第2ラウンドから一ヶ月半という長いインターバルをおき、全日本F3シリーズ第3ラウンドの舞台はTIサーキット英田において開催された。

 各チームともこのインターバルを利用して、かなりマシンを煮詰めてきておりパドック内にも緊迫した空気が流れていた。無限は童夢のニューシャーシF106開発の段階からこのサーキットを走行しており、勝利への体制を着々に整えていた。



スタートの混乱で細川選手、柴田選手接触。共にリタイアに終わる。

ROUND:第4戦
DATE:5月17日(土)
CIRCUIT:TIサーキット英田(全長3.708km×18周)
天候:曇りのち晴れ

 F3,第5戦は午前中予選アタック時の曇天から、午後は序所に開幕しスタート前の午後3時には夏の太陽がF3マシンを照りつける陽気となった。

 無限の2台は午前中の予選において、事前テストで好感触を得たRRナロウトレッドを投入するもダラーラもアップデートキットをダラーラユーザーにデリバリーしておりシャシ間の競争も激化。無限チームの2台はセットアップにてこずり6番手にTIGRE無限の細川慎也、続く7番手にFDイエローハット無限の柴田裕紀に留まる。

 午後3時20分、定刻どおりフォーメーションが始まる。無限の両者はエンジン音高々に軽いホイールスピンをさせながらグリッドを離れていく。フォーメーションラップの1周を回り終え、グリーンランプが点灯と共にスタートが切られた。

 ポールポジションのジェームス・コート二―が若干もたつくと後続集団もホールショットを狙い1コーナー、サイドバイサイドで進入していく。この集団には無限の2台も加わっていた。1コーナーで#11FDイエローハット無限の柴田とイン側に進入していた#2佐藤が接触、その弾みで柴田はスピンを起こし#11TIGRE無限の細川にも接触、チーム無限の2台はコースアウト。マシンにダメージを負い、その場で両車リタイヤとなってしまった。

 優勝はポールスタートのジェームス・コート二―。無限は明日の第6戦に向け修復を開始するが柴田裕紀の11号車のダメージはひどく、チームは苦渋の決断により第6戦の出走は取りやめることを決定した。

 1号車「TIGRE無限F106」細川慎也選手のコメント
スタートで出遅れたポールスタートのジェームス・コート二―を抜く集団の中、予選で出遅れた分を挽回しようと試みたが、接触リタイヤとなってしまった。
悔しいレースだったがレーシングアクシデントなので,次のレースで頑張るのみです。

 11号車「FDイエローハット無限F106」柴田裕紀選手のコメント
今回に関しては、テストの時から思うようにタイムを出すことができず、自分がきちんとしたセッティングの方向を見つけることができなかったことで、予選でも7番手と低迷してしまいました。その後監督の話を聞いたりして決勝までには正しい方向にセッティングすることができ、その面では自分にとってプラスになりました。
スタート直後の混乱をうまく抜け出すことができず、リタイヤという結果になってしまい、またそのクラッシュによってマシンを壊してしまい第6戦も出走することができず本当に申し訳ありませんでした。

TIスーパーF3レース -RIJ- (2003/05/17) Race Results
Weather:Cloudy
Course:Dry
P No Driver Car Engine Lap Time
1 7 ジェームス・コートニー DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 18 26'19.321
2 36 片岡 龍也 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 18 7.676
3 4 ロニー・クインタレッリ DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 18 16.756
4 3 横溝 直輝 DALLARA F303 TOYOTA 3S-GE 18 18.057
5 12 パオロ・モンティン DALLARA F303 NISSAN SR20VE 18 21.229
6 33 吉本 大樹 LOLA-DOME F106 TOYOTA 3S-GE 18 31.540
7 19 柴田 裕吉 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 18 40.444
8 18 小川 貴広 DALLARA F303 TOYOTA 3S-GE 18 1 Lap
9 2 佐藤 晋也 DALLARA F302 無限MF204C 18 2 Laps
-------- 《以上規定周回完走》 --------
- 8 小早川 済瑠 DALLARA F303 TOYOTA 3S-GE 9 9 Laps
- 1 細川 慎弥 LOLA-DOME F106 無限MF204C 0 18 Laps
- 11 柴田 裕紀 LOLA-DOME F106 無限MF204C 0 18 Laps



