2014 SUPER FORMULA

無限MUGEN

TEAM MUGEN

Rd.3 FUJI

2014年7月16日

TEAM無限 第2戦に続き
山本選手が5位入賞!

シリーズ名:2014全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦 富士スピードウェイ
大会名:2014全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦 富士スピードウェイ
距離:4.563km×55周(250.965km)
予選:7月12日(土)曇り・ 観衆:10,000人(主催者発表)
決勝:7月13日(日)曇りのち雨・観衆:17,200人(主催者発表)

 全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第3戦が、第2戦に引き続き富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。TEAM無限は、#1山本選手、#2中山選手の2カー体制でこのレースに臨んだ。第2戦は25周と35周の2レース制であったが、今回はスタートからフィニッシュまで55周と走行距離が増え、決勝レース中、1回以上のタイヤ交換義務が課せられる。

7月11日(金)

占有走行 
#1山本 10位 1分26秒094
#2中山 18位 1分26秒275

 新型車両導入に伴い、11日金曜日15時から1時間にわたり、ドライ路面で占有走行が行われ19台が出走した。チームはここで、夏場の長いレースに備えセッティングの確認を行った。

7月12日(土)

フリー走行
#1山本 8位 1分24秒950
#2中山 18位 1分26秒042

 12日土曜日、当初予定より15分遅れの9時30分から1時間にわたり、ドライ路面でフリー走行が行われた。予選に向け、最終的なセッティング確認が行われた。#1山本選手は19周を走りHonda勢トップのタイムを記録してセッションを終えた。#2中山選手は23周を走ったが18番手に終わった。

公式予選
#1山本(Q1:7位 1分24秒624 Q2:8位 1分24秒259 Q3:7位 1分23秒965)
#2中山(Q1:14位 1分25秒232 Q2:12位 1分24秒936)

 公式予選は、3回のセッションにわたるノックアウト方式で行われる。全車が出走するQ1でのタイム順で上位14台がQ2へ進出、それより下位はそのままスターティンググリッドが決定。Q2の上位8台がQ3へ進み、9番手から13番手はそのままスターティンググリッドが決まり、最終的にQ3の順位で上位8台のスターティンググリッドが決まるという、通常通りの競技規則になっている。

 Q1は14時45分から、ドライコンディションで行われた。まずフリー走行で用いたタイヤでタイムアタックのシミュレーションを行ったが、コース上の停止車両回収のため赤旗が提示されてセッションは一時打ち切られ、14時57分、残り13分で再開された。ここでタイムアタックを行った#1山本選手は1分24秒624で7番手、#2中山選手は1分25秒232で14番手に食い込み、Q2進出を果たした。

 Q2に進出した#1山本選手は、1分24秒259で8番手につけQ3進出を決めたが、#2中山選手は1分24秒936とQ1のタイムを更新したが12番手に終わり、Q3進出はならなかった。

 Q3で#1山本選手はポールポジションを決めた選手から0.293秒遅れの1分23秒965を叩きだしたが、スターティンググリッドは7番手で公式予選を終えた。

7月13日(日)

フリー走行
#1山本 14位 1分26秒379
#2中山 15位 1分26秒527

 富士スピードウェイ上空には薄い雲が流れ、時折夏の日差しが照りつけるものの、富士山には傘雲がかかって天候の悪化を予感させる状況で午前8時50分から30分間、フリー走行が行われた。#1山本選手、#2中山選手とも、決勝レースに向けたセッティングを確かめた。

決勝レース
#1山本 5位(55周 1時間26分43秒292 ベストラップ1分25秒754)
#2中山 13位(49周 1時間26分57秒764 ベストラップ1分26秒661)

 薄曇り、路面はドライコンディションで決勝レースは午後2時にスタートをきった。  #1山本選手はうまくスタートして7番手のポジションを守ったが、#2中山選手は加速が遅れ、後続に並ばれながら1コーナーに進入した。その混乱の中、横後方から追突される形でフロントウイングとホイールを破損。#2中山選手はスロー走行で1周してピットへ帰還した。チームは修復作業に入り、#2中山選手は2周遅れでコースに復帰した。

 #1山本選手は3周目の1コーナーで後続車に追い抜かれ8番手に順位を落としたが、その後は後続を押さえ込んで8番手を守った。しかしタイヤ消耗が進んだ21周目の1コーナーで後続車に先行され、24周目の1コーナーでも順位を落として10番手となった。#1山本選手は28周を終えてピットイン。義務づけられたタイヤ交換作業を行い、事実上の順位は10番手のままコースに復帰した。

