2022 SUPER_GT

Rd.3 AUTOPOLIS

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2017年5月25日

予選4番手から苦戦の完走
高みを目指した挑戦が裏目

シリーズ名:2017 AUTOBACS SUPER GT SERIES ROUND 3
大会名:SUPER GT IN KYUSHU 300KM
距離:4.674km × 65周(303.81km)
5月20日(土)晴れ・観衆:10,470人(主催者発表)
5月21日(日)晴れ・観衆:18,200人(主催者発表)
#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、5月20日~21日にオートポリス国際レーシングコース(大分県)で開催されたSUPER GTシリーズ第3戦GT500クラスに参加した。

今回のレースよりHONDA NSXに対する参加条件が改定され従来のミッドシップハンディ29kgが14kgへ軽減されたため、競技車両最低重量は15kg軽くなって1034kgとなった。

#16 MOTUL MUGEN NSX-GTには、第1戦で9位に入賞した結果、ウェイトハンディが4kg課せられており、参加時車両重量は合算して1038kgである。

5月20日(土)
■公式練習:GT500クラス8位・武藤:1分35秒368 中嶋:1分38秒107
公式練習は午前9時、快晴の空の下、ドライコンディションで始まり、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは順調にタイムを縮めていった。セッション開始後25分でコース上の停止車両を回収するための赤旗によりセッションが中断されたので、武藤はピットへ帰還しサスペンションのセッティング調整を行った。

セッションが再開されると武藤がそのままコースへ戻り、周回を続けた。順位は10番手前後を維持している。セッション開始後1時間で再びセッションが赤旗で中断されたので、ここでドライバーは中嶋に交代、ユーズドタイヤで走行を開始した。その後10時35分からのGT500クラス占有走行セッションでは再び武藤がステアリングを握り、マシンの調整を進めた。

武藤は総計22周を周回し21周目に予選を想定したタイムアタックのシミュレーションを行い、ベストタイム1分35秒368を記録。ユーズドタイヤのみで走行した中嶋は14周を走って4周目に1分38秒107を記録した。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは出走15台中8番手であった。

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■公式予選:GT500クラス4位(Q1:8位・1分35秒635、Q2:4位・1分34秒858)
公式予選は参加15台全車が出走するQ1と、Q1のGT500クラス上位8台のみが出走できるQ2でスターティンググリッドを決定する2段階制ノックアウト方式で行われた。決勝のスターティンググリッドは、Q2に進出した上位8台についてはQ2のタイム順、それ以降はQ1のタイム順で決まる。Q1とQ2は別のドライバーが走行しなければならず、タイヤはQ1で1セット、Q2でさらに1セットが使用できる。

チームはQ1に武藤、Q2に中嶋という従来と同じ組み合わせで公式予選に臨んだ。空は快晴、路面はドライ。コースがオープンしても各車、走行のタイミングをはかって動き出さず、セッション開始後6分で最初にコースへ入ったのが武藤の操る#16 MOTUL MUGEN NSX-GTであった。

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武藤はタイヤを温めると4周目にタイムアタックをかけ1分35秒635を記録。タイムアタックをセッション後半にかけようとした他車の中にはコースオフしたりイエローフラッグでペースを上げられなかったりしたものがあり、武藤は8番手でQ1進出を果たした。

中嶋は朝の練習走行ではユーズドタイヤで走行したのみだったのでQ2では今週末初めてニュータイヤを装着して走ることになった。しかし中嶋はマシンとタイヤをうまく乗りこなし、3周目に1分34秒858を記録、5番手でセッションを終えた。その後、上位車がペナルティを受けてタイムを抹消されたため#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの予選順位は繰り上がり、スターティンググリッドは4番手と決定した。
 
5月21日(日)
■決勝: クラス11位(64周 1周遅れ ベストタイム:1分37秒488)
決勝レースも快晴の空の下で始まったが、気温は22度、路面温度は31度と、予想よりも低いコンディションである。スタートドライバーは武藤が務めた。チームは武藤に4番手のポジションを守らせ、ピットストップで後輪2輪のみの交換でロスタイムを縮めてさらに上位へ進出、中嶋に後半をまかせるという作戦を立てた。

スタートした武藤は前を走るマシンからは徐々に引き離されながらも4番手のポジションを守って力走した。しかし風も出て気温・路温が予想よりも上がらず、徐々に想定していたマシンとタイヤのバランスが崩れてしまった。

