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2011.8.9
全日本フォーミュラ・ニッポン第4戦
問われたチームの総合力!ピット作業のトラブルで感謝の想いを結実できず!
シリーズ名:全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦 ツインリンクもてぎ
大会名:2011 MOTEGI 2&4 RACE
距離:4,801km×52周(249.652km)
公式予選:8月6日(土)晴れ・観衆5,500人(主催者発表)
決勝:8月7日(日)曇り・観衆:11,000人(主催者発表)
2回のドライタイヤ交換が義務付けられた決勝レース、TEAM無限はピット作業でのトラブルによりつまずき、ポイント獲得はならなかった。山本選手はヘルメットのカラーリングをツインリンクもてぎのコーポレートカラーである緑と青を基調とした特別デザインに変更してこの一戦に臨んだ。しかし、応援団をはじめ大勢のサポーターを前に結果で答えらず、チームとともに次戦以降の巻き返しを誓った。
●8月6日(土)
■フリー走行 1回目:10位
ツインリンクもてぎの国際レーシングコースは東日本大震災による被害で路面の8割が改修され新舗装となった。まずは持ち込んだセッティングをこの路面と気温30℃を超す酷暑のコンディションに対応させる確認からスタートした。4回のピット作業を通して山本選手が指摘するアンダーステア対策を進め、最後に予選を意識したアタックを行った。
■公式予選 7位(Q1:10位 Q2:5位 Q3:7位)
午前中のフリー走行のセッション内でも路面状況が随時変化していく傾向にあったが、それは公式予選中でも同様だった。フリー走行の結果をもとにQ1、Q2、Q3とその都度、セッティングを変更して走行するものの、クルマのアンダーステアの傾向が解消されず予選順位は7位に終わった。しかし、Q3まで残り、走行を重ねたことで決勝に向けてセットアップの方向性は見出せた。
8月7日(日)
■フリー走行 2回目:2位
いつものように、早朝のピット作業練習から決勝日が始まった。
前日の走行結果をもとにセットアップの方向性とバランスの調整を試みた。この結果、決勝を想定したセットアップが整い、安定したラップタイムで走行できることを確認できた。レースを想定したタイヤ交換作業、燃料給油作業も走行中に組み入れて練習を繰り返し決勝へと備えた。
■決勝 14位 (51周 1時間26分27秒673 ベストラップ 1分37秒604)
第3戦から採用された2回のドライタイヤ交換義務は、決勝レースを3回のスプリントレースに変貌させ、チームとドライバーの総合力での勝負の比重がより大きくなっている。その事を十分理解し練習を重ねてきたにもかかわらず、今回の決勝でもピット作業ミスが発生し、表彰台を目指していた山本選手の順位を最後尾までさげてしまう。さらにタイヤのバランスがとれていないため、フリー走行 2回目で確認できていたラップタイムから1秒以上遅いラップタイムで周回を重ねる不本意な結果となる。その後のピット作業でタイヤのバランスを取り直した結果、トップ3と同等のラップタイムでの周回を重ねるが、14位という不本意な成績で決勝レースを終えた。
■山本尚貴コメント
決勝では最低でも表彰台をとり、応援してくださる皆さんにパワーと勇気を届けたいと思っていました。しかし1回目のピット作業でのトラブルがすべてでした。第3戦もピット作業でトラブルがあり順位を落としたため、チームは対策を立てて臨んだレースでした。でも今度は別の部分でのトラブルが出てしまいました。ペースは良かっただけに残念です。ただ最終戦もてぎに向けてのデータも取れたことは、これからにつながる今回の収穫です。
最後に応援席からのスタート前のナオキコールや、決勝中の応援もすべて力になりました。暑い中でとても大変だったと思いますが、応援してくださった皆様に感謝します。次戦の鈴鹿で必ず巻き返します!
■手塚監督コメント
山本選手には本当に申し訳ないと思っています。2戦連続でピット作業後に順位を下げる結果となってしまいました。このレースでポイント圏外の順位となってしまったことで選手権を考えると本当に残念な結果となりました。
TEAM無限はフォーミュラ・ニッポンへは参戦2年目です。ピット作業2回が義務付けされて以降のレースで、連続してここぞというときのピット作業でチームの若さによるトラブルが出てしまいました。チームとして必ず改善したいと思います。
地元の山本選手をはじめ、チーム応援席からずっと声援を送り続けてくれたファンの皆様に次こそは良い結果でこたえられるようにします。
■勝間田エントラント代表コメント
決勝でのトラブルで大幅に時間ロスをさせてしまい、山本選手には申し訳ないという気持ちでいっぱいです。その後は走行中にトップ3と遜色ないラップタイムで走れていただけに余計にも悔やまれます。
ただ今回もクルマのセットアップに時間がかかったことは否めません。日曜朝のフリー走行でやっと決勝に向けてのセットアップができた状態でした。この時間を短縮していかなければ勝負には勝てません。それにはチームがサーキットに持ち込む最初の基本セットの精度を高めるとともに、より短時間でクルマを仕上げる能力がドライバーとチームの双方に要求されます。
幸い、次の第5戦鈴鹿サーキットは開幕戦でポール・ポジションを獲得しています。気候条件を含めたコンディションは5月とは違いますが、是非とも良い結果を出したいと思いますので引き続きご声援のほどお願いします。