SUPER_FORMULA

Rd.7 SUZUKA

  • Release
  • Photo

2017年10月25日

悪天候で決勝レースはキャンセルに。
ガスリー、ランキング2位でシーズンを終える。

シリーズ名:2017全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ第7戦
大会名:2017年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 JAF鈴鹿グランプリ 鈴鹿サーキット
距離:RACE1 5.807km×19周(110.333km)/RACE2 5.807km×36周(209.052km)
10月21日(土)天候:雨
10月22日(日)中止
2017年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第7戦が、三重県鈴鹿サーキットで開催された。TEAMMUGENは、#16山本尚貴、#15ピエール・ガスリーの2カー体制でこのレースへ参戦した。ポイントランキングで0.5点差の2番手につけている#15ガスリーは、シリーズチャンピオンを賭けて週末を迎えた。

SF-Rd7-007_01.jpg
 
10月21日(土)
■フリー走行
#15 ガスリー (ベストタイム1分55秒582 3番手 セカンドタイム 1分56秒686 2番手)
#16 山本 (ベストタイム1分57秒341 14番手 セカンドタイム 1分58秒982 9番手)
台風21号が接近し天候悪化が懸念される中、土曜日は朝から雨が降り、路面は完全ウェットコンディションとなった。この状況を受けて大会審査委員会が、荒天で公式予選が予定通り実施できない場合、フリー走行のベストタイム順でレース1、セカンドベストタイム順でレース2のスターティンググリッドを決定すると決定したため、フリー走行でタイムを記録しておく必要性が生じた。

セッションは午前9時15分、5分遅れで始まった。WET宣言が出る中、出走車両は全車がレインタイヤを装着してコースオープンとともに続々とコースインし、走行を開始した。しかしコースコンディションは悪く、セッション開始後10分で赤旗が提示された。この時点で#15ガスリーは3番手、#16山本は16番手につける。

SF-Rd7-036_01.jpg
降雨量が少なくなった午前9時35分、セッションが再開されたがすぐにコースオフする車両が発生して再び赤旗で走行中断、セッションは10分延長が決まり午前9時46分に再開された。しかし降雨量が多くタイムアップが見込める状況ではなく#15ガスリー、#16山本ともにピットへ戻った。

この時点で#15ガスリーは3番手を維持し、#16山本は1分57秒594で16番手に付ける。#15ガスリーはセカンドタイムも1分56秒686を記録しており、もしこのままの順位で公式予選がキャンセルとなってもレース1、レース2ともスターティンググリッド上位を確保していたが、#16山本のセカンドタイムは2分02秒台でレース2では下位に沈んでしまう。

SF-Rd7-027_01.jpg
セッション残り13分となったところで#15ガスリー、#16山本は走行を再開した。ここで#16山本は1分58秒982を記録してセカンドタイムも短縮を果たした。3回目の赤旗を挟んでセッション残り7分の段階でセッションが再開され各車最後のタイムアタックに入った。だがコースコンディションは悪化しておりタイム短縮はならないまま4回目の赤旗が提示され、そこでセッションは打ち切りとなった。
 
#15 ガスリー (ベストタイム1分55秒997 8番手 セカンドタイム 2分00秒238 6番手)
#16 山本(ベストタイム1分57秒208 14番手 セカンドタイム 2分04秒112 12番手)
午後1時55分、20分間の公式予選Q1セッションが5分遅れで始まった。雨は本降りでコース上には各所で雨水の流れる川が出来ているコンディションである。セッションが始まると各車コースインしたが計測が始まる前の段階でコースコンディションを考慮して赤旗が提示された。

降雨が若干弱まった午後2時40分、残り17分でセッションが再開された。#15ガスリー、#16山本は先頭でコースインしたが、やはり計測前にコースオフする車両が発生しセッションは再び赤旗で中断となった。

午後2時50分、セッションは残り14分で再開されたが降雨は強まり始めていた。しかし計測が始まったところでコースオフする車両が発生して三たびセッションは赤旗中断となった。この時点で#15ガスリーは9番手、#16山本は14番手につけていた。

午後3時、残り8分30秒でセッションが再開された。計測1周目、#15ガスリーは1分55秒997で6番手、#16山本は1分57秒208で12番手へ進出、さらにタイムを縮めにかかったが、残り時間を考えると残り2周しかできない。

#15ガスリーは自己記録を更新する勢いで走行したがその周はイエローフラッグが出て前を走る#16山本に追いついてしまい、最後の周にアタックをやり直しに入ったが1コーナー手前でバランスを崩しコースオフ、走行を終えてしまった。ここで赤旗が提示されセッションは打ち切りとなった。

SF-Rd7-044_01.jpg
一方#16山本はやはり最後の2周となった段階で、最終ラップにタイムアタックをかけるために前の車両との間隔を開けたところ、前の車両がスピンしてコース上に止まったためそれを避けