無限 COURAGE LC70 オートサロン出展のお知らせ

2007.1. 9

今週末より幕張メッセにて開催される東京オートサロンにLC70を展示いたします!
無限ブースへ是非ご来場ください。

塚越 広大 ドライバーズレポート <マカオグランプリ>

2006.11.28

11月16〜19日 2006年 FORMULA3 MACAU GP(53rd Edition) ギアサーキット 
参加台数32台
 F3選手権の世界一決定戦とも言われるマカオグランプリに参戦しました。今回はイタリアのプレマパワーチームからの参戦となりチーム、マシンとエンジンが全日本F3とは違うパッケージでのレースになりました。練習走行から少しずつサーキット、マシンに慣れていき予選は10番グリットを獲得。予選レースではスタートで3番手まで上がるも5位でゴール。迎えた決勝はうまくレース運びをすることができ順調に走っていたのですが13周目にクラッシュしてしまいリタイヤとなってしまいました。


Qualify・・・2‘14.553/10位            天候・・・晴れ
 木曜と金曜に1セッションずつ予選がありました。マカオでは1度クラッシュするといつも以上にリズムが悪くなってしまうので気を付けながらもタイムアップできるように走りました。しかし、マカオの予選はクリアラップを取れず、クラッシュも多いためチャンスを作ることが出来ませんでした。その中でもクリアラップをうまく取れた周があり出来る限りのアタックをしました。1回目の予選は2‘15.957で2回目の予選は2‘14.553とタイムアップして10番手グリッドを獲得することが出来ました。


Qualification Race・・・5位            天候・・・晴れ
レースのスターティンググリッドを決める大切な予選レースでした。10周で行なわれました。
スタートで、9番手に上り各マシンが交差する中、マンダリン手前で失速したマシンを抜くことに成功して、リスボアコーナーのブレーキングで一気に抜き去り、コーナーを曲がった時点で3番手にポジションアップしました。予選と違いレースを有利に運ぶためダウンホースを減らしていたため思っていたよりも不安定なマシンをコントロールして走りました。途中6番手にポジションを下げてしまいましたが8周目のマンダリンで5番手に浮上。そのあとも競り合いの末5番手でチェッカーを受けました。
RACE ・・・リタイヤ                     天候・・・晴れ
 

日曜日に行なわれたレースは15周で行なわれました。朝に行なわれた練習走行でマシンのフィーリングを確認して予選レースよりもさらにダウンホースを減らしてレースに臨みました。
 
今回もスタートが決まり4番手に上がろうと1コーナーでインに入っていきましたが、行き場がなくなるほどブロックされてしまい接触。失速してしまったため順位を下げてしまい、マンダリンでも自分のポジションが思うように取れずアウトの壁ギリギリまで追いやられてしまいました。しかし、前方で起こった混乱をうまく切り抜け一時は10番手くらいまで下がったポジションを5番手まで戻ることが出来ました。次の周にセーフティーカーが入り5周目に再スタート。その際順位を下げてしまいましたが6周目のリスボアコーナーで再び5番手に上がり前車を追いかけました。今週で1番タイムもよく徐々に4番手に追いついていった13周目の最終コーナーでリアが流れてしまいコントロールする間もなくタイヤバリアにクラッシュしてしまいレースを終えてしまいました。

 マカオグランプリでたくさんの経験をすることが出来ました。最終的にクラッシュしてしまいましたがいい走りが出来、自分に足りないものもわかりました。来年度、自分の弱点をなくしてさらなる飛躍ができるようにしたいと思います。

塚越 広大

無限 COURAGE LC70 車両展示のお知らせ

2006.11.13

タミヤフェア2006にJLMC参戦車両「無限COURAGE LC70」を展示いたします!

↓イベント詳細はこちらをご覧下さい↓

■日時  11月18日(土) 19日(日)
■場所  ツインメッセ静岡 北館/南館
■入場料 無料
■イベント詳細ホームページ  http://www.tamiya.com/japan/tamiyafair/index.htm

SUPER GT Rd.9 in FUJI GT 300km RACE レポート

2006.11. 7

■11月4日(土) 観衆:29200人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温17℃ 路面温度23℃

GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 5位
#18 TAKATA童夢NSX 11位
#100 RAYBRIG NSX 13位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位

・予選2回目 曇り/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃

GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA童夢NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 13位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 4位

・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温16℃ 路面温度19℃

GT500
#32 EPSON NSX 1位
#8 ARTA NSX 8位
#18 TAKATA童夢NSX 進出できず
#100 RAYBRIG NSX 進出できず

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位



■11月5日(日) 観衆:46300人

・フリー走行 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃

GT500
#18 TAKATA童夢NSX 5位
#8 ARTA NSX 6位
#32 EPSON NSX 12位
#100 RAYBRIG NSX 13位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 4位

・決勝レース 晴れ/ドライ 気温19℃ 路面温度27℃

GT500
#32 EPSON NSX  優勝
#18 TAKATA童夢NSX 7位
#100 RAYBRIG NSX 13位
#8 ARTA NSX 14位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 14位

■レポート

 激戦の続いた2006シーズンを締めくくべく、迎えた富士スピードウェイでのスーパーGT最終戦。長いストレート区間を持ち、スリップストリームを生かした超高速戦の舞台として知られるこのコースで、金曜日から圧倒的な速さを見せ付けたのは、#32 EPSON NSX。2ランクの性能引き上げもあり、午前の公式練習1回目、午後の2回目ともにトップタイムをマーク。特に午後の2回目には2番手に着けた#8 ARTA NSXに対しても1秒3もの大差をつけての総合トップ獲得と、大きな注目を集めることに。結局GT500の総合結果では#32 EPSON NSX、#8 ARTA NSXが1-2を奪い、#18 TAKATA 童夢 NSXが7番手。過去2戦で優勝、2位と好成績を挙げポイントリーダーとなった#100 RAYBRIG NSXだったが、リストリクターをワンランク小さくして車重を1050kgとするも、特別性能調整25kg+100kgのウエイトハンデを課せられ、非常に厳しい状況でレースウィークを迎え、金曜を14番手で終えることになった。


 予選が行なわれる土曜は、金曜よりはやや雲が多かったものの、まずまずのコンディション。午前10時10分からの予選1回目、まず最初に行なわれたGT300クラスの占有走行時間帯では、#777 梁山泊 apr MR-Sが1分42秒312でトップタイムをマークして暫定ポールの座に。#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、#19 ウエッズスポーツセリカなどがこれに続いたが、ここでの#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは、セッション半ばに柴原眞介のドライブでコースイン。3周目に1分42秒906、4周目に1分42秒823と順調にタイムアップし、6番手で午後のスーパーラップ進出を決める。

 続いて行なわれたGT500の占有時間帯では、セッション序盤はピットでタイミングを計る陣営が多かったため、タイムアタック合戦はセッション終盤に集中。#35 BANDAI DIREZZA SC430が1分33秒923をマークして暫定ポールかと思われたが、残り1分のところで#32 EPSON NSXが満を持して1分33秒108という圧倒的な速さでトップタイムを奪うことに成功。#35 BANDAI DIREZZA SC430、#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zに続いて、#8 ARTA NSXも5番手に食い込んでスーパーラップへの切符を手にするが、#18 TAKATA 童夢 NSXは惜しくも11番手で、#100 RAYBRIG NSXは13番手で、ともにスーパーラップ進出を逃すこととなった。


 午後2時10分からの予選2回目。予選1回目のトップ10に入ったマシンは、この後に続くスーパーラップに向けたフィーリングのチェックを行い、その他のマシンは決勝に向けたセットアップを行なうこととなったが、ここでも#32 EPSON NSXがトップの座を堅守。#8 ARTA NSXは8番手ながら、フィーリングはまずまず。また、GT300クラスでも暫定ポールの#777 梁山泊 apr MR-Sがトップタイムをマークも、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rも4番手として、各陣営がスーパーラップへの準備を終えた。


 迎えたスーパーラップ。最初に始まったGT300クラスのアタックでは、2番手に登場した#13 エンドレスアドバンCCI Zの1分42秒482をターゲットに、柴原の駆る#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが5番目にアタックしたものの、セクター1では#13 エンドレスアドバンCCI Zを上回るも、後半セクションでわずかに後れを取り、惜しくも1分42秒595でその時点の2番手に。その後、ラストの4台のアタッカーたちがタイムを更新する中、最後に登場した#777 梁山泊 apr MR-Sが1分41秒778をマークして今季初となるポールポジションを獲得。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは6番手から決勝を戦うこととなった。


