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2011.6.1 フォーミュラ・ニッポン選手権 第2戦 AUTOPOLIS プレビュー

ピット回数と予選から決勝までのタイヤの使い方が鍵となるAUTOPOLIS戦

 いよいよ今週末の第2戦が近づいてきました。開幕戦の鈴鹿サーキットでポールポジションを獲得して意気上がるTEAM 無限。万全を期してAUTOPOLISへ向かいます。

 ところで今年のAUTOPOLIS戦は昨年とレース形式が若干異なり、決勝では次のような事項が義務付けとなります。

1.1回の4輪同時のタイヤ交換が義務付けられる(2010年は2輪のみでもOK)
2.タイヤ交換と燃料補給の作業は1回のピットインで同時に実施してはならない
3.決勝レース中の燃料補給作業の義務はない


※昨年のAUTOPOLIS戦
 今年からフォーミュラ・ニッポンには新たなスペックのタイヤが導入されており、いずれのドライバーにとっても、今年のAUTOPOLISはレースウィークが初走行となります。阿蘇山にほど近い山麓に位置するAUTOPOLISの路面は、鈴鹿サーキットとは性格が異なりタイヤへの負荷が高いとされています。コース内の標高差は52mもあり、コーナーの数も国内で多いほうです。メインストレート長は902mで、ピットロードもその分長いのが特徴です。つまりピット回数の差が勝敗の鍵となりそうです。

以上を踏まえて、手塚監督と山本選手のコメントです。

■手塚監督
 AUTOPOLISは、フォーミュラ・ニッポンはもとより、他のカテゴリーの車両でもタイヤへの負荷がきついサーキットです。特に第3セクターと呼ばれるコース終盤の第10コーナーを一気に下ってから、第11コーナーを経てメインストレートに戻ってくるまでの曲がりくねった登り区間が重要です。この区間で如何にタイヤを労わり、かつタイムを縮めるかが鍵となると思われます。
 公式タイヤは2011年開幕より新しいスペックとなりました。開幕戦の鈴鹿での結果を参考にレースウィークで使える4セットの新品ドライタイヤを、予選と決勝でどのように割り振って使うかが重要になります。昨年の同大会の天候は晴天でしたが、雨天となるとさらに綿密な戦略を考慮する必要があります。
 今年のピット作業は、タイヤ交換と燃料補給の同時作業が禁止されています。250kmというレース距離を考えて、レースウィークの走り出しから決勝までに最善のタイヤグリップを引き出せるようにベストのピット戦略を考えます。

■山本選手
 開幕戦の鈴鹿ではFN09のベースとなるセットアップができました。鈴鹿サーキットを速く走れるセッティングがあれば他のサーキットでも速く走れると思います。走り出しから最適のマシン調整をしていきたいと思います。
 決勝レース中にタイヤ交換の義務付けがあることから、予選の段階から新品タイヤをどのように使っていくかが重要になるでしょう。特にAUTOPOLISの路面はタイヤに攻撃的です。タイムアップのために酷使することないようタイヤを労わりながら、しかしほかのマシンより速く走ることが、より高く要求されるサーキットといえます。

コメントは以上になります。皆様のご声援をよろしくお願いいたします。
尚、予選と決勝でピットガレージよりライブ中継を実施する予定です。合わせてこちらもご覧ください。