細川選手、粘りのレースで4位入賞。

ROUND:第6戦
DATE:5月18日(日)
CIRCUIT:TIサーキット英田(全長3.708km×25周)
天候:天候:晴れ時々曇り

 第6戦決勝も昨日に引き続きTIサーキット英田において開催された。天候は昨日同様、不安定で気温が上昇し、蒸し暑い陽気であった。

 #1TIGRE無限の細川慎也はマシンを修復し6番手のグリッドについていた。グリッド上では、細川選手と田中監督との綿密な作戦会議を行いスタートに備える。

 残念ながら第5戦決勝でクラッシュした#11イエローハットFD無限の柴田裕紀は第5戦のクラッシュによるマシンダメージにより出場を断念。スターティンググリッドは柴田選手の予選順位7位以降が繰り上げられ12台で決勝が争われることになった。

 定刻にフォーメーションラップ開始。ゆっくりとしたペースで一周を終える。

 15時03分、ブールーシグナルと共にスタート。
 ホールショットを決めたのはポールスタートの#36ジェームス・コート二―。細川選手も絶妙なスタートを決め1コーナーで#3横溝をパスし5位に浮上。前を行くのは全車ポイント上位争いを繰り広げているライバル達だ。

 #4ロニー・クインタレッリに猛追するも抜きにくい,このサーキットでは相手のミスを利用してパスするしかない。レース中盤まで変化無くレースが進行、終盤残り2周、3位を走行していた#12パウロ・モンティンがコースアウト。難なく4番手に浮上する。ゴールまで表彰台を目指し#4ロニー・クインタレッリを果敢にプッシュするが25周でゴール。惜しくも表彰台を逃したものの貴重なポイントを獲得し第6戦を終えた。

 優勝はまたしてもジェームス・コート二―という結果となった。 。

 1号車「TIGRE無限F106」細川慎也選手のコメント
スタートをうまく決め、1コーナーまでに1台パスことができた。クルマも昨日より安定していて上位進出を狙っていたがライバル達は予想以上に早いペースで周回していた。
次のもてぎ戦はなんとしてでも優勝を狙いたい。

 11号車「FDイエローハット無限F106」柴田裕紀選手のコメント
第6戦についてはコースサイドで他のドライバーの走りを見学することで自分にとってよい経験とすることができました。次回のもてぎについては気持ちを入れ替えて全力でがんばりますので、よろしくお願いいたします。

TIスーパーF3レース -RIJ- (2003/05/18) Race Results
Weather:Cloudy
Course:Dry
P No Driver Car Engine Lap Time
1 7 ジェームス・コートニー DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 25 36'35.6863
2 36 片岡 龍也 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 25 8.45
3 4 ロニー・クインタレッリ DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 25 24.274
4 1 細川 慎弥 LOLA-DOME F106 無限MF204C 25 26.114
5 8 小早川 済瑠 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 25 37.444
6 3 横溝 直輝 DALLARA F303 TOYOTA 3S-GE 25 38.223
7 19 柴田 裕吉 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 25 45.738
8 2 佐藤 晋也 DALLARA F302 無限MF204B 25 47.683
9 33 吉本 大樹 LOLA-DOME F106 TOYOTA 3S-GE 25 49.171
10 32 番場 琢 LOLA-DOME F106 TOYOTA 3S-GE 25 1'01.160
11 18 小川 貴広 DALLARA F303 TOYOTA 3S-GE 25 1'19.649
12 12 パオロ・モンティン DALLARA F303 NISSAN SR20VE 25 2 Laps
-------- 《以上規定周回完走》 --------
 
ファステストラップ: No.7 ジェームス・コートニー 1'27.275 22/25 152.745km/h