 続いて行なわれたGT500のスーパーラップでは、5番目にアタックした#1 ZENT セルモ SCが1分34秒203でトップに立ち、続いて登場した伊藤大輔のドライブする#8 ARTA NSXは、これを上回るべくアタックを敢行したが、1分34秒397と惜しくも届かず、2番手に。続く3台のマシンが次々にトップタイムを更新する展開に。最後に登場した#32 EPSON NSXのアタックに注目が集まったが、「ややフロントタイヤの温まりが遅く、1コーナーでアウトにはらんでしまった」とステアリングを握ったロイック・デュバルが振り返ったように、#32 EPSON NSXはコカコーラコーナーでもラインを外し、セッション1では後れを取ってしまう。しかし、そこから素晴らしい巻き返しを見せた#32 EPSON NSXは、#35 BANDAI DIREZZA SC430のマークした1分33秒755というそこまでのトップタイムを0.087秒短縮する、1分33秒668をたたき出して見事今季初となるポールポジションを獲得した。

「スーパーラップでは後半にうまくまとめることができて良かった。今回は救済措置でリストリクターが大きいこともあって、金曜から非常にマシンは速い。タイヤも安定しているし、明日の決勝では良いレースをして勝ちたいね」と初ポールポジションを喜ぶデュバル。コンビを組む武藤英紀も「これまではミスもあったが、明日の決勝ではそれを反省材料に、ミスなくチームとファンのみなさんに喜んでもらえる仕事をすれば、それが結果につながるはず」とコメント。ルーキードライバーコンビが鮮やかにポールポジションを奪った決勝前夜となった。

 翌日の日曜は、朝から好天に恵まれて晩秋らしく爽やかなコンディションとなった。朝のフリー走行では、#32 EPSON NSXが1コーナーのブレーキングでフラットスポットを作ったためか、タイヤトラブルのために12番手にとどまる波乱があり、トップタイムを奪ったのは#35 BANDAI DIREZZA SC430。これに#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続く。NSX勢では#18 TAKATA 童夢 NSXが5番手、#8 ARTA NSXが6番手と決勝に向けてまずまずの仕上がりをアピールすることに。GT300では#46 吉兆宝山 DIREZZA Zがトップタイムをマークも、コンマ2秒の間に#101 TOY STORY Racing MR-S、#777 梁山泊 apr MR-S、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが並び、決勝での混戦模様が予想された。

 午後2時03分、いよいよ今季最終戦がスタート。気温19℃、路面温度27℃という絶好のコンディションの中、まずはポールポジションの#32 EPSON NSXが難なくトップを奪い、これに#35 BANDAI DIREZZA SC430、#3 イエローハットYMS トミカZ、#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続くが、ダンロップコーナーで競り合った#1 ZENT セルモ SCと#8 ARTA NSXが接触。そのため#1 ZENT セルモ SCは左フロントにダメージを受けてピットに戻るもリタイア。#8 ARTA NSXも、この接触によるものか、5位走行中の3周目にコカコーラコーナー手前で右リヤタイヤのスローパンクチャーに見舞われてスローダウン。なんとかピットに戻るも、序盤にして周回後れとなってしまう。一方#18 TAKATA 童夢 NSXは9番手、#100 RAYBRIG NSXは12番手へと早々にポジションを上げていくが、#22 MOTUL AUTECH Zとの攻防で、#18 TAKATA 童夢 NSXは5周目に再び10番手にドロップ。この後#18 TAKATA 童夢 NSX、#100 RAYBRIG NSXは#22 MOTUL AUTECH Z、#23 XANAVI NISMO Zのニッサン勢とのバトルになり、8周目に#18 TAKATA 童夢 NSXが#23 XANAVI NISMO Zをパスしたのに続き、ダンロップコーナーで#100 RAYBRIG NSXも#23 XANAVI NISMO Zのインを突き、接触しながらも#100 RAYBRIG NSXはポイント圏内の10位に浮上を果たす。


 早くも7周あたりから周回遅れが出始める中、快調にレースをリードする#32 EPSON NSXだったが、2番手の#35 BANDAI DIREZZA SC430もペースを上げており、なかなかそのギャップは大きくは拡がらない。その間、16周目に#23 XANAVI NISMO Zとの接触に対し、#100 RAYBRIG NSXにドライブスルーペナルティーの裁定が下されることとなり、これを消化した#100 RAYBRIG NSXは、残念ながら13位に後退を強いられることに。さらには#8 ARTA NSXにも同様にドライブスルーペナルティーが課せられたため、#8 ARTA NSXは事実上優勝戦線から脱落を余儀なくされる。

 約5秒ほどのマージンのまま、推移したトップ争い。27周終了時に先に#35 BANDAI DIREZZA SC430がピットに入り、#32 EPSON NSXもその3周後にピットイン。スタートを担当したデュバルから、武藤にステアリングが託されることに。

 温まりの遅いフロントにユーズドタイヤを、リヤにニュータイヤを履いた武藤は、コースイン直後のコカコーラコーナーで、目前の多重スピンを危機一髪かわすと、そこから猛然とプッシュ。上位のマシンがピット作業を終えた段階で再びトップに立った#32 EPSON NSXは、2番手の#35 BANDAI DIREZZA SC430、3番手の#24 WOODONE ADVAN KONDO Zをじりじりと引き離していく。また、#18 TAKATA 童夢 NSXも道上龍から小暮卓史にバトンが引き継がれ、レース半ばには8番手あたりに浮上を果たす。

 レース終盤、上位陣では#35 BANDAI DIREZZA SC430と#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが激しい2番手争いを見せるが、大きなマージンに守られた#32 EPSON NSXはトップを快走。「ロイックがマージンを築いてくれたので、落ち着いて後半を走ることが出来た。最後の最後で勝つことができて本当にうれしい。スタッフのみなさんに少し恩返しが出来てよかった」と語った武藤が、独走のままトップでチェッカー。「初めてのスーパーGTシーズンで、序盤はGT300のかわし方やマシン、タイヤの開発などに戸惑いもあったが、最終戦でようやく思い通りの完璧なレースが出来た」と喜んだデュバルと武藤というルーキーコンビが、以前はNSXにとって苦手な舞台とされた富士スピードウェイで、劇的な最終戦での初優勝を飾ることに。2位に#35 BANDAI DIREZZA SC430、3位に#24 WOODONE ADVAN KONDO Zが続き、4位に入った#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430がチャンピオンを獲得。粘りのレースを見せた#18 TAKATA 童夢 NSXが、7位でポイントを獲得。しかしアクシデントやペナルティーを受けて後退した#100 RAYBRIG NSXは13位、同じく#8 ARTA NSXは14位でのフィニッシュとなった。

 なお、GT300クラスでは、#777 梁山泊 apr MR-Sがピットスタートとなり、レース序盤を#9 NOMADO ADVAN LeyJun MTがリード。これを#19 ウエッズスポーツセリカ、#26 MOTOタイサンエンドレスGT3R、#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350R、そして黒澤治樹がスターターを務めた#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが追う展開となったが、#777 梁山泊 apr MR-Sがピットインを引っ張ってトップにまで返り咲く好走。しかし、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが、ピットイン後も柴原の健闘で2番手に浮上してきたところで、44周目に#777 梁山泊 apr MR-Sがスピン。労せずして#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rがトップに立ち、そのまま7〜8秒のマージンを保ったまま最終ラップに突入も、まさかのガス欠に見舞われて最終セクションのコース脇にあえなくストップしてしまう。

 このため優勝はこれが今季初となる#101 TOY STORY Racing MR-Sとなり、2位は#19 ウエッズスポーツセリカ、3位は#13 エンドレスアドバンCCI Z。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは優勝を目前にして涙をのみ、チェッカーを受けられず。結局14位での完走扱いとなった。

Japan Le Mans Challenge in OKAYAMA レースレポート

2006.11. 1

■10月28日(土) 観客数:3200人
ドライバーズ予選 晴れ/ドライ
気温:19-22℃ 路面温度:24-28℃
#16 無限COURAGE LC70 1分23秒714
2位

グリッド予選 晴れ/ドライ
気温:21-21℃ 路面温度:27-26℃
#16 無限COURAGE LC70 1分22秒216
2位


■土曜レポート

 10月28〜29日、岡山国際サーキットを舞台にさわやかな秋晴れの空の下、全日本スポーツカー耐久選手権/JAPAN LE MANS CHALLENGE第3戦が開催された。

 今季新たに始まった同シリーズは、全3戦での開催となるため、今大会が今季の最終戦ということとなるが、車両開発のため第1戦の参戦を見送り、第2戦のもてぎラウンドから参戦を開始したTEAM無限にとっては、2戦目ながら早くも今季最後の戦いである。前回のもてぎラウンドでは、予想外のトラブルによって完走が許されなかった「無限COURAGE LC70」だったが、今回はなんとしても完走し結果を残すべく、チームはパドルシフトがトラブルに見舞われた際のエマージェンシー用シフトノブを延長し、使いやすくするなど、最終戦を前にして耐久性をメインにマシン各部を見直してきた。

 金曜のスポーツ走行では、午前10時からのセッション1で31周して1分22秒623をマーク。午後1時45分からのセッション2では、50周して1分22秒420へとタイムを上げるも、ライバルのザイテック21号車は1分21秒745をマークしており、総合2位での走行終了となった。

 迎えた土曜。好天に恵まれたこの日、予定より5分ほど遅れた午前10時40分から、まずはドライバーの基準タイムクリアを目的としたドライバー予選が行なわれた。

 1時間のこのセッションで、ニュータイヤを履かず、ユーズドタイヤでの走行を選択したTEAM無限は、まず荒聖治がステアリングを握ってコースイン、3周目に1分23秒714のベストタイムをマークしてピットイン、黒澤治樹にバトンタッチ。引き継いだ黒澤も10周目に1分23秒733と、荒と同等のタイムをマークし、一旦ピットへ。さらに黒澤が周回を重ねた後、セッション半ばからは荒に再びステアリングが託され、セッションの終わりまで走行を続けることとなったが、TEAM無限ではレースシミュレーションを行ないながらエンジンマップや車高の調整、タイヤの選択などのメニューをこなす。

 ここではザイテック21号車が1分22秒015をマークしトップを奪い、無限COURAGE LC70は1分23秒714で2番手という結果となった。


 午後3時10分から行なわれたグリッド予選。最初の20分間はLMP1とLMP2マシンによる占有時間帯となるが、LMP2マシンの多くがセッション開始早々にコースインしたこともあり、TEAM無限ではコースのクリアになる状況を見計らって、コースインしたのは午後3時22分過ぎと、残り8分を切った段階。同様にピットで待機していたライバルのザイテック21号車に続いて、荒がステアリングを握った無限COURAGE LC70がアタックに向かった。なお、この予選セッションで使えるタイヤは1セットのみ、しかもこのタイヤで明日の決勝をスタートしなければならないため、決勝を見据え、チームではハード目のタイヤを選択している。

 コースイン1周目を1分45秒929とした荒は、ゆっくりとタイヤを温め、翌周も1分26秒719とスローペース。この段階でも、既にザイテック21号車に次ぐ2番手に着けていた無限COURAGE LC70は、続く3周目にアタックを行い、週末を通じてのベストタイムとなる1分22秒216をマークする。しかし、この時点でザイテックは1分20秒251をマークしており、荒はさらなるアタックを敢行するが、バックストレッチ手前のアトウッドカーブで痛恨のスピンを喫してタイム更新はならず。
 この結果、無限COURAGE LC70は、日曜の決勝を2番グリッドからスタートすることとなった。


熊倉淳一監督コメント
「ザイテックとは車両レギュレーションの違いもあるので、ある程度タイム差が出ることは予想していました。ですから、今回は完走を目標にクルマを仕立てて来ていますし、予選に関してはあまり気にしていません。予選中のスピンに関しては、ライバルのタイムを見ながらドライバーもアタックしていますし、クルマのポテンシャル面を考えればちょっと無理な面もあったかもしれませんね。しかし、ライバルとの戦いもありますが、まずは自分たちとの戦い。自分たちの立てたスケジュールどおりにクルマを走らせることが出来るかどうかが明日の課題でしょうね」


黒澤治樹コメント
「とりあえず、昨日〜今日とノントラブルで来ているので、できれば明日もこのままの調子で行きたいですね。テストの段階から比べても、セットアップの面などで確実にマシンのレベルは上がっていると感じていますが、今日の予選の段階でもまだ課題はあったと思うので、まだまだやるべきことはたくさんありそうですね。明日はもう最終戦ということになるのですが、まずは完走です。そこをなんとかクリアして、その先に結果を残せたら最高ですね」

荒聖治コメント
「予選ではいろいろテストしながらのアタックだったこともあり、正直に言えばまだまだフィーリングでは改善すべき点はありますね。それでもラップタイムを狙っていかなければならないので、まだ乗りにくい部分もある中で、アトウッドの進入でスピンしてしまいました。残念ですが、すべてが悪いわけではないので、良い部分を生かして決勝では頑張りたいと思います」



■10月29日(日) 観客数:4800人
フリー走行 晴れ/ドライ
気温:14℃ 路面温度:16℃
#16 無限COURAGE LC70 1分24秒878
2位

決勝 晴れ/ドライ
気温/路面温度
スタート時 22℃/27℃
正午 21℃/27℃
午後1時 22℃/29℃
午後2時 22℃/28℃
午後3時 23℃/28℃
午後4時 20℃/25℃
午後5時 19℃/20℃
#16 無限COURAGE LC70 243周
優勝
ベストタイム:1分23秒729


■日曜レポート

 前日同様、まずまずの好天となった日曜。午前8時から30分間のフリー走行が行なわれた。
 前日までの走行で、ややリヤブレーキの温度が高い傾向があったため、予選後に冷却対策を施し、決勝への準備を終えた無限COURAGE LC70は、荒のドライブでいの一番にコースイン。徐々にタイムを上げると、6周目に1分24秒878をマークする。荒は9周目にピットインし、黒澤へとステアリングを委ねるが、10周目を1分37秒055で通過した直後、前日荒がスピンを喫したのと同じアトウッドカーブで黒澤がコースアウトしてしまう。

 しばしその場にストップしたものの、なんとかピットに戻った無限COURAGE LC70。スタッフがガレージで各部のチェックと清掃を行なうも、大きなダメージがないことが確認されたため、再びコースイン。午前8時30分にチェッカーが提示され、あまり周回できなかった黒澤だったが、チェッカーまで走行し、マシンに異常がないこと確認してマシンを降りた。ここでもポジションはザイテック21号車に次ぐ2番手であった。
 

 ピットウォークを終えた、午前10時30分。早くも271周に及ぶ決勝に向けたスタート進行が開始された。
 スタートドライバーを務める荒がコクピットに収まり、無限COURAGE LC70がアウト側の2番グリッドに着く。そして11時ちょうどにフォーメイションラップがスタート。ローリングスタートが切られたのは午前11時03分であった。

 ポールのザイテック21号車が1コーナーを制し、荒の乗る無限COURAGE LC70は2番手に。そのままのポジションでレース序盤、周回をこなすこととなったが、ザイテック21号車は1分21秒台という恐るべき速さを見せてギャップを築いていく。一方の無限COURAGE LC70は、4周目に1分23秒729をマークも、基本的にはチームの組んだプログラムどおり、自分たちのペースを守って戦う作戦である。
 

 
 30秒弱のギャップが開いた40周目、ちょうどスタートから1時間が経過したところで、無限COURAGE LC70は最初のピットインを行なうが、ここでの作業は給油のみ。ドライバーもタイヤも2スティントずつ走る予定だ。
 
 一方、トップを行くザイテック21号車も44周目にピットに入ってくるが、冷却系のパイプが折損しており、その修復になんと32分もピットに留まることに。この間も安定したラップを刻んだ無限COURAGE LC70は、難なく44周目からトップを快走することに。
 
 ザイテック21号車はその後コースに復帰も、既に20周遅れという状況。しかも、やっとコースに復帰したザイテックだったが、燃料ポンプのトラブルから51周目の1コーナー手前でコース脇にストップ。なんとかサブのポンプを動かしてピットに戻るが、さらに無限COURAGE LC70との差は28周にまで拡大することに。
 

 この時点でチームは無限COURAGE LC70を駆る荒に無理をする必要がないことを伝え、必ずや完走するべくエンジン回転を少し抑えての走行に切り替える。それでも1分24〜28秒という安定したラップタイムを刻み続ける無限COURAGE LC70は、その後80周目にピットイン。今度はタイヤ交換、ドライバー交代、給油を行なって、レースは中盤へ突入。なお、この黒澤のスティントから、チームは予想よりも上がらない路面温度を鑑み、以後はソフト目のタイヤをチョイスすることとなった。


 ステアリングを引き継いだ黒澤も、周回後れをかわしながらも安定したペースで周回。120周目に再び給油のみを行なった無限COURAGE LC70は、午後3時、160周目に再びピットインしタイヤを交換、給油をして再び荒が乗り込んでピットを後にする。大量リードを築いているためか、ピットでのスタッフの作業も落ち着いており、ミスなくマシンをコースに送り出すことに成功する。

 
 そして202周目に最後のピットインを行なった無限COURAGE LC70は、最後のスティントを黒澤が担当。所定の271周ではなく、6時間という時間のリミットが先に訪れ、結局レースは243周で終了。終盤、目前で他車がスピンをするなど、一瞬ヒヤッとした場面もあったが、無限COURAGE LC70は終始安定したペースで周回を刻み、見事総合トップでチェッカーを受けることに。西日の差し込む午後5時04分、ゆっくりとした速度でホームストレートを通過しながら、コクピットの黒澤がスタンドに手を振りながらフィニッシュラインをまたぎ、ここに無限COURAGE LC70は参戦2戦目にしてJLMCシリーズの初優勝を達成することとなったのだった。


熊倉淳一監督コメント
「ラップタイム的には序盤、ザイテックのペースが速かったので、あまり追いかけることなく、予定通り淡々と自分たちのペースで走ることにしたのですが、こちらがルーティンのピットストップを終えた後に、向こうにトラブルが出て長時間止まったので、後はもう無理せずペースを落とし、完走を目指しました。後続との差が開いていたこともあり、ピット作業も焦ることなく落ち着いて確実にこなせていました。スタッフひとりひとりが今までの経験を生かしてメンテナンスしてくれたことで、今回はノートラブルで走りきることができましたね。もてぎ以降、チーフメカニックはじめ、各担当者がしっかりやってくれた結果です。最終戦で優勝できたということで、これをうまく来年につなげていければ良いですね」


黒澤治樹コメント
「今年1年間、僕はM-TEC、COURAGEとともにLMESとJLMCの両方の開発を任されてきたのですが、ここまでは思いのほかトラブルが多く、ヨーロッパの方では全戦リタイアというびっくりするような結果になってしまいました。自分もM-TECもCOURAGEも、みんなが共同でスタッフを行き来させて体制を変え、ドライバーもチームも必勝体制で臨んだ今回、優勝という結果を残すことができて本当に良かったと思います。メカニックは昨日も今日も目が赤かったので、多分遅くまで作業をしてくれたのだと思いますし、それで結果が出せて本当に良かった。というよりも、今はホッとした、という気持ちですね」

荒聖治コメント
「もてぎから参戦を開始したのですが、初戦は致命的なトラブルで走れず、戦う以前の問題というか、関係者やスポンサー、応援してくださった方々をがっかりさせてしまったのですが、そういう状態のクルマを、この最終戦に向けてスタッフがよく走れる状態に仕上げてきてくれたとすごく感謝しています。僕がスタートを担当したのですが、ザイテックが予想以上に速かったので、あのまま走り続けられたら追いつけないのではないかとも正直考えました。しかし、ザイテックがトラブルで遅れた後は、ミシュランタイヤの安定したパフォーマンスを武器に、若干エンジンの回転を下げて余裕を持ってノートラブルで安定して走り切ることができましたね。今回の結果は本当にうれしく思っています」


第17・18戦 ツインリンクもてぎ レースレポート

2006.10.25

■10月21日(土) 観衆:5600人

・第17戦予選 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度21℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分46秒517 3位

・第18戦予選 晴れ/ドライ 気温17℃ 路面温度23℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分45秒888 2位

・第17戦決勝 晴れ/ドライ 気温20℃ 路面温度30℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 2位
ベストラップ:1分47秒398


■レポート

 いよいよ今季の最終ラウンドを迎えた全日本F3選手権。Honda TEAM 無限は10月21〜22日、ツインリンクもてぎでの第17/18戦に臨んだ。

 金曜の占有走行では、午前は主にフロントカバーのサイドに設けたカナード状の新しい空力デバイスの評価を行なうも、ドライバーに大きなフィーリングの向上が感じられなかったため、午前の終盤からは空力デバイスを外してセットアップを行なうこととなった。その結果、総合のタイム的には7番手と、トップからコンマ3秒ほどの遅れにとどまったが、チームではまずまずの手応えを持って、土曜の予選セッションを迎えた。


 午前8時50分から始まった第17戦予選。開始2分のところでコースインした塚越広大は、2周目の1分48秒691から計測を開始。この時点でいきなりトップに立つが、続く3周目に1分47秒242へとさらにタイムを上げる。この後、イエローフラッグがコース上に提示されたこともありクールダウンラップを挟んだ塚越は、5周目に1分46秒822として、下がっていた順位を3番手に再び押し上げる。
 さらに6周目に1分46秒517をマークして2番手につけ、チェッカーを受けた塚越だったが、その後に石浦宏明がトップタイムをマークしたため、石浦、エイドリアン・スーティルに次ぐ3番手で第17戦予選を終えることとなった。
 インターバルにマシンのチェックを行なったチームは、予想よりも涼しいコンディションとなったため、タイヤの内圧がやや低かったと判断、タイヤの内圧を再調整したニュータイヤを装着し、第18戦予選に塚越を送り出した。

 第18戦予選では、塚越は約3分経過時点でアタックを開始。まずは1分47秒227で2番手につけると、翌3周目には1分46秒342へとタイムアップ。クールダウンラップを挟んだ5周目、1分46秒299とした塚越は、さらに1分45秒888へとタイムアップ。トップのタイムに肉薄する。
 しかし、塚越が最後のアタックに入ったところで、コースアウトした車両があったためイエローフラッグが提示されたため、タイム更新はならず。結局スーティルがポールポジションを獲得し、塚越は僅差の2位。以下、ファビオ・カルボーン、マルコ・アスマーらが続く結果となった。


 
 午後1時30分にフォーメイションラップが始まった第17戦決勝。それに先駆けたウォームアップで、チームではロール剛性を調整するなど、万全の体制でマシンを3番グリッドに並べた。
 迎えたスタート。ややストール気味ながら、アウト側3番グリッドからまずまずの動き出しを見せた塚越は、右前方2番グリッドのスーティルがストールし、後続車両が突っ込むなどアクシデントが発生するものの、難を逃れてトップの石浦に1コーナーで迫るも、2番手で2コーナーを立ち上がる。
 コンマ数秒差で石浦を追走する塚越は、3コーナーなどのブレーキングで石浦のインを伺うなど、プレッシャーをかけるものの、突破口は開けず。レース中盤以降は、石浦が1分47秒前半の好タイムでの周回を続けるなど惜しくもギャップを拡げられた塚越は、11周目に1分47秒398のベストタイムをマークも、これに届かず、優勝は石浦。塚越は惜しくも2番手でのチェッカーを受け、以下伊沢拓也、カルボーン、ロベルト・ストレイトらが続く結果となった。

田中弘監督コメント
「金曜午前には新しいカナード状の空力デバイスを試し、やや時間を費やしたが、結局午後に元に戻し、セットアップを進めることとなった。予選では金曜午前をベースに、少しリヤのダウンフォースを変化させて臨んだが、涼しかったことで、第17戦予選では、ややタイヤ内圧が上がらなかった。そのためインターバルにタイヤ内圧のみ調整し、第18戦予選に送り出したが、最後のアタックはイエローフラッグの影響もあり、僅かにポールポジションに届かなかった。第17戦決勝では、前にマシンがいる状態で、もっとドライバーが頑張ってついていかなければ。前のドライバーはここまで結果が残っておらず、ハングリーさが前面に出ており、塚越は気合で負けていたように思う」

