2022 SUPER_GT

Rd.5 FUJI

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2017年8月 8日

アクシデントで完走ならず

シリーズ名:2017 AUTOBACS SUPER GT SERIES ROUND 5
大会名:FUJI GT 300KM RACE
距離:4.563km × 66周(301.158km)
8月5日(土)晴れのち曇り・観衆:21,600人(主催者発表)
8月6日(日)晴れのち曇り・観衆:33,500人(主催者発表)
#16MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、8月5日~6日に富士スピードウェイ(静岡県)で開催された、SUPERGTシリーズ第5戦GT500クラスに参加した。前回スポーツランドSUGOで開催された第4戦で6位に入賞し、5ポイントを獲得した結果、ウェイトハンディは10kg増えて通算14kgとなり車両重量は1,048kgとなっている。

 
8月 5日(土)
●8月5日(土)
■公式練習:GT500クラス9位・武藤:1分30秒960 中嶋:1分30秒667
6日の公式練習は、薄雲は流れているものの快晴の空の下、ドライコンディションで行われた。 #16 MOTUL MUGEN NSX-GTは、武藤がステアリングを握って走り始めた。90分のセッション半ば、残り55分の段階でコース上に停止した車両を排除するためセッションは一旦赤旗で中断となった。この時点で武藤のタイムは1分30秒960で全体の6番手。

武藤は残り20分まで周回を続け、ピットへ戻って中嶋に交代した。中嶋はGT300セッションを 挟んでGT500セッションも走ってタイムを1分30秒667まで縮め、この時点で5番手となった。最終的にこのタイムを上回るマシンが現れ、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの公式練習での順位は 9番手となったが、ロングランテストも消化、セッション後に行われたサーキットサファリの時間を利用してピットストップ練習もこなしてレース本番への準備を整えた。

 
■公式予選:GT500クラス13位(Q1:12位・1分30秒005、Q2:出走せず)
公式予選は参加15台全車が出走するQ1と、Q1のGT500クラス上位8台のみが出走できるQ2でスターティンググリッドを決定する2段階制ノックアウト方式で行われた。決勝の スターティンググリッドは、Q2に進出した上位8台についてはQ2のタイム順、それ以降はQ1のタイム順で決まる。Q1とQ2は別のドライバーが走行しなければならず、タイヤはQ1で1セット、Q2でさらに1セットが使用できる。



午後2時55分、15分間のQ1セッションが始まった。コックピットには武藤が収まり、コースインのタイミングを待つ。チームは残り6分を切るところまで待ち、出走15台のうち最後に武藤をコースへ送り出した。

武藤は計測2周目、1分30秒005を記録して7番手につけたがその後これを上回るマシンが続き順位は下がっていった。武藤はアタックを続けたが次のラップは1分30秒084にとどまりタイム更新はならなかった。その結果、Q1セッションの順位は12番手で、Q2進出はならなかった。

 
8月 6日(日)
●8月7日(日)
■決勝: リタイア(45周  21周遅れ ベストタイム:1分32秒831)
日曜日午後1時50分から20分間、決勝レースに備えてウォームアップ走行セッションが行われた。上空の雲が切れ、真夏の太陽が照りつけて気温、路面温度ともに上昇する中、Q2を走らなかった中嶋が乗って走行を開始、途中で武藤に交代してレースに向けた足慣らしを行った。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは決勝セッティングで燃料を満タンにした状態で合計11周を走行し、出走車中のベストタイムとなる1分31秒752を記録した。

ウォームアップ走行終了後の午後3時33分、上空に雲が広がり気温、路面温度ともに低下する中、決勝レースが66周の予定で始まった。スタートドライバーは武藤が務めた。12番手からスタートした武藤は、スタート直後11番手へ順位を上げたが抜き返され、ウォームアップ時とは一転した操縦性に苦慮しながら12番手で序盤を戦うことになった。

武藤の前には約1秒の間隔で11番手のマシンが走っているが、ストレートでオーバーテイクするほどのスピード差はなく、コーナーで攻めるとタイヤ消耗が進むというジレンマの中、武藤は7周目に13番手へ順位を落とし、レースの折り返しとなる32周を走ってピットインした。

