2015.06.10
決勝速報
6月10日(水)
天候 快晴 気温15℃
レース開始時間:マン島現地時間 10時45分(日本時間 18時45分)
雲一つない快晴に恵まれたマン島。熱心な観客たちは朝の8時ごろからすでにコース沿いに陣取り、レース開始を待っています。
TT Zeroクラスが始まった2009年当初は、電動バイククラスへの認識が低く、このレースだけ閑散としていました。しかし、2012年にチーム無限が参戦し始めたころから目覚ましくラップタイムが向上。またガソリンエンジンのラップタイムに匹敵するタイムを記録するようになったことと、チーム無限参戦2年目までアメリカのモトシズとの対決、今年はアメリカのビクトリー・レーシング、ベルギーのサロリア・レーシングとの対決も相まって、俄然、人気が高まってきました。
TT Zeroのクオリファイは結局、6月9日火曜日も追加されましたが、チーム無限はバッテリーマネジメントのために走行をキャンセルしました。しかし、3回のプラクティス/クオリファイの総合予選結果では、チーム無限が非公式ながらコースレコードを更新し、ディフェンディング・チャンピオンとして挑む決勝日を迎えました。
時刻は午前10時45分。予定通りの時刻でゼッケン順に10秒ごとのインターバル・スタートでレースが始まりました。
このTT Zeroクラスは、現在のバッテリー性能では複数周回数を走るための技術が実現されておらず、たった1周のレースとなります。このため、レースの名称には“TT Zero Challenge”という名が付いています。
大勢のファンの大きな声援を受けてコースに出た#1 ジョン・マクギネス選手と#5 ブルース・アンスティ選手。送り出してしまえば、あとはラジオの実況中継で状況を確認するしかありません。ポイントごとに選手の通過を伝えるアナウンスを、チームのメンバーは固唾を飲みながら聞き入っていました。

やがて撮影用のヘリコプターが、グランドスタンドのエリアに間もなくのゴールを告げます。
住宅街の街路樹の中から、電動バイク独特のジェット機にも似た甲高いモーター音とともに、#1 マクギネス選手が現れコースレコードを更新してゴール。続いてわずか4秒差で#5 アンスティ選手も、先にスタートした#3 リー・ジョンストン選手(ビクトリー・レーシング)を追い抜いて先にチェッカーフラッグを受けました。
結果、昨年に引き続き、チーム無限のワンツーフィニッシュでTT Zeroレースを終えることができました。

順位 | ゼッケン | ライダー | チーム | ラップタイム | 平均時速(mph) |
1 | 1 | John McGuinness | Team Mugen | 18:58.743 | 119.279 |
2 | 5 | Bruce Anstey | Team Mugen | 19:02.785 | 118.857 |
3 | 3 | Lee Johnston | Victory Racing | 20:16.881 | 111.620 |
4 | 6 | Guy Martin | Victory Racing | 20:37.987 | 109.717 |
5 | 7 | Robert Wilson | Team Sarolea Racing | 21:15.256 | 106.510 |
6 | 10 | Michael Sweeney | University of Nottingham | 30:56.695 | 73.156 |