塚越広大コメント
「予選では、1回目に少しオーバーステア傾向があったと感じましたが、インターバルに修正していただいて、2回目にはかなり良くなっていました。クルマは良かったのですが、ほんの僅かずつのミスによる遅れが重なってポールポジションには届かなかったような感じでした。決勝のスタートは、自分でもかなり良かったと思いましたが、1コーナーでは前に出ることはできませんでした。序盤の4周ほどで前にプレッシャーを掛けられたところで、もっと勝負できなかったかと残念です。あそこで、前に出られなかったのが、2位に甘んじた原因だと思います。明日は今季最終戦ですし、フロントロウからのスタートですから、今日のようなスタートを決めて有終の美を飾れるよう頑張ります」

■10月22日(日) 観衆:15000人

・第18戦決勝 曇り/ウエット 気温18℃ 路面温度25℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 11位
ベストラップ:1分47秒862



■レポート

 いよいよ今季最終戦となった日曜の第18戦決勝。前日の結果によって、ドライバーズタイトルはスーティルが獲得していたが、チームとしてもドライバーとしても、フロントロウから臨むこの一戦で有終の美を飾るべく、午前10時53分にスタートの瞬間を迎えた。


 前日まずまずのスタートを見せた塚越だったが、この日はホイールスピンが多く、残念ながら加速に失敗。イン側からアスマーの先行を許してしまう。
 さらに、1〜2コーナー間でカルボーンと競り合いながら立ち上がり、カルボーンをけん制しながら3コーナーへのアプローチを開始した塚越だったが、イン側のラインの閉め方が充分ではなかったか、最内のラインにカルボーンに飛び込まれてしまう。

 なんとかポジションを守るべく、3コーナーへのブレーキングとターンインを開始した塚越だったが、ここで左リヤ部分をカルボーンにヒットされ、あえなくスピン。3コーナーアウト側のグラベルにはまってしまい、コースマーシャルの牽引によってコースに復帰を果たすも、残念ながら周回遅れとなってしまう。
 ここから追い上げを図った塚越は、1分47秒台のタイムをマークし、周回遅れながらも4位争いの集団に追いつくなど速さを見せたものの、20周のレースではポジションの回復はならず。結局13位でのチェッカーとなってしまった。

 なお、レース後、チームでは1号車が使用していたフロントブレーキのダクトについて、国際モータースポーツ競技規則付則J項にある「前後ブレーキ冷却用のダクトは、ホイール中心から上下140mmの範囲に収まらなければならない」とする規定に違反するのではないか、という抗議を提出。この抗議が大会審査委員会に認められ、1号車ならびに同様の仕様であった36号車が失格となったため、暫定結果が改定され塚越は11位に。しかし、1、36号車を走らせるトムス陣営から控訴が提出されたため、この第18戦は暫定結果のまま保留されることとなった。


田中弘監督コメント
「レース前に、塚越には1周目に必ずカルボーンが仕掛けてくるので、3コーナーや5コーナーでは細心の注意を払えと指示していたのだが。3コーナーでの接触は、本来カルボーンにペナルティーが科せられてしかるべきだったとは思うが、塚越もあのような状況にならぬよう、その前に1〜2コーナーからの位置取り、3コーナーへかけてのライン取りなど、いくらでも対処できたはずだ。抗議については、シリーズを代表するチャンピオンマシンとなった1号車だけに、あのような違反があるべきではないと考えた。ヨーロッパでも当該部分に関しては、各チームがきちんと対処しており、インターナショナルカテゴリーであるF3だけに、日本でもきっちりしておくべきである」

塚越広大コメント
「無心でスタートしたのですが、回転が高かったのか、スタートでホイールスピンが多くて出遅れてしまいました。それでもなんとか3番手で、カルボーン選手の攻勢は抑えられそうだったのですが、3コーナーへの進入で、イン側の閉めが足りなかったのか、向こうに入られてしまって。コーナーにアプローチしたところで、左のリヤに追突されてスピンを喫してしまいました。その後はクルマの調子も良かったのですが、前に追いついたところでミスがあるなど、周回遅れとはいえ、もっと抜いていきたかったですね。今季は僕のミスで結果が残せなかったことが悔しくてたまりません。しかし、本当に多くのことを学んだので、それを確実に自分の身に着けて今後に生かして行きたいと思います」


SUPER GT Rd.8 in KYUSHU 300km RACE レポート

2006.10.17


■10月14日(土) 観衆:14970人
・予選1回目 晴れ/ドライ 気温25℃ 路面温度35℃

GT500
#100 RAYBRIG NSX 2位
#18 TAKATA童夢NSX 3位
#8 ARTA NSX 4位
#32 EPSON NSX 15位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 7位

・予選2回目 晴れ/ドライ 気温22℃ 路面温度33℃

GT500
#8 ARTA NSX 1位
#18 TAKATA童夢NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#32 EPSON NSX 6位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 2位

・スーパーラップ 晴れ/ドライ 気温24℃ 路面温度42℃

GT500
#18 TAKATA童夢NSX PP
#8 ARTA NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#32 EPSON NSX 進出できず

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 9位

■10月15日(日) 観衆:51200人

・フリー走行 晴れ/ドライ 気温22℃ 路面温度29℃

GT500
#18 TAKATA童夢NSX 1位
#100 RAYBRIG NSX 2位
#32 EPSON NSX 7位
#8 ARTA NSX 8位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位

・決勝レース 晴れ/ドライ 気温24℃ 路面温度44℃

GT500
#18 TAKATA童夢NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 3位
#8 ARTA NSX 11位
#32 EPSON NSX 12位

GT300
#62 WILLCOM ADVAN VEAMC408R 6位


■レポート

 予選前日、金曜日の練習走行はこのところ何かと天候に恵まれぬことが多かったものの、このレースウィーク始まりは久々に終日ドライコンディションが保たれた。
 GT500では#100 RAYBRIG NSXが2回目の終了間際にトップを奪われたものの、2番手につけて滑り出しは上々。これに#18 TAKATA童夢NSX、#8 ARTA NSX、#32 EPSON NSXの順で続いてホンダ勢は上位を独占することとなった。

 明けて土曜日になっても、天候はそのまま保たれ、より爽やかなコンディションに。予選1回目は、GT500クラス単独のセッション終盤に#23 XANAVI NISMO Zの逆転を許し、暫定ポールこそ明け渡したものの、#18 TAKATA童夢NSXがコンマ162秒遅れでの1分41秒029をマークして2番手に。さらに#8 ARTA NSXが41秒209で3番手、そして#100 RAYBRIG NSXが4番手とそれぞれウエイトハンディを背負っているにもかかわらず練習同様、好調ぶりを示すこととなった。しかし、#32 EPSON NSXには駆動系トラブルが発生し、単独のセッションを走れず。また今回のレース前にエンジンを交換したため、10グリッド降着があらかじめ決まっていたことからドライバーふたりが基準タイムをクリアすべく1分45秒160を記すにとどまり、15番手に甘んじた(その後、8番手の#25 ECLIPSE ADVANスープラにエンジン交換があり、10グリッドの降着で#32 EPSON NSXは14番手となった)。

 一方、GT300クラスでは#96 EBRO BTEC MAZIORA 350Rが暫定ポール。#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rはクラス単独のセッションでこそ11番手にとどまっていたが、2クラス混走のセッションでタイムアップを果たし、トップからコンマ974秒遅れの1分51秒173をマークして7番手につけた。
 続く予選2回目もコンディションは保たれ、#8 ARTA NSXがトップにつけ、これに#18 TAKATA童夢NSXが続き、さらに#100 RAYBRIG NSXも4番手に。一方、#32 EPSON NSXも6番手につけたことからトラブルも完璧に解消なったのは明らかだ。また、GT300クラスでは#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが2番手につけていた。

 そして迎えたスーパーラップ。既に日は傾き始めているにも関わらず、気温、路面温度とも上昇し、条件はやや厳しくなった模様。まずGT300クラスから行われ、#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rは4番目の出走に。今回から黒澤治樹がタイムアタックを担当したものの、1回目でタイヤを既に2セット使っているため、タイムアップは果たせず。1分51秒794で9番手にとどまることとなった。なお、ポールは#2プリヴェチューリッヒ・紫電が獲得。今季3度目の最前列スタートとなり、これに#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rが続くこととなった。
 