ピットクルーは素早く給油とタイヤ交換を終えて中嶋をコースに送り返し、中嶋はこれまで武藤が抜きあぐねていた先行車両の前へ抜け出すことに成功して35周目に順位を11番手へ上げた。しかし操縦性は変わらず、36周目には13番手へ後退した。

その後43周目、周回遅れのGT300車両を100Rでオーバーテイクした中嶋は外側から寄せられて行き場をなくし、イン側へ逃げてスピン、接触してマシンの左前部を破損した。自力でコースに復帰はしたものの、左フロントのアンダーパネルが脱落しかかって走行が困難になったため45周を終えた段階でチームはピットインを指示、帰還したマシンを点検したが修復は不可能と判断、リタイアを決めた。

この結果、武藤/中嶋組は無得点でシリーズポイントランキングは15番手、TEAM MUGENも無得点でチームポイントランキング13番手へ後退してシリーズ第6戦、鈴鹿1000kmレースを迎えることとなった。

 
■手塚長孝監督のコメント

土曜日は路面温度も高い中、ロングランも試す事ができ、車のセットも仕上がり、準備をしっかりと整えた状態で予選に臨みました。しかしながら、コースインさせる位置が悪く、ドライバーには申し訳ないことをしました。私(監督)の采配ミスでした。セクター別にタイムを見れば、十分にQ2に行く事ができたはずでした。

レースでは追い上げを目論んではいましたが、アベレージは悪くないのに遅いクルマを追い越せず、トップから徐々に離されてしまいました。中嶋選手のアクシデントは不運でした。詳細を理解し兼ねる状況でしたが、相手に罰則が出た事で状況を理解しました。(車両の)修復に時間がかかることが予測でき、レースの続行を断念しました。

全体を通して見ると、今回は上位に食い込む事の出来るパフォーマンスだっただけに、残念で仕方がありません。未だチームや2人のドライバーに勝つ機会を与えられず申し訳なく思っております。

また、その気持ちはファンの皆様に対しても同様です。次の鈴鹿1000kmでは、重量も増えませんし、ジェンソン・バトン選手もチームに加わるという事で、表彰台を目指しチーム一丸となって頑張ります。
 

■武藤英紀選手のコメント
土曜日はクルマも自分たちが思っていたようなバランスでしたしタイムも想定通りでした。ただ公式予選に関しては、アタックに出るタイミングを待ちすぎました。コースインしたときにはもう残り時間がなくて、自分のスペースをとる場所もなく、タイヤを暖められないままアタックせざるをえませんでした。

完璧なシナリオを描いたんですが、それがハマらないとすべてが崩れてしまうようなきわどい作戦でした。もうちょっと妥協するところはしないといけないと反省しました。

決勝前のウォームアップでは温度が高かったせいか、非常に調子が良かったんです。でも決勝に向けてどんどん温度が下がって、それにつれてバランスが崩れてしまったようで、スタートしたら既に苦しい状況で、いたるところで滑ってしまい遅いクルマを抜けませんでした。こんな結果になるとは思いませんでした。スタートから勝負にならなかったので悔しくて仕方がありません。

 
中嶋大祐選手のコメント
レース前のウォームアップでは、満タンだったにもかかわらずペースが非常に良くて期待していました。ところが決勝では少し路温が変わったせいか、思うようなグリップが得られなくなってしまいました。

ぼくが担当した第2スティントは、コースに出てすぐ何台か抜いたんですがまた何台か前に出られてしまいました。なんとか前についていこうとしていたところ、100RにGT300のクルマがいて、インが開いていたので抜こうとしたら、多分見えていなかったんでしょうけど、寄せられて行き場がなくなってしまいました。

ぼくはアウトのダートに出て、ちょっと接触しながらスピンしました。ただ、そういう不運を避けるのもドライバーの仕事なので自分としてはチームに申し訳ない気持ちです。クルマの左側を壊したんですが、左側はピットウォールからも見えないし、自分でも見えないので走り続けようとしました。

でも、だんだん悪化してきたみたいで全然曲がらなくなったので呼び戻されて、そこで終わってしまいました。ポイントが取れたレースだったと思うんですが、いろいろ噛み合わず、残念です。