 レースは膠着状態となったが、残り10周となったところで事態が急変した。雨が降り始めたのだ。#1山本選手の前にいた4台はすぐにピットイン、レインタイヤに交換したが、#1山本選手は天候を見極め、48周を走り終えた段階でピットインし、レインタイヤへ交換してコースに戻った。時を同じくしてコース上に停止した車両を回収するためセーフティカー(SC)がコースイン、隊列を整えることになった。

 52周をSC先導で走り終えた段階で#1山本選手は10番手。しかしここでレースが再開、#1山本選手は、タイヤ無交換を選択しペースダウンした上位車を追い抜いて53周目には6番手、54周目には5番手へと一気に順位を上げると、55周を走り終えて  フィニッシュした。

 一方、#2中山選手は44周を走り終えた段階でブレーキバランサーに不調を感じて ピットイン。ガレージの中で修復している間に雨が強くなったため、レインタイヤに交換してコースに復帰、6周遅れの13位でレースを完走した。

山本尚貴選手コメント

セクター2、3ではトヨタ車には離されないし、むしろ追いついているんですが、最終コーナーを立ち上がってからは前に離されるし、後からとんでもないスピードで追いつかれるという状況で、予想はしていた展開ですが、やはり明らかな差が出てしまったレースでした。

雨が降ってきてからのピットインのタイミングは、チームが無線で、ぼくの判断にまかせる、と言ってくれていたので自分で決めました。結果論ですけど、もう少し早く入った方が良かったかもしれませんね。

でも降り始めてから途中一瞬路面が乾いた時間もあったので、しかたがないですね。あの判断は正解だったと思います。レースを振り返ると良い面もうまくいかなかった面もあります。

ウェットタイヤに換えてからのペースは非常に良かったと思うんですが、ドライセットで走ったのにウェットの調子が良いということは、ドライではまだベストな状態になっていないということでもあって、何か見直さなければいけない面が残っているんだろうなとは思います。

Honda勢の中で最上位に入賞しポイントを取れたのは大きな収穫だと思います。次戦からニューバージョンのエンジンになるということなので、そこに期待しています。

中山友貴選手コメント

スタート後の1コーナーでは、視界に入っていないところからクルマが飛んできて、避けられるような状況ではなくて、それで全部終わってしまいました。この週末は、やっとクルマに手応えが出てきて自信を持って攻められる感触で、予選も良くてレースが楽しみだったんですが、もったいなかったですね。とにかくレースディスタンスを走りたかったので、走り続けました。

でもアクシデントの影響でブレーキバランサーが壊れてしまったようで、雨が降り出す少し前の段階で、前後のバランスがわからなくなってフロントがロックし始めました。これで雨が強くなったら危険なので、ピットインをしてチェックと修正をしてレインタイヤを履いて終盤のレースに加わりました。山本選手が頑張っているだけに、ぼくもいい結果を持って帰ってきたかったんですが、残念な結果に終わってしまいました。

手塚長孝監督コメント

過去2戦の延長で車体のセッティングをさらに突き詰めるため努力しました。予選は車体、エンジン、ドライバーすべての力を出し切った目いっぱいの結果です。でもトップと0.3秒差近くまで迫ってきた点は良かったです。順位は7番手ですが、ほんのちょっとのことで順位が変わった可能性もありますね。

決勝では、山本選手はうまくスタートしてくれて、セクター3では周囲のクルマより速いくらいだったんですが直線のスピードが伸びず、タイヤが疲れてきたところで後に追いつかれてストレートで抜かれてしまうという状況でした。雨が降ってきたときには、前を走っているクルマのラップタイムやホームストレートの雨と路面状況を無線で伝えて、あとは山本選手の判断にまかせました。あの判断は本当に素晴らしかったし、エンジニアとメカニックも準備ができていてすぐに送り出せたので良かったと思います。

中山選手は、一緒にクルマをこれまで作って来て、Q2へ進出して12番手。自己最高だと思いますが、よくあそこに来てくれたと思います。スタートしてどこまで上がれるかと思っていたんですが、残念なことになってしまいました。チームもドライバーも、よく頑張ってくれた週末でした。レースでのセッティングにはまだ改善の余地はありそうですが、目一杯というのも事実です。前回と同じ5位ですが悔しい結果です。

Honda勢最上位でポイントを着実にとってくれた事は我慢のしどころでしょう。早くこの現実を抜けだすべく、次のもてぎではさらに良い成績を目指して頑張ろうと思います。

ありがとうございました。
これからも応援の程、よろしくお願いします。

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