GT500クラスでは、なかなか1分42秒台の壁が崩されずにいる中、7番目の出走となった#100 RAYBRIG NSXのセバスチャン・フィリップがいきなり1分40秒980をマークしてトップに躍り出る。続いて走行した#8 ARTA NSXのラルフ・ファーマンも1分40秒720を、そして#18 TAKATA童夢NSXの小暮卓史が1分40秒638を記録してトップが次々と入れ替わる中、残された最終走者は#23 XANAVI NISMO Z一台のみ。しかしながら、#23は1分40秒814で最速タイムを叩き出すまでにはいたらず。その結果、#18 TAKATA童夢NSXが今季2度目のポールを獲得し、2番手は#8 ARTA NSX。そして#100 RAYBRIG NSXが4番手から決勝に挑むこととなった。


「オートポリスは合同テストから調子が良くて、今回も走り出しから良い感触を得ていました。今回、僕はレースセットを出すことに集中していましたが、その中で一発もいけそうな感じで、小暮が頑張ってくれました。NSXが2台、フロントロウに並んでいるので、NSX同士でいいレースがしたい。タイム差を見ても分かるとおり余裕はないんですが、自分たちのレースができれば、きっと勝てると思います」と#18 TAKATA 童夢 NSXの道上龍。一方、「少し最終コーナーでアンダーステアが出たけど、いいスーパーラップだった。今回は110%の力を発揮して、優勝を狙いにいくよ」と、#8 ARTA NSXのファーマンも必勝の心構えであることを明らかにしていた。

 日曜日になっても、天候は一向に崩れることなく、すばらしい秋晴れに恵まれることとなった。朝のフリー走行では、引き続きNSX勢が好調。#100 RAYBRIG NSXがセッション中盤にトップ浮上なると、しばらくポジションを保っていたが、残り5分を切ったところで#18 TAKATA童夢NSXが逆転し、ポールシッターの意地を見せつけるとともに、NSX2台が上位を独占する。また、#32 EPSON NSXも7番手、#8 ARTA NSXも9番手と、決勝に向けて最終確認も完了。上々の手応えを得ることとなった。

GT300クラスでは、#46吉兆宝山DIREZZA Zがトップタイムをマーク。また#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rは6番手となっていた。

 決勝のスタートは午後2時。それを間近に控え、温度はさらに上昇し続け、気温は24℃、路面温度にいたっては44℃と、この週末の頂点にまで達してしまう。いかに九州とはいえ、季節はまるで夏に戻ってしまったかのようだ。いずれにせよ、厳しい戦いとなることが予想される中、レースのスタートが切られる。
 


絶妙のダッシュを#18 TAKATA童夢NSXの道上が決めるも、1コーナーから2コーナーをクリアしても目にも明らかなリードは築けず。むしろ、そこからのペースは#8 ARTA NSXのファーマンや#23 XANAVI NISMO Zの方が勝り、第2ヘアピン進入で順位変動も。そこで#8 ARTA NSXがトップに躍り出たものの、#23 XANAVI NISMO Zと接触。逆に#18 TAKATA童夢NSXが順位を落とし、#100 RAYBRIG NSXのフィリップが3番手に躍り出る。上位の順位変動がないまま周回が進んだのは、わずか10周のみ。先の接触で右リヤフェンダーがめくれ上がった#8 ARTA NSXに修復を命ずるオレンジボールが出され、2周後にピットに滑り込んできたからだ。実際、そのダメージは大したことはなかったものの、50秒ほどをロスしてしまい、#8 ARTA NSXはトップから一転して最下位へと後退してしまう。

 これで#100 RAYBRIG NSXと#18 TAKATA童夢NSXが、それぞれ2〜3番手へと繰り上がるが、勢いに乗じてトップに迫ることは許されず。それどころか、この2台のバトルはより一層激しさを増すことに。そして、26周目の1コーナーで、ついに#18 TAKATA童夢NSXが2番手に浮上。
逆にペースが思うように上がらなくなった#100 RAYBRIG NSXは、それから2周後にピットイン。早々と後半の勝負を細川慎弥に託すこととなる。そして、いったんトップに立った#18 TAKATA童夢NSXも道上から小暮にバトンタッチ。ピット作業のロスも最小限とした、この2台は全車がドライバー交代を終えると、再び#18TAKATA童夢NSXが2番手に、そして#100 RAYBRIG NSXが3番手に。しかもトップ#23 XANAVI NISMO Zとの差も縮まり、3台でのトップ争いがより熾烈さを極めることとなる。

 先のハプニングで周回遅れになってしまった#8 ARTA NSXが真後ろにつけて、まるで援護に入ったような形の中、3台はバトルに集中し、かつバックマーカーが現れるたび間隔を広げたり、縮めたりを重ねるものの、決定的な隙をそれぞれ見せず。緊張感に満ちた戦いは、大観衆の手に汗握らせることとなった。だが、序盤のうちからエンジン不調に苦しんでいた#18 TAKATA童夢NSXは、ついに堪えきれずラスト4周の62周目、#100 RAYBRIG NSXに2番手を明け渡す。

 まだ余力を残していた#100 RAYBRIG NSXは、ゴールまで必死に#23 XANAVI NISMO Zを攻め立てたが、そこは80kgを積む辛さ。トップを押し出さんまでに追いつめたものの、コンマ2秒だけ届かず2位でのゴールにとどまった。ところが、#100 RAYBRIG NSXにはピット作業の違反があったことから30秒加算のペナルティが下され、3位でフィニッシュの#18 TAKATA童夢NSXと順位を入れ替えることに。それでも、ランキングのトップを#100 RAYBRIG NSXはキープしたまま最終戦に臨むこととなった。

「オートポリスでこういうレースができたというのは、僕の中でもすごい自信になりますね。前回、勝ったもてぎよりもこのコースは難しいし、なによりウエイトをたっぷり積んだ中でトップ争いができたんですから。もてぎからクルマが劇的に良くなって、僕の好みになったばかりかセバスチャンとコメントが一致するようになったので、実は決勝の前から手応えもあったんです。こうなったら(チャンピオンを)絶対に獲ります!」と細川。

 なお、#8 ARTA NSXはトップグループと遜色ないペースで走り続けたものの、序盤に抱えた遅れを取り戻すことはできず、無念の11位に。そして、#32 EPSON NSXは後方グリッドから着実に追い上げていたものの、その最中に先行車両のスピンに巻き込まれるなど本領を発揮できずに終わり、12位でのフィニッシュに甘んじた。

 GT300では、#62 WILLCOM ADVAN VEMAC 408Rが予選8番手からスタートを切り、コンスタントな走りを見せて4番手まで上昇した30周目に、黒澤から柴原眞介にバトンタッチ。ところが、ピットを離れる際にピットレーンリミッターに異常が生じ、わずかながらも速度違反を冒してしまう。そのため、ドライビングスルーペナルティーを受け、いったんは11番手にまで後退。だが、柴原は最後まで勝負を諦めることなく再び激しい追い上げを見せて、6位でのフィニッシュを果たすこととなった。なお、トップでゴールしたのは、#2プリヴェチューリッヒ・紫電。これがうれしい初優勝となった。


第15・16戦 スポーツランド SUGO レースレポート

2006.9.18

■9月16日(土) 観衆:6500人

・第15戦予選 曇り/ドライ 気温21℃ 路面温度27℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分17秒120 4位

・第16戦予選 曇り/ドライ 気温2O℃ 路面温度29℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 1分16秒997 5位

・第15戦決勝 曇り/ドライ 気温19℃ 路面温度25℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 5位
ベストラップ:1分17秒569


■レポート

 今季も残すところ2ラウンド。終盤を迎えた全日本F3選手権だが、9月16〜17日にスポーツランドSUGOにて第15/16戦が行なわれた。
 木曜から始まったレースウィークでは、これまで思うようなパフォーマンスの発揮できていなかったウエットセッションで、トップと同等の好タイムをマークした塚越広大。午後にはコースアウトする場面もあったが、大きな影響はなく、金曜のドライセッションを経て、土曜の公式予選に臨んだ。
 午前10時10分から始まった第15戦予選では、塚越は開始3分のところでピットアウト。まず計測1周目に1分21秒080で2番手につけると、翌周には1分17秒913でモニターのトップに。
 さらに1分17秒654へとタイムを伸ばすも、ライバル勢のタイムアップによりポジションを落とした塚越は、翌周にクールダウンラップを挟み、計測5周目に1分17秒361をマークし再び3番手に浮上。さらにアタックを続けた塚越は、チェッカー提示後の最終アタックで1分17秒120へとタイムアップも、4番手でこのセッションを終えることに。
 インターバルにフロントキャンバーなどに調整を加えたチームは、続く第16戦に塚越を送り出す。
 午前10時40分に始まった第16戦予選。塚越は、またも3分経過後にコースインすると、計測1周目は1分17秒984をマーク。さらに翌周1分17秒563し、序盤は3番手あたりにつける。さらに1分17秒131へとタイムを上げた塚越は、クールダウンラップを置いて、再びアタックを開始。計測6周目に1分16秒997をマークし17秒を切った塚越だったが、この時点でのポジションは4番手。最終ラップにもアタックした塚越だったが、残念ながらタイム更新はならず。ライバル勢のタイムアップもあり、結局第16戦予選は5番手となった。

