2022 SUPER_GT

Rd.4 SUGO

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2017年7月26日

次につながる6位入賞

シリーズ名:2017 AUTOBACS SUPER GT SERIES ROUND 4
大会名:SUPER GT 300KM RACE
距離:3.704km × 81周(300.024km)
7月22日(土)晴れのち曇り一時小雨・観衆:9,600人(主催者発表)
7月23日(日)曇りのち雨・観衆:26,200人(主催者発表)
#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、7月22日~23日にスポーツランドSUGO(宮城県)で開催された、SUPERGTシリーズ第4戦GT500クラスに参加した。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTには、第1戦で9位に入賞した結果、ウェイトハンディが4kg課せられており、参加時車両重量は合算して1038kgである。

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7月22日(土)
●7月22日(土)
■公式練習:GT500クラス7位・武藤:1分14秒145 中嶋:1分12秒703
公式練習は、天候悪化の予報の中、快晴となった夏空の下、午前9時からドライコンディションで始まった。まず武藤がステアリングを握った#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは、コースインすると順調にタイムを縮めていった。 セッション開始後57分でコース上の停止車両を回収するため赤旗によりセッションが中断された。この時点で#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは25周を走りタイムは9周目に記録した1分14秒145で13番手につけていた。

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午前10時3分、セッションは再開された。コックピットには中嶋が収まり、走行と調整を重ねる。しかし午前10時30分前、コースオフ車両が生じたためセッションは赤旗で中断され、そのまま打ちきりとなった。

GT300セッションを挟んでGT500セッションが始まると中嶋が引き続きシートに収まり走行を開始した。中嶋はそこからアタックの練習に入り、セッション終了直前に1分12秒703を記録した。この結果、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは、武藤が23周、中嶋が27周を走り、15台中7番手でフリー走行セッションを終えた。
 
7月23日(日)
■公式予選:GT500クラス5位(Q1:3位・1分11秒699、Q2:5位・1分11秒739)
公式予選は午後2時36分から始まった。いつものように、参加15台全車が出走するQ1と、Q1のGT500クラス上位8台のみが出走できるQ2でスターティンググリッドを決定する2段階制ノックアウト方式で、決勝のスターティンググリッドは、Q2に進出した上位8台についてはQ2のタイム順、それ以降はQ1のタイム順で決まる。Q1とQ2は別のドライバーが走行しなければならず、タイヤはQ1で1セット、Q2でさらに1セットが使用できる。

チームはQ1に中嶋、Q2に武藤という従来とは逆の組み合わせで公式予選に臨んだ。空は快晴、路面はドライ。気温は28度、路面温度は36度というコンディションである。中嶋は15分間のセッションが始まるとコースイン、タイヤを暖めながら快調にペースアップ、計測3周目に1分11秒699を記録して3番手につけるとピットへ戻った。十分Q2へ進出できるタイムである。

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インターバルにチームは中嶋のインプレッションを基にセッティングを微調整、さらに上位を目指してQ2に臨んだ。空に薄い雲がかかり始める中、午後3時30分にQ2セッションが始まったが武藤はピットで待機、12分間のセッションが残り7分を切ったところでコースインした。

2周をウォームアップにかけ3周目にタイムアタックに入った武藤ではあったが、インターバルに施したセッティングがわずかに裏目に働いた模様で、武藤が思うような操縦性が得られず、タイムアタックで記録したタイムは1分11秒739にとどまった。この結果、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは5位で公式予選を終え、スターティンググリッドは5番手と決定した。
 
●7月23日(日)
■決勝: クラス6位(80周 1周遅れ ベストタイム:1分16秒096)
決勝レースを迎えた日曜日は天気予報通り夜半から雨が断続的に降り、スポーツランドSUGO のコースはウェットコンディションとなった。しかし午後2時30分のスタート時刻が迫って くると雨は止み、競技車両がスターティンググリッドに着く頃にはコースの一部が乾き始めた。

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一部チームはこのコンディションを見てスリックタイヤを選択してスタートする決断を下したが、フォーメーションラップ直前には雨が空から落ち始め、路面が濡れ始めたのでTEAM MUGEN は迷わずレインタイヤで武藤をスタートさせることを決めた。

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スタートを担当する武藤は、フォーメーションラップでマシンの調子、タイヤの調子が思い通りであることを確認、スタート合図と共にダッシュ、第1コーナーから第2コーナーで前方 のマシンが姿勢を崩すスキに4番手へ上がり、馬の背コーナーでインに飛び込んで2番手へ進出したが最終ラップで抜き返され1周目を3番手で終えた。

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武藤と#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは好調で、2周目の馬の背コーナーで再びオーバーテイク にかかり2番手へ進出して、先頭車両を追いかける展開となった。しかし7周目、最終コーナーで発生したアクシデントを処理するためセーフティカーがコースインした。

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10周を走り終えたところでレースが再開され武藤は2番手を守ってトップを3秒前後の差で 追いかけ始めた。本降りだった雨は止み、今度はコースが徐々に乾きだした。この頃から武藤は マシンのバランスが崩れてくるのを感じ、苦しい走りを強いられるようになっていた。その結果武藤は、28周目には3番手、29周目には4番手、30周目には8番手へと順位を落とさざるを得なかった。

ピットインしてスリックタイヤへ交換をしたいところではあったが天候の行方がまだ見えてこない状態では安易な判断は禁物である。武藤とチームは無理を承知で周回を続けた。そしてレースの折り返し点の手前、38周を終えた段階でピットインを決断、チームは武藤をピットへ 呼び寄せた。上位陣ではトップをきってのルーティンピットストップである。

