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2011.10.26 フォーミュラ・ニッポン第7戦 ツインリンクもてぎラウンド プレビュー

『TEAM無限、最後まで全力でたたかう!』

 5月に開幕した2011年全日本選手権フォーミュラ・ニッポンも最終戦の第7戦ツインリンクもてぎを迎えます。11/12(土)〜13(日)開催のJAFグランプリを別として、ドライバーポイントスタンディングおよびチームポイントスタンディングは開幕戦から第7戦までの獲得ポイントの合計で決まります。

 ポール・ポジションの獲得で幸先よくはじまったシーズンも、その後は第3戦と第4戦でのピット作業のトラブル、第6戦での持ち込みセッティングの不発などにより苦戦が続いています。

 予選はすべてQ3に進出して速さをみせているTEAM無限と山本尚貴選手だけに、スプリントレース色の強い2レース制の大会には期するものがあります。第7戦ツインリンクもてぎは2011年シーズン初の2巡目のサーキットとなりました。またここは栃木県出身の山本選手のホームレースでもあります。TEAM無限の手塚監督と山本選手に意気込みを伺いました。

Q1:めっきり気温も低くなってきましたが、速さを確認できた2010年冬のテストに近い環境が予想されます。ここまでの2回のタイヤ交換義務を含むピット戦略が重要視されてきた250qのレースにくらべると、シンプルに「速さ」の重要性が増してくると思います。まずはこれまでのレース、そして8月のツインリンクもてぎでのレースと比べて持ち込みセットをどのように変更していますか?
【手塚監督】冬場に近くなり気温が下がりエンジンのパワーが夏場にくらべて出やすくなります。最高速を含む走行スピードが8月より上がると思われます。8月のレースではピット作業のトラブルを別にすれば、走行データはわるくはありませんでした。前回のデータをいかしながらダウンフォース・レベルやギヤレシオをスプリント向けにアレンジして、とにかく予選で前のグリッドを得るようにします。

【山本選手】これまでのレースでいろいろと試してきた持ち込みセットのいいところとわるいところのなかから、いいとこどりをして決めたいですね。予選がいままで以上に重要になると思います。

Q2:第7戦は日曜日のスプリント色の濃い決勝レースが2回組みこまれています。ピット作業を含む戦略の駆け引きよりも、スタートからチェッカーまで全力で速さを競うレースとなりそうです。ピット戦略のあやを別にした「速さ」に徹する勝負への戦略をお聞かせください。
【手塚】予選の結果がいつにもまして重要になります。決勝レースでは距離も短いこととコース特性もあいまってなかなか抜けない展開が想定されます。山本選手にはガンガン走って予選で前に行ってもらいます。そして決勝レースではスタートを決めて走るだけです。
【山本】2011年スペックのタイヤで限界まで速さを求めて100kmレースを2回のフォーマットはどのチームにも未知数の部分があるはずです。250kmレースを持たせるクルマではなく、100kmを駆け抜ける速いクルマにしあげたいですね。

Q3:山本選手は2010年は8レース中7回のポイント獲得を果たしました。「速さ」の向上を示せた2011年シーズン、あと自分に必要なものはなんだと思いますか?
【山本】長い歴史のあるTEAM無限ですが、フォーミュラ・ニッポンへの参戦に関しては2年目という若いチームです。そして僕もまた2011年が参戦2年目です。今年はチームのミスでおとしたポイントもあり、僕のミスでおとしたポイントもあります。これからは自分でチームを引っ張っていく総合力をつけたいですね。

Q4:選手権の締めくくりにあたって、いつも熱心に応援してくれるTEAM無限サポーターのみなさまへの意気込みをお願いします。
【山本】どのチームも最終戦を一年の集大成として2011年のTEAM無限+山本尚貴の集大成をおみせしたいです。
【手塚】最終戦は勝ちたいです。サポーターのみなさまに成果を示したいです。「おわりよければすべてよし」で2011年を締めくくれればと思います。

TEAM無限ではツインリンクもてぎで開催される第7戦のTEAM 無限ピットガレージLive MovieをUSTREAMでお届けします。今回は、走行する前の緊迫した準備時間から放映しますので、今まで以上に手に取るように状況把握が出来ると思います。

2011年11月5日(土) フリー走行 9:00‐10:30 /公式予選 13:30‐15:00
2011年11月6日(日) 決勝レース1 9:30‐11:00 /決勝レース2 13:45‐15:30

サーキットにお越しになれないサポーターのみなさまもぜひUstreamからTEAM無限を応援してください。


山本尚貴応援団長「やすにい」

 ツインリンクもてぎでの山本選手の参戦レースの全戦全周回で山本車が通過するたびに大きな声援をおくり応援旗を振ってくれる集団があります。それが山本尚貴応援団です。最初は少人数でのカートレースの応援からスタートした応援団の活動も、山本選手がFCJ、F3、フォーミュラ・ニッポンとステップアップするにつれて大所帯になってきました。

 第4戦ではツインリンクもてぎのグランドスタンドに「山本尚貴選手応援観戦席」が設けられるほどに広がりました。この応援団で一番大きな声で山本選手の走行に合わせて応援旗を振ってくれているのが「やすにい」こと大島さんです。大島さんは山本選手が小学生時代からの友人です。

 そしてレースの世界でステップしていく山本選手の魅力にひかれ、サーキットに足を運んでの応援を続けています。「やすにい」をはじめとする応援団のみなさまに良い報告ができるようTEAM無限と山本選手は全力で最後まで戦います。