 ウォームアップの際にポツリポツリと雨が降り始めたものの、午後2時にフォーメイションがスタートした第15戦決勝は、大きな天候の崩れもなく行なわれた。
 アウト側の4番グリッドからスタートした塚越は、好スタートを決めたエイドリアン・スーティルの先行を許し、1コーナーで5番手に。コンマ数秒差の僅差でスーティルを追う展開が続く。
 ロベルト・ストレイトとスーティルは塚越の前で接戦を演じている状況が続いたが、9周目のSPコーナーでストレイトがミスを犯し、その間隙を突いてスーティルが3位に浮上。背後にいた塚越も、このチャンスを生かそうとしたが、今一歩届かずストレイトの後塵を拝することに。
 結局、塚越はストレイトに迫ることができず、そのままの順位でチェッカー。優勝はファビオ・カルボーン、2位に大嶋和也、3位にスーティル、4位にストレイト、5位に塚越、6位には伊沢拓也が続くこととなった。

田中弘監督コメント
「今大会に向けては、菅生仕様というべき状態のマシンを持ち込んだ。木曜のウエットの状況ではまずまずだったが、ドライコンディションになってからは最終コーナーなどでのドライビングを含め、残念ながらコース攻略が充分できていないようだ。最終コーナーのあるセクター2でタイムが稼げていないのが現状である。金曜のニュータイヤでのアタックから、セットアップを修正して今日の予選に臨んだが、その点に関しては改善も見られ、タイム差も1秒からコンマ6〜7秒に縮まってはいる。また、予選から決勝に向けても空力やロール剛性など変更を加え、それも上手く行っていたようだ。ドライバーのフィーリングも予選よりも改善していたようだが、やはり残念ながら最終コーナーでのロスが大きかった。明日もそのあたりが課題になるだろう」

塚越広大コメント
「今回の菅生は初めて走るコースなのですが、最終コーナーなど難しく、まだまだ学ぶところがいっぱいある感じです。自分の中でうまく走れていないというか、攻め切れていません。決勝に向けて自分の走りなどをチェックし直して、自分としてはこの菅生のコースでの様々なトライをして、頑張ったつもりですが、残念ながら上位には届きませんでした。スタートでひとつ順位を下げた後は、前のスーティル選手とストレイト選手に着いてはいけたのですが、やはり最終コーナーがうまく走れていないので、追いつくことはできませんでした。明日は雨になりそうですが、今回はウエットでも悪くないですし、チャンスはあると思っています」

■9月17日(日) 観衆:16000人

・第16戦決勝 雨/ウエット 気温19℃ 路面温度22℃

#10 Honda 無限 F107 塚越広大 5位
ベストラップ:1分28秒079


■レポート

 日曜の第16戦は、スタートの1時間ほど前から降り始めた雨によって、路面は完全なウエットに。このため、10分間のフリー走行が設けられたが、木曜のウエット時のセットアップを基本にセット変更を施したマシンでコースインした塚越は、1分29秒台前半のラップタイムで周回。タイヤ選択も確認し、まずまずのフィーリングを得て決勝に臨むことに。
 コンディションの急変に伴い、主催者はセーフティーカーによる先導スタートを決定。そのため、正式なスタートは4周終了時から切られることとなった。
 5番グリッドからスタートした塚越は、4位の大嶋に序盤からプレッシャーを掛ける。コンマ数秒のギャップのまま、追走を続けた塚越だったが、前にマシンが走行し、空力的に影響を受けていた他、大嶋のマシンが巻き上げる水煙のため視界が悪く、レース中盤には1秒ほどに間隔が開いてしまう。
 レース終盤に掛けて再びペースを上げた塚越は、大嶋とのギャップを詰め、背後からオーバーテイクのチャンスを伺うが、残念ながら逆転には至らず。粘り強いレースを戦ったものの、塚越は5位でチェッカーを受けた。
 この第16戦、優勝は連勝となるカルボーン。以下、スーティル、ストレイト、大嶋、塚越、そしてマルコ・アスマーというトップ6の結果となった。

田中弘監督コメント
「週末を通じて最終コーナーでのドライビング、スロットルワークを教えていたが、第16戦決勝ではそれがようやくつかめてきたようだ。最終区間でのセクタータイムも上がっており、ラップタイムも決して遅くはなかったと思う。今回のレースでは、これまでのウエットレースの中で、一番頑張っていたように思う。残るは最終ラウンドのもてぎのみとなったが、現チーム体制での集大成となるよう、ベストを尽くして臨みたい」

塚越広大コメント
「なかなかオーバーテイクするチャンスを作り出すことができず、間隔が縮まったり広がったりを繰り返して抜くまでに至らなかったので、自分でもじれったい展開になってしまいました。なんとしても抜きたかったのですが……。前半戦は最終コーナーでどんどん離されてしまったのですが、徐々にその区間での走り方がつかめてきて、ようやく田中弘監督の言うことが理解できた感じでした。雨の中でも調子の良かった木曜の午前中のように走れましたし、クルマは良かったと思います。もてぎでは有終の美を飾れるよう、ダブルポールを取って勝つという、パーフェクトな週末を演出したいと思います」


SUPER GT Rd.7 MOTEGI GT 300km RACE レポート

2006.9.11

■9月9日(土) 観衆:15000人
・予選1回目 曇り/ドライ 気温26℃ 路面温度31℃

GT500
#18 TAKATA 童夢 NSX 2位
#100 RAYBRIG NSX 4位
#8 ARTA NSX 5位
#32 EPSON NSX 12位

GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 2位

・予選2回目 曇り/ドライ 気温27℃ 路面温度34℃

GT500
#100 RAYBRIG NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 2位
#8 ARTA NSX 6位
#32 EPSON NSX 7位

GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 計測できず

・スーパーラップ 曇り/ドライ 気温27℃ 路面温度23℃

GT500
#100 RAYBRIG NSX PP
#18 TAKATA 童夢 NSX 5位
#8 ARTA NSX 7位
#32 EPSON NSX 進出できず

GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R PP

■9月10日(日) 観衆:50000人
・フリー走行 くもり/ドライ 気温27℃ 路面温度30℃

GT500
#100 RAYBRIG NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 8位
#32 EPSON NSX 9位
#8 ARTA NSX 11位

GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 1位

・決勝 晴れ/ドライ 気温31℃ 路面温度43℃

GT500
#100 RAYBRIG NSX 1位
#18 TAKATA 童夢 NSX 5位
#32 EPSON NSX 8位
#8 ARTA NSX 15位

GT300
#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R 3位


■レポート

 鈴鹿での1000kmというスペシャルなイベントを終え、迎えたツインリンクもてぎでのスーパーGT第7ラウンド「MOTEGI GT 300km RACE」は、再びレース距離300kmと、いつもどおりのシリーズ戦。9月とはいえ、比較的涼しいコンディションの中、金曜日の走行では#8 ARTA NSX、#100 RAYBRIG NSXが総合1-2位を獲得。#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#6 Mobil 1 SC、#1 ZENT セルモ SCなどトヨタ勢も好調ながら、#18 TAKATA 童夢 NSX、#32 EPSON NSXも好タイムをマークするなど、不振のニッサン勢を除く2メーカーの対決の構図が明らかに。一方、GT300クラスでは#55 DHG ADVAN FORD GT、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R、#88 アクティオ ムルシェ RG-1が好調な滑り出しを見せる。

 

