全日本F3シリーズ第5ラウンドは鈴鹿サーキットにおいて開催された。
細川、柴田の両選手にとっては最も得意とするコースであり、開幕ラウンドでは柴田が優勝を飾っている。
シリーズ折り返し地点のレースとあって両名共、結果を出さなくてはならない状況でも あった。
今回も1号車細川車の童夢F106に更なる改良を加え、また第5戦のクラッシュにおいてマシンにダメージを負った11号車柴田車は、引き続きダラーラF302にマシンを使い必勝体制でレースに臨む。



細川選手待望の初優勝を飾る。

ROUND:第9戦
DATE:7月5日(土)
CIRCUIT:鈴鹿サーキット(全長5.83023km×12周)
天候:晴れ

 F3,第9戦は開始直前の14時30分頃には午前の予選時からの愚図ついた天候も強い日差しが差すほどまで回復し、路面も水溜まりがあるもののほぼドライという状況まで回復した。#1TIGRE無限の細川慎也は3番グリッド。#11FDイエローハット無限の柴田裕紀は8番グリッドからのスタートとなる。

 14時50分フォーメーション開始時に、このレースの最大のドラマが訪れる。

 なんとフロントロウの2台(#7コート二―、#3横溝)のエンジンがかからずフォーメーションラップに出走する事が出来ず、スターティンググリッドの細川の視界からライバルは早くも消えてしまう。細川はスタートを無難に決めホールショットで1コーナーを走り抜ける。1周目から後続を引き離す快走を見せた。
柴田も無難にスタートを決め6番手で1コーナーに進入。

 細川は4周目までに2位に3秒のマージン独走態勢を築く。一方の柴田も5周目1コーナーで#4クインタレッリをかわし5番手に浮上,上位進出を狙い果敢に攻める。

 しかしピットスタートを強いられたポイントリーダーである#7コート二―がスーパーラップを刻み6周目終了までに柴田の背後に張り付く。7周目の1コーナーで強引に柴田のインに飛び込みパス。#7コート二―と競った柴田は行き場所を失いコースアウト。順位を大幅に下げてしまう。

 細川はその後も快走を見せ、また細川を追っていた#12モンティンがペースを落とした為に7秒近くの大差をつけ今季初優勝を飾った。柴田は10番手という結果でレース終えた。

 1号車「TIGRE無限F106」細川慎也選手のコメント
フォーメーションラップで前の2台がエンジンストールしているのはスタートを知らせるイエローフラッグが振られるまで気付きませんでした。スタートをうまく決め優勝する事が出来ました。
嬉しいですが,それよりも安心できました。チームがクルマをどんどん良くしてくれて、マシンバランスがとてもよかった結果です。
明日も優勝を狙って行きます。

 11号車「FDイエローハット無限F106」柴田裕紀選手のコメント
レースの結果は残念です。まさかコート二―選手があのようなスピードで突っ込んでくるとは思いませんでした。スタート前のコース上でのマシン調整でマシンバランスがよくなりよいペースで走れました。明日は前方からのスタートですので良い結果を残したいです。

7月5日(土)第9戦 鈴鹿サーキット(全長5.83023km×12周) Race Results
Course:Dry
P No Driver Car Engine Lap
1 1 細川慎弥 LOLA-DOME F106 無限MF204C 12周
2 12 P.モンティン DALLARA F303 NISSAN SR20VE 12周
3 2 佐藤晋也 DALLARA F302 無限MF204B 12周
4 36 片岡龍也 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12周
5 7 J.コートニー DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12周
6 4 R.クインタレッリ DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12周
7 19 柴田裕吉 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12周
8 33 吉本大樹 LOLA-DOME F106 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12周
9 18 小川貴広 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12周
10 11 柴田裕紀 DALLARA F302 無限MF204B 12周
11 32 番場琢 LOLA-DOME F106 TOM'S TOYOTA 3S-GE 11周
DNF 8 小早川済瑠 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 1周
DNF 3 横溝直輝 DALLARA F303 TOM'S TOYOTA 3S-GE 1周




細川選手、今期4度目の表彰台を獲得。柴田選手も5位入賞を果たす。

ROUND:第10戦
DATE:7月6日(日)
CIRCUIT:鈴鹿サーキット(全長5.83023km×17周)
天候:晴れ

 前日行われた予選で#1TIGRE無限の細川慎也は3番グリッド。#11FDイエローハット無限の柴田裕紀は5番グリッドの好位置につける。天候は、相変わらず愚図ついた天候であったがスタート前になると、昨日同様に雨が上り夏の日差しがコースを照りつける。しかし路面はハーフウェットの状況であったのでチームはマシンがスターティンググリッドにつくとスタート時のタイヤグリップを上げるためにエア調整用の窒素ガスで路面を乾かす作業を施す。

 13時10分全車スリックタイヤでフォーメーションラップランに入る。細川、柴田ともにコースの状況をチェックする。

 シグナルオフと共に全車スタート。細川3番手をキープ。柴田はスタートダッシュに成功しポジションを一つ上げ4番手で1コーナーに進入する。

 細川は得意な鈴鹿で2連勝を狙い、前を走る#7コート二―を果敢に攻め立てる。オープニングラップのシケイン。細川は更に差を詰めようとハードブレ−キングを試みタイヤスモークを上げながら進入するが、これによりタイヤにフラットスポットを作ってしまいペースを落とす結果となってしまう。先頭を行く#12モンティンはファステストラップを叩き出しながら2位、3位を引き離しにかかる。後続では4位走行中の柴田を先頭に#3横溝、#36片岡#3佐藤の4位争いの激戦が繰り広げられていた。しかし9周目の130R、#36片岡にパスされ5位に落ちてしまう。3位走行の細川も再びハードブレーキングによりタイヤにフラットスポットを作ってしまい単独走行となってしまう。

 17周のレースは#12モンティンが逃げ切りの優勝。細川3位表彰台。柴田も5位入賞でレースを終えた。

 1号車「TIGRE無限F106」細川慎也選手のコメント
ブレ−キングで差を詰めようとしてタイヤにフラットスポットを作ってしまいバイブレーションがひどくなりペースを上げることが出来ませんでした。満足できないレース結果です。

 11号車「FDイエローハット無限F106」柴田裕紀選手のコメント
ダラーラのシャシーにやっと慣れて自分なりのレースが出来ましたが満足できる結果ではありません。コースが乾いているアウト側からのスタートでしたので1台かわすことが出来ました。
次戦菅生はまだ走った事のないコースですが、次のテストまでに童夢ローラを用意していただけるので頑張ります。

7月6日(日)第10戦 鈴鹿サーキット(全長5.83023km×17周) Race Results
Course:Dry
P No Driver Car Engine Lap
1 12 P.モンティン DALLARA F303 NISSAN SR20VE 17周
2 7 J.コートニー DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
3 1 細川慎弥 LOLA-DOME F106 無限MF204C 17周
4 36 片岡龍也 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
5 11 柴田裕紀 DALLARA F302 無限MF204B 17周
6 4 R.クインタレッリ DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
7 2 佐藤晋也 DALLARA F302 無限MF204B 17周
8 32 番場琢 LOLA-DOME F106 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
9 3 横溝直輝 DALLARA F303 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
10 18 小川貴広 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
11 19 柴田裕吉 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 17周
12 33 吉本大樹 LOLA-DOME F106 TOM'S TOYOTA 3S-GE 16周
DNF* 8 小早川済瑠 DALLARA F302 TOM'S TOYOTA 3S-GE 11周

*ペナルティNo.8 2003年全日本F3選手権統一規則第27条14.(反則スタート)によりドライビングぺナルティを課した。