DATE : 2003年5月4日(日)
SESSHON : JGTC第2戦 ALL JAPAN GT FUJI 500 決勝
CIRCUIT : 富士スピードウェイ



天候にも恵まれた富士スピードウェイ。
グランドスタンドは早朝から観客で埋め尽くされ空席が見当たらないほど。
このシリーズの人気の高さを伺わせた。

 フリー走行
 朝8時30分からのフリー走行はコロネルからスタートした。決勝での暑さ対策としてチームではクールスーツを用意。このウォームアップから2人のドライバーに着用してもらうこととした。コロネルは計測6ラップをこなし1分26秒960をマークするとピットイン。伊藤へのドライバー交代の練習を決勝同様の想定で行った。

 伊藤はフルタンクの状態でも1分27秒台のラップタイムを常に刻み、最後に1分26秒910を出してさらにペースアップして状態を確かめようとしたときに赤旗終了となりセッションを終了した。


 決勝
 午後1時を廻っても少し暑さを感じるほど太陽の日差しが強いコース上。G‘zox無限NSXはスタートドライバーに伊藤を使命。

 1周のパレードラップを終え決戦の火蓋がきって落とされた。オープニングラップ、伊藤は2台のNSXに先行されて13番手までドロップするものの先行する#1スープラがピットインのため12番手に繰り上がる。

 先行されたNSXからポジションを取り返すべくコーナーでインを狙う伊藤に、ピットからはあせらなくて良いから落ち着いての指示がとぶ。それに呼応するようにラップタイムを少し緩めた伊藤であったがこれは伊藤の意図ではなかった。15周すぎあたりからリアタイヤのグリップダウンの症状が出始めてしまい思うようにタイムを上げられなかった。これはテスト時との気象条件の違いなどからチームの予想よりも早い時期にタイヤが磨耗してしまったことが原因であった。

 このためチームでは当初の作戦を変更。25ラップ周回した時点でピットインさせコロネルにドライバーをチェンジ。46秒7のピットストップでタイヤ交換と給油を完了させて追い上げを図った。

 コロネルはアウトラップから1分27秒台を出し猛然と順位を挽回すべくアタックを開始する。コロネルの追い上げは凄まじく先行していた#100NSXと#37スープラを立て続けにオーバーテイク。ピットはタイヤの磨耗を心配したがコロネルからはグリップダウンの兆候もあまり見られず更なる追い上げも可能との返事を受けた。コロネルはポジションを10位まで回復させなんとか貴重なポイントを獲得しようとG‘zox無限で奮闘した。

 チームがコロネルから伊藤へのドライバー交代を準備し始めた59周目の最終コーナー。前を行く#18NSXが突如挙動を見出しコロネルの眼前でスピン。まさかのスピンにコロネルはこれを避けきれずに巻き込まれるようにしてスピン。コロネルはG‘zox無限をピットに導き再スタートを試みようとするもののピットロード入り口でストップ。これでG’zox無限のレースは終了してしまった。


 
伊藤大輔のコメント
 スタート直後のペースはさほど悪くは無く500km走るうちには上位にも進出できるだろうと考えていた。しかしテスト時との気象条件の違いからかその後の磨耗が激しくペースを上げられず残念だった。シャーシ、エンジン、タイヤがそれぞれぎりぎりの限界まで攻めたセッティングでなんとかスープラやGT−Rに対抗しようとしている証明でもあると思う。
 次回の菅生では事前テストでも好調だったのでなんとか表彰台を目指したい。


 トム・コロネルのコメント
 自分としてもなかなかよいラップタイムで上位を追い上げられた。混戦の中で2台を追い抜いたこと、特に#37スープラを追い抜けたことは嬉しい。クラッシュしてしまったのは最終コーナーでスピードが一番乗ってきているときで、まさか#18NSXがスピンするとは思っても見なかったので巻き込まれてしまった。
 残念だが次回の菅生はテストから調子が良いので優勝を狙っている。


 監督熊倉淳一のコメント
 決勝では1セット目のタイヤのリアが予想よりも早くグリップダウンしたので作戦を変更して早めにコロネルにドライバーチェンジさせてタイヤも交換した。コロネルはかなりハイペースで追い上げてくれて、これで伊藤に交代してさらに上位進出を目指していたところに#18NSXのクラッシュに巻き込まれてしまい不可避なレーシングアクシデントではあったが残念だった。
 次回の菅生はテストから順調なので是非、表彰台を獲りたい。