迎えた土曜の公式予選1回目は、午前10時05分からスタート。曇り空の下でGT300の占有時間帯から始まったアタック合戦では、残り5分のあたりで#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが柴原眞介のアタックで、早々に1分55秒を切り、1分54秒981でトップに。#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPや#55 DHG ADVAN FORD GTのタイムアップで戦いは54秒台前半に突入することとなり、残り2分となったところで、再び#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが1分54秒425で2番手に浮上も、結局#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPが1分54秒399で暫定ポールを獲得。#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#55 DHG ADVAN FORD GT、#88 アクティオ ムルシェ RG-1と前日から好調だったマシンがスーパーラップに駒を進める。


 続いて行なわれたGT500の占有時間帯では、やはり終盤にタイムアップするマシンが続出する展開となったが、中で#32 EPSON NSX、#100 RAYBRIG NSXがタイミングモニターの上位につけていく。しかし、占有時間帯が残り5分を切ったあたりからアタック合戦が白熱。#35 BANDAI DIREZZA SC430は1分45秒059をマークした後、争いは44秒台に突入し、#18 TAKATA 童夢 NSXが1分44秒769でトップに立つも、直後に#6 Mobil 1 SCが1分44秒095という好タイムで逆転。結局このタイムで#6 Mobil 1 SCが暫定ポールを獲得し、#18 TAKATA 童夢 NSXは混走時間帯に入った直後の間隙を突くように小暮卓史がアタックした#18 TAKATA 童夢 NSXが1分44秒570にまでタイムアップも、暫定2番手に。以下、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#100 RAYBRIG NSX、#8 ARTA NSXがトップ5に続いたが、#32 EPSON NSXは惜しくも12番手でスーパーラップ進出はならなかった。

 変わらぬ曇天下で始まった午後2時15分からの予選2回目。この後に続くスーパーラップに向けたセットアップの確認、あるいは決勝に向けた準備などが目的となったこのセッションでは、GT300では#55 DHG ADVAN FORD GT、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#96 EBBRO BTEC MAZIORA 350Rがトップ3に。GT500では#100 RAYBRIG NSX、#18 TAKATA 童夢 NSX、#1 ZENT セルモ SCというトップ3となった。


 そして迎えた午後2時50分からのスーパーラップ。#88 アクティオ ムルシェ RG-1が55秒台を破る1分54秒972をマークも、続く7番目に登場した#55 DHG ADVAN FORD GTが1分53秒865をたたき出してトップに躍り出ると、この後にアタックしたマシンは54秒台にとどまり、#55 DHG ADVAN FORD GTがポールを獲得することに。ところが、この#55 DHG ADVAN FORD GTに車両規則違反が見つかったため、予選タイムは抹消。このため、繰り上がりでのポールシッターとなったのは1分54秒569をマークした#62 WILCOM ADVAN VEMAC408R。「繰り上がりでのポールということで複雑な気持ちですが、今回は調子も良いので決勝では勝ちを狙いに行きたい」と柴原。2番手以下には、#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOP、#110 TOTAL BENEFIT GREENTEC BOXTER、#88 アクティオ ムルシェ RG-1が並ぶことになった。


 続いて午後3時30分から行なわれたGT500のスーパーラップでは、7番目に登場した#100 RAYBRIG NSXがセバスチャン・フィリップのアタックで1分45秒011をマークしてトップに立つと、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#18 TAKATA 童夢 NSX、#6 Mobil 1 SCがいずれもこのタイムに届かず、#100 RAYBRIG NSXのポールポジションが決定することに。「昨年のもてぎラウンドでも勝っているし、今日の予選は完璧だった。明日は優勝を狙っていくしかないね」とフィリップ。チームメイトの細川慎弥も「昨日からすごくマシンが良いので、決勝では変なミスのないよう頑張りたい」とコメント。」こちらも2番手以下には、#6 Mobil 1 SC、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#35 BANDAI DIREZZA SC430とトヨタ勢が並んだものの、#18 TAKATA 童夢 NSXが5番手、#8 ARTA NSXが7番手とNSX勢もまずまずのポジションにつけることとなった。

 日曜の昼あたりから気温、路面温度ともに上昇し、マシンとドライバーにとっては厳しいコンディションとなった午後2時。朝のフリー走行でもそれぞれのクラスでトップタイムを奪った#100 RAYBRIG NSX、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rというポールシッターが先導するフォーメイションラップが始まる。
 


スタートは午後2時03分。両クラスともに上位陣はオーダーどおりのスタートで、比較的静かな立ち上がり。GT500ではフィリップがスターターを務める#100 RAYBRIG NSXが、GT300では黒澤治樹がステアリングを握る#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが、それぞれスタートからレースをリードしていく。
 

GT500では4位の#35 BANDAI DIREZZA SC430がペースが上がらず、#18 TAKATA 童夢 NSX、#8 ARTA NSXはその背後でテール・トゥ・ノーズにつけるものの、なかなか抜くチャンスが訪れない。5周目には前車に近づきすぎたか、#8 ARTA NSXがS字でコースオフ。#1 ZENT セルモ SCの先行を許し、せっかくスタートで上げた順位を落とし、再び7位に後退。しかし、7周目の90度コーナーでようやく#35 BANDAI DIREZZA SC430をとらえた#18 TAKATA 童夢 NSXが4位に浮上。道上龍の駆る#18 TAKATA 童夢 NSXは、徐々に3位の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430とのギャップを詰めていく。
 

GT500では#100 RAYBRIG NSXが快調にリードを築くものの、GT300では#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rが一時3秒ほどのマージンを稼ぐも、徐々にタイヤが厳しくなったか、#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPの攻勢を受けることに。黒澤も必死の抵抗を見せるが、13周目に5コーナーで#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPにトップの座を明け渡すことに。そして#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは21周目にピットイン、柴原へとドライバーを交代。後半での逆襲を狙うこととなる。
 レースの3分の1を迎えるころには、完全に独走状態としていた#100 RAYBRIG NSXは、2番手の#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430に10秒以上もの大差をつけるが、「ブレーキングでミスしてしまった」というフィリップが、ヘアピンでまさかのコースアウト。運よくコース復帰は果たしたものの、ここで一気にマージンを7秒ほど失うことに。
 

上位陣のピットインが始まったのは25周目あたり。3番手まで浮上していた#18 TAKATA 童夢 NSXも27周目に道上から小暮にスイッチ。トップの#100 RAYBRIG NSXも29周目にピットインし、細川が後半のスティントを任されることとなる。#8 ARTA NSXもラルフ・ファーマンから伊藤大輔にバトンが託されるが、7位にまで挽回していたところで、右リヤタイヤが脱輪するという予期せぬトラブルに見舞われ、1コーナーのイン側でマシンストップ。残念ながらそこでレースを終えることになってしまう。
 

一方、細川は背後に迫った#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430のプレッシャーをはねのけ、コンスタントに速いラップタイムを続けると、逆にじりじりと引き離す理想の展開に持ち込む。そのため、一時3秒を切っていた#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430とのギャップは、いつしか10秒を超え、最後には17秒以上に。大差をつけた#100 RAYBRIG NSXは、そのまま63周を走りきり、見事なポール・トゥ・ウインを達成。「ミスが悔やまれるが、それでも完璧に近い週末だった」とフィリップ。GT500で初優勝となった細川も「今回の勝利はうれしいが、今後さらに努力して予選を含めてチームをリードできるようなドライバーを目指したい」と目標を新たにすることに。2位以下には、#36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430、#1 ZENT セルモ SC、#6 Mobil 1 SCが続き、#18 TAKATA 童夢 NSXはペース的には勝っていたものの、#6 Mobil 1 SCを抜きあぐねて5位。#32 EPSON NSXも粘り強いレースを戦って8位でのポイント獲得を果たしている。

 

GT300クラスでは#11 JIM CENTER FERRARI DUNLOPが優勝。2位に#13 エンドレスアドバンCCI Zが入り、#62 WILCOM ADVAN VEMAC408Rは惜しくも優勝こそならなかったものの、3位表彰台を獲得することとなった。


モータースポーツジャパン2006 車両展示のおしらせ

2006.9. 4

9月23日(土)、24日(日)の2日間に渡って行われる「モータースポーツジャパン2006フェスティバルインお台場」にTeam無限のCOURAGE LC70を展示することになりました。
当日はヒューレットパッカードのキャンギャル「うちだ ゆみ」ちゃんにも応援に駆けつけてもらう予定です!
皆さん、是非この日はお台場にご来場ください!

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