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ここでドライバーは中嶋に交代、4輪をドライ路面用のスリックタイヤに交換、給油を行って#16 MOTUL MUGEN NSX-GTはコースへ復帰した。40周目、見かけ上の順位は10番手である。ところがこの直後再びコース上でアクシデントが発生、再びセーフティカーがコースインした。 直前にピットストップ義務を消化しスリックタイヤを履いていた#16 MOTUL MUGEN NSX-GT にとっては大きなチャンスが転がり込んできたことになる。

レースの折り返し点を過ぎた46周終わりにレースは再スタート。そこから上位陣のピット作業が始まり、中嶋の順位は47周目に8番手に上がった、しかしここでまたもやセーフティカーがコースインすることになった。このタイミングによって、有利だった#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは逆にトップ2車に対して1周後れになるというハンディを負うことになってしまった。

52周を終えたところでレースは再スタート、トップ2台を含む上位陣がピットストップを消化 し始めたので中嶋は53周目に6番手、54周目に4番手へと順位を上げていき、一旦は上位2台 とは同一周回に持ち込んだ。しかし事実上は1周近いギャップが残ったままである。

一方中嶋が装着したスリックタイヤは、乾き始めた路面コンディションに必ずしもマッチ していなかったかペースが上がらず、中嶋58周目には順位を5番手、62周目には6番手へ落としていく。61周目にはトップの車両に進路を譲ってオーバーテイクを許し再びトップから1周後れとなり、レース終盤には7番手の車両に追い上げられる展開となった。しかし中嶋は再び降り出した雨の中、ペースを上げ6番手のポジションを守り切りチェッカーフラッグを受けた。

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この結果、武藤/中嶋組は5ポイントを獲得、シリーズポイントランキングは14番手、TEAM MUGENは選手権ポイント5点に加え1周遅れの完走ポイント2点を獲得しチームポイントランキングで7番手につけて、富士スピードウェイでの第5戦を迎えることとなった。
 
■手塚長孝監督のコメント
土曜日のフリー走行では走り出しから感触が良く、ロングランのアベレージも良かっただけに手応えがありました。公式予選では中嶋が3番手だったものの、武藤のターンでのちょっとしたアジャストがクルマのバランスを崩し、結果5番手となりました。決勝は最初からドライが良かったです。

ウエットスタートの決勝では、武藤の1周目からの猛アタックにチーム内に歓声が沸きました。しかし、その後の路面水量の減少がオーバーヒートを招き、タイムがどんどん落ち始めたので、ドライバーとエンジニアに相談し、比較的早い段階でのピットインを選択しました。温度も低く路面にはまだウェットパッチも残っていたのでソフトのスリックタイヤを選びました。初期の数周は凄く良かったのですが、ムービングと熱ダレが激しく、後半の中嶋には厳しい走りを強いることになってしまいました。ミディアムを選べば良かったかもしれません。

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ともかく今回は収穫のあるレースでした。武藤もアグレッシブに戦ってくれたし、中嶋の辛い中での精密な走りと踏ん張りにも感謝しています。SCが何回も入る混乱したレースでしたが、力は出し切ったと思います。しっかりポイントも取れたので次のレースに向けて頑張っていきたいと思います。
 
■武藤英紀選手のコメント
土曜日のフリー走行では、走り出しからクルマの状態はすごく良くて、順調にメニューをこなして決勝を想定した詰めもできました。予選も思ったようにアタックできました。担当したQ2で順位は落ちてしまいましたがベストなアタックはできたと思います。

Q1とQ2の間にセッティングを少し変えたんですが、それが裏目に出てしまいました。今までの経験だとうまくいくと思えたんですが、どうもそうとは限らなかったみたいです。それも勉強です。今後につながる 予選タイムアタックだったと思います。

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決勝は、天候に振り回されてしまいました。 ちょい濡れくらいのコンディションで調子良くて、スタートしたときがちょうどぴったり だったんですが、すぐにコンディションが変わってしまいました。4周目くらいからはもう厳しい状態で、セーフティカーが入ってリセットできたので少し助けられた面はありますけど、順位が落ち始めたところでつなぐことになりました。

ピットインは、あと1、2周早くても良かったかな?まあ、やれることはやったかなあと自分では思います。いろいろ反省点はありますが、6位という結果が得られたから、これをステップに表彰台を狙っていけるかと思います。ちょっとずつ形にはなってきていると思うので、さらに前進したいです。
 
■中嶋大祐選手のコメント
土曜日の走り出しから感触が良かったです。ちゃんと午前中にタイヤを確認した上で予選に臨めたので、ぼくも思い切り走れました。でも実はQ1のフィーリングは自分としてはあまり良くなかったので、まずいなと思っていたんです。でも1周回ってきたらタイムが出てびっくりしました。決勝は結果だけ見ると悪くはないですね。

でもちょこちょこと反省する面はあります。たとえばタイヤチョイスです。後半は、乾きたての状態だったので、そこでいいパフォーマンスを出すために、かなり柔らかいタイヤを選びました。実際、最初の方は良かったんですけど、何周かしたらタレてきてしまって、ペースが上がらなくなって防戦一方のレースになってしまいました。

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6位のポジションを守るのも楽ではありませんでした。ただ、終盤雨が強まったときは柔らかいタイヤに助けられて、後ろを引き離すことができたという面もあります。そういう面ではソフトタイヤは良かったんですけど、トータルの順位を考えると、もう少し堅い方が良かったかなと。でもこれも次のステップにつながる経験ですね。