向かう波乱があり、1コーナーには#1 ZENT セルモ SC、#35 BANDAI DIREZZA SC430、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#8 ARTA NSXというオーダーで進入する。
しかし、4周目にトップの#1 ZENT セルモ SCが駆動系トラブルでスローダウン。#35 BANDAI DIREZZA SC430がトップに浮上し、後続も順位をひとつずつ上げることに。その後、最初のルーティンピットインが始まる30〜40周までは#24 WOODONE ADVAN KONDO Z、#32 EPSON NSX、#8 ARTA NSX、#6 Mobil 1 SCなどによる激しい順位争いが展開されたが、ピットインを引き伸ばした#18 TAKATA 童夢 NSXが41周目にトップに浮上したところでピットイン、道上龍から小暮卓史へとドライバーを交代も、スターターのトラブルでコースに復帰できず後退。中盤戦は#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#35 BANDAI DIREZZA SC430、#6 Mobil 1 SCといったレクサス勢が上位につけ、スタートから2スティントをロィック・デュバルがこなした#32 EPSON NSXがその背後につける展開。#8 ARTA NSXはラルフ・ファーマンから伊藤大輔へとマシンを引き継ぐも「ラルフのスティントでも同様のトラブルがあったようだが、左リヤのホイールナットが徐々に緩むトラブルがあり、ペースが上げられなかった」と、苦しい戦いを強いられてしまう。また、#100 RAYBRIG NSXは細川慎弥のドライブ中、クラッチトラブルに見舞われ70周で無念のリタイアとなる。
レースは終盤も安定したペースで逃げた、#35 BANDAI DIREZZA SC430が優勝を飾り、#6 Mobil 1 SCが2位、#23 XANAVI NISMO Zが3位。終盤までコース上ではレクサス勢同士、Z勢同士の激しいバトルが展開されたが、NSX勢も苦しいレースを乗り切り、デュバルからバトンを受けた武藤英紀が「序盤のうちにミスからタイヤにフラットスポットを作ってしまって、思うようにペースが上げられず残念でしたが、それでも粘り強く安定したラップでは走れたと思います」という#32 EPSON NSXが6位、「当然さらなる上位進出を狙っていたが、あの状況で7位という結果は仕方のないところ。次のセパンにはNSXが合っていると思いますし、ウエイトを下ろして臨めるので、良いレースができるはず」と伊藤が振り返った#8 ARTA NSXが7位。#18 TAKATA 童夢 NSXは終盤コースに復帰も周回数が足りず、完走扱いにはならなかった。
なお、GT500の結果に関しては、ペナルティーの裁定に関してTOYOTA TEAM Tom's陣営から控訴が提出されたため、現時点では暫定扱いとなっている。
2回ピット、1回ピットなど各陣営の戦略が焦点ともなったGT300では、序盤からストレートに勝るポルシェ勢らが躍進を見せたが、冷静に状況を読んでピットインのタイミングを調整した#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが85周目にトップに浮上し、そのまま逃げ切って見事今季初優勝を飾った。2位には1ピット作戦を選択した#101 TOY STORY Racing MR-S、3位には#14 ハンコックエンドレスポルシェが入っている。
written by TAGUCHI
2006スーパーGTシリーズ第2戦 OKAYAMA GT 300km RACE レースレポート
2006.4.10【予選】 4月8日(土) 観衆:28980人
■予選1回目 晴れ/ドライ 気温15℃ 路面温度25℃
GT500
#100 RAYBRIG NSX 2位
#18 TAKATA 童夢 NSX 3位
#8 ARTA NSX 6位
#32 EPSON NSX 8位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 5位
■予選2回目 晴れ/ドライ 気温18℃ 路面温度30℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#8 ARTA NSX 3位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#32 EPSON NSX 7位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 23位
■スーパーラップ 晴れ/ドライ
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 2位
#8 ARTA NSX 5位
#32 EPSON NSX 6位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 6位
【決勝】 4月9日(日) 観衆:56100人
■フリー走行 晴れ/ドライ 気温12℃ 路面温度18℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 3位
#32 EPSON NSX 7位
#8 ARTA NSX 9位
#100 RAYBRIG NSX 10位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 4位