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リヤタイヤの消耗が予想よりも早く進んで滑り出したのを感じた武藤は後方からの追い越しを許して19周目に5番手へ後退、これ以上ペースが上がらないまま走行を続けていても意味がないと判断して早めのピットストップを決めた。

30周目、武藤はピットへ帰還し、チームは作戦通りリヤタイヤ2輪を交換、給油を行い、中嶋がコックピットに収まってコースへ復帰した。本来ならばここでロスタイムを縮め順位を上げる作戦であった。しかしピット発進時のシフト操作に手間取り時間がかかったうえ、走り出した中嶋はマシンのバランスが予想に反して大きく崩れていることに気づいた。消耗した後輪のみを新品に交換したため、前後のバランスが逆転してしまったのだ。

中嶋はなんとか自分の走り方で対応しようとするがタイムが上がらず、35周目には13番手にまで順位を落としてしまった。レースも終盤となった51周目には順位は12番手となったが、チームはこれ以上順位を回復することは不可能と考え、リヤタイヤがピックアップで振動し始めたこともあって、残りの周回ではタイヤのデータを収集することを決め、残り12周となったところで中嶋をピットへ呼んでタイヤを4輪とも交換してコースへ戻した。すると中嶋のペースは復活し周回を始めたが、大きく遅れていたために上位が脱落して繰り上がる以外に順位を回復することはできず、結局11位でレースをフィニッシュすることになった。
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この結果、武藤/中嶋組は無得点でシリーズポイントランキングは17番手、TEAM MUGENは1周遅れの完走ポイント2点を獲得しチームポイントランキングで13番手につけてスポーツランドSUGOでの第4戦を迎えることとなった。
 
■手塚長孝監督のコメント
レースが始まってすぐにリアタイヤがつらくなってしまったようです。武藤選手はなんとか後をブロックしてくれて、5位をキープしてくれましたが、防戦一方な展開でした。この後も防戦になるなら攻めようと考え2本交換を実施しましたが、前後のバランスが崩れました。フロントもリヤタイヤも辛かったようです。残り10Lap付近で振動が出たので、4本のタイヤを代えて走りました。

応援していただいた方々には申し訳ない結果になってしまいました。しかし私たちは、優勝する可能性があるならば今後ももっとチャレンジをしていくつもりです。応援よろしくお願いいたします。

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■武藤英紀選手のコメント
悔しいレースでした。予選ではそれなりの順位ではあったけど周囲に助けられた面がありますから本来の速さで得た順位ではなかったかなと思います。レースでは序盤は前に食らいついていこうと思って、なんとか食らいついていたんですが、気温が落ちてきていろんな条件が変わって、序盤ほどのペースでは走り続けられなくなりました。

特にリヤタイヤが滑って周囲のペースから遅れ始めていたので、フレッシュなリヤタイヤでもう1回行った方がアベレージを上げられるだろうなと考えて早めにピットへ入りました。序盤5番手を安定して走れていたので、ピットで稼いで次のタイヤがうまく働けば表彰台に届くかなあと思ってピットに入ってきたんです。

この判断は間違ってはいなかったと思うんですが、交換した後の方がペースに苦しんだので、結果論ですがぼくがもっと引っ張った方が良かったのかなとも思います。レースはそう簡単にはいかないですね。それにしてもこれほど順位が落ちるとは思いませんでした。ぼくたちは経験やデータがない中でレースをしているのでまだ仕方がないとは思いながらもすごく悔しいです。

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■中嶋大祐選手のコメント
2本交換で走り出したら、リヤタイヤをうまく使えず、ピックアップがひどくなってしまって、それでペースが上がらないから余計にピックアップがひどくなってしまうという悪循環に入ってしまいました。いろいろ走り方を試してみたんですが全然ダメで、タイムも悪いし順位も大きく下げてしまい、本当にきついレースになりました。

最後、順位も落ちてしまったのでもう1回タイヤを換えて走ってみたんですけど、こっちの方が手応えがあってタイムも比較的良くなって、結果論だけ言えば4本換えた方が自分たちの実力が出せたのかなと思います。

速さという意味では、予選に関しては、ぶっつけ本番のニュータイヤでもあそこまでタイムが出せたことは、クルマとタイヤがしっかりしてきているという証明だと思うのでそれはうれしいです。でもレースはやはり決勝の結果ですから課題は残りました。

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