無限MUGEN

神電(SHINDEN)參

SHINDEN PROJECT

2014.06.03

TT Zero プラクティス 1回目

5月30日(金)

TTマウンテンコース(60.7km×1周)
天候:晴れ
気温:13度
走行開始時刻:20時51分

夕方18時から始まるプラクティスに合わせたかのように、マン島を覆っていた雲が晴れ、快晴の天気に恵まれた本日のプラクティス。サイドカーのプラクティス、スーパーストッククラス、スーパーバイククラス等のプラクティスのあと、最後の走行スケジュールでTT Zeroクラスのプラクティスが行われた。

TT Zeroのプラクティスは他のクラスと違って5月30日(金)と31日(土)、6月2日(月)の3回行われる。そのうち、30日(金)は練習走行としてのプラクティス、31日と2日(月)はクォリファイとしての走行であり、どちらかの走行で必ず完走し、ラップタイム45分を切らなければならない。

TT Zeroクラスのスタートは当初、20時30分からの予定だったが当日朝に20時47分スタートに変更。その後、20時45分スタートにまた変更されたが、結局、実際にスタートしたのは20時51分だった。

走行に先立ち、車検を受けたのはエントリー11台のうち8台。

車検は細部まで入念にチェックされる。神電參は2台とも無事に車検を通過することが出来た。

今日のプラクティスはゼッケン順と関係なく、2台ずつ10秒ごとのインターバルでスタートした。スタートしたのは車検を受けたうち7台。先頭でコースインしたのは、#5 神電參のブルース・アンスティ選手。20秒後に#1 神電參のジョン・マクギネス選手がスタートした。

プラクティスのスタートは、その前に走行している他のクラスとの入れ替えの都合上、コース上からではなくピットレーンからのスタートとなる。

TT Zeroクラスで最初にコースインしたのは#5 ブルース・アンスティ選手。
TT Zero独 特のモーター音を響かせながらスタートした。

プラクティス中もマン島内ではマンクス・レディオが実況中継しており、スタートしてしばらくしてアンスティ選手のリタイヤが放送された。何らかのマシントラブルで、スタートから1マイルほど先にある最初の右コーナー、クォーターブリッジで止まっているとのこと。すぐに現場までトランスポーターでマシンを回収しに行き、パドックまで引き上げた。

一方、マクギネス選手は順調にコースを進み、マン島TTマウンテンコースで一番スピードの出るサルビストレートを時速263kmで通過した。

その後もトラブルなく、ラップタイム20分13秒786、平均時速111.90mph(179.04km)を記録、TT Zeroにおけるラップレコードの更新を果たした。

スタートして約2マイル弱の地点にあるブラダンブリッジからブラダンチャーチ方面を望む。ジョン・マクギネス選手は順調にコースを走っていたが、そこで#5 ブルース選手の姿を見ることはなかった。

TTマウンテンコースのマウンテンエリアが終わり、住宅街エリアとなるサインポストコ ーナーにて、#1マクギネス選手の走り。

明日の予選2回目に備え、メンテナンスは夜を徹して行われた。

順位 ゼッケン ライダー マシン チーム ラップタイム 平均時速(mph)
1 1 John McGuinness Shinden Team Mugen 20:13.8 111.9
2 8 Robert Barber Current RW-2.x Ohio University 25:25.0 89.07
3 7 Robert Wilson Sarolea Sarolea Racing 26:24.9
4 6 Mark Miller Vercar Moto Vercar Moto 31:55.2

■ジョン・マクギネス選手コメント:
神電參で最初のプラクティスだったわけですけど、とてもとても素晴らしく、ハンドリングも、ブレーキも恐ろしくバランスが取れていて、まるで600tに乗っているような感動的な速さでした。コースのコンディションは少しトリッキーで、太陽がとても低く夕日の逆光がきつくて、視認性が厳しくてとても難しいコンディションでした。
またマウンテンでは気温が低くなりました。とはいえ、神電參で最初のラップで平均時速111mphを記録することができ、とてもファンタスティックだったし、誇りに思います。


■チーム監督 宮田コメント:
神電参ではマウンテンコースの初走行でしたが、あらためてTTコースが特別であることを感じました。マクギネス選手は我々の想定通りに走行することができ、タイムについては想定 以上に満足いくタイムでした。選手も今年の車両にある程度の手ごたえを感じ てもらえたと思います。
しかし、ブルース選手に関しては、リア足周りのトラブルでコース途中でリタイ アとなってしまいました。国内やUKのテストで走りこんではいたのですが、このコース特有の車体への負荷が影響したようです。 選手自身も好調で、UKのテストでもかなり良いタイムで走行できていたので、チームとしても今日の走行については残念でした。詳しい原因についてはこれからすぐに調べて、明日のQF1に間に合わせるられるよう頑張ります。

トップページへ戻る