■決勝 晴れ/ドライ 気温15℃ 路面温度32℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 2位
#8 ARTA NSX 7位
#32 EPSON NSX リタイア
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 7位
■レポート
2006スーパーGTシリーズの第2戦、「OKAYAMA GT 300km RACE」が、4月8〜9日、岡山国際サーキットで行なわれた。
黄砂の影響で、うす曇となった空の下、土曜日に行なわれた公式予選。GT500クラスでは、予選1回目こそ#3 イエローハットYMS トミカZに僅差でトップを譲ったものの、ホンダNSX勢は4台ともに好調。午後のスーパーラップに向けた予選2回目には、#18 TAKATA 童夢 NSXがトップを奪うと、その勢いのままスーパーラップに突入。「2001年のここ(当時はTIサーキット英田)での開幕戦以来、5年ぶりのポールポジション。予選1回目ではアンダーステアがあったが、セットを変えて上手く行った」という道上龍がアタッカーを務めた#18 TAKATA 童夢 NSXが、見事ポールポジションを獲得。#100 RAYBRIG NSXも2位に入り、NSXが2戦連続でフロントロウを独占。#8 ARTA NSXも5位、#32 EPSON NSXも6位と、NSX勢は4台すべてが3列目までの好グリッドから決勝をスタートすることとなった。
一方、GT300クラスでは、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rも予選1回目で5位、スーパーラップでも6位と好調。決勝での上位進出に向けて期待が高まった。
まずまずの天候となり、5万6000人を越える観衆が集まった4月9日の日曜、82周と長丁場の決勝は、午後2時からローリングラップが開始された。
そして迎えたスタート。中段グループの中でアクシデントが発生し、#23 XANAVI NISMO Z、#66 triple a サード スープラGT
など数台のマシンが1コーナーでグラベルへ。2コーナーでも#24 WOODONE ADVAN KONDO Zがスピンするなど波乱のオープニングとなったが、フロントロウの#18 TAKATA 童夢 NSX、#100 RAYBRIG NSXはポジションを守って好スタート。#8 ARTA NSX、#32 EPSON NSXも4〜5番手とポジションを上げることに成功する。
トップ2台のNSXは、3番手の#3 イエローハットYMS トミカZをじりじりと引き離し、万全のレース運び。しかし、#8 ARTA NSXは14周目に反則スタートがあったとしてドライブスルーペナルティーを受けて、15周目にペナルティーを消化したため10番手にドロップ。さらに17周目、#22 MOTUL AUTECH Z、#12 カルソニック IMPUL Zと激しい5位争いを演じていた#32 EPSON NSXは、マイクナイトコーナーでスピンを喫してクラッシュ。なんとかピットに戻ったが、そのままリタイアとなってしまった。
しかし、トップの#18 TAKATA 童夢 NSXと2位の#100 RAYBRIG NSXは周回遅れが出始めると、除々にギャップを拡げる理想的な展開。30周を越えるころには、#18 TAKATA 童夢 NSXのマージンは10秒以上となり、#100 RAYBRIG NSXも#3 イエローハットYMS トミカZに対して6秒ものギャップを築く。39周目にトップ2台はピットイン、ここでいったん#12 カルソニック IMPUL Zの先行を許すが、全車がピットインを終えた46周目には#18 TAKATA 童夢 NSXがトップを奪還。#100 RAYBRIG NSXの前には#1 ZENT セルモ SCが立ちはだかるが、黄旗区間での追い越し行為があったとして10秒のピットストップが科せられたため、#100 RAYBRIG NSXは労せずして2位へ。結局#18 TAKATA 童夢 NSXが、終盤ペースダウンの指示がピットから出されたものの、40秒もの大差をつける横綱相撲でうれしい今季初優勝。#100 RAYBRIG NSXも2位と、NSXが1-2フィニッシュ。#8 ARTA NSXも7位となった。
「今週はずっと調子が良く、流れが来ているので勝てると思っていた。2003年以来優勝から遠ざかっていただけに、さすがにうれしい」と道上。パートナーの小暮卓史も「マージンがかなりあったので楽に走ることができた。今回がまだまだスタートという気持ちで、今後も勝って行きたい」と喜びを語った。
なお、GT300クラスの#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、レース中盤まで6位をキープしていたものの、35周目に#26 MOTOタイサンエンドレスGT3R、#88 アクティオ ムルシェ RG-1の先行を許し8位に後退。ピットインを消化後、先行した#26 MOTOタイサンエンドレスGT3Rを追い上げ、62周目にこれをかわして7位でのフィニッシュとなった。
SUPER GT Rd.1 SUZUKA GT 300km レポート
2006.3.20■3月18日(土) 観衆:14000人
・予選1回目 くもり/ドライ 気温11℃ 路面温度12℃
GT500
#8 ARTA NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 7位
#18 TAKATA 童夢 NSX 9位
#32 EPSON NSX 10位
※#100 RAYBRIG NSXの細川慎弥は基準タイム不足
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 5位
・予選2回目 雨/ウエット 気温10℃ 路面温度11℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#32 EPSON NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 15位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 計測できず
・スーパーラップ 雨/ウエット
GT500
#8 ARTA NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 2位
#32 EPSON NSX 9位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 9位
■3月19日(日) 観衆:30500人
・フリー走行 晴れ/セミウエット〜ドライ 気温11℃ 路面温度15℃
GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 1位
#8 ARTA NSX 4位
#100 RAYBRIG NSX 8位
#32 EPSON NSX 9位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 24位
・決勝 晴れ時々雪/ドライ 気温9℃ 路面温度16℃
GT500
#8 ARTA NSX 3位
#18 TAKATA 童夢 NSX 4位
#100 RAYBRIG NSX 7位
#32 EPSON NSX 15位
GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 18位
いよいよ開幕を迎えた2006 SUPER GTシリーズ。そのオープニングレースとなる第1戦・SUZUKA GT 300kmが、3月18〜19日に行なわれた。
土曜日に行なわれた公式予選では、ドライの予選1回目、ウエットの予選2回目、そしてスーパーラップともにNSX勢がトップタイムをマーク。
ポールは雨の中完璧なアタックを見せた伊藤大輔の#8 ARTA NSXが奪ったが、道上龍がアタッカーを務めた#18TAKATA 童夢 NSXも予選2位と、NSXがフロントロウを独占。
しかし、GT500デビューとなった#100 RAYBRIG NSXの細川慎弥は、予選中のクラッシュによって基準タイムをクリアできず、審査委員会に嘆願書を提出。思わぬ苦戦となったが、
決勝日朝のフリー走行で難なく要求されたタイムをクリア。
無事決勝へと駒を進めることとなった。
決勝は強風と時折雪が舞う中、午後2時30分にスタートとなった。
土曜の予選1回目に始まり、日曜朝のフリー走行まで、全セッションでトップタイムを奪っていたNSX勢は、決勝でもスタートからレースをリード。ラルフ・ファーマンがスターターを務める#8 ARTA NSXが1位、道上の乗る#18 TAKATA 童夢 NSXが3位と好位置につける。
一方セバスチャン・フィリップが駆る#100 RAYBRIG NSXは最後尾グリッドからのスタートだったが、1周目に12位にまで挽回。
一方こちらもGTデビューとなるロイック・デュバルの#32 EPSON NSXは、2周目にコースアウトを喫して大きく後退した。
#8 ARTA NSXは2位の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430との攻防を展開も、22周目に2番手に後退。直後にピットインする。ほぼ全車がピットインを終えたころには、トップは#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430。#8 ARTA NSXは後半を引き継いだ伊藤が必死の追走を見せるが、42周目に#23 XANAVI NISMO Zの先行を許し3位に後退。
結局そのままの順位でのフィニッシュとなった。
優勝は#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、2位には#23 XANAVI NISMO Z。
NSX勢にとっては悔しいレースとなったが、それでも#8 ARTA NSXが3位表彰台を獲得。
#8ARTA NSXのファーマンは「決勝では予想外のオーバーステアに苦しめられてしまった。
残念だが、次戦の岡山国際はNSXに向いているサーキットだと思うので、今度こそ優勝できると信じている」と次戦での雪辱を誓った。
なお、4位に#18 TAKATA 童夢NSX、7位に#100 RAYBRIG NSXが入賞。
イエロー区間でのコースアウトによりタイム加算というペナルティーを受けた#32 EPSON NSXは15位に終わっている。
一方#62WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、予選ではスーパーラップに進出、9位となったが、決勝では他車との接触などでポジションを落とし、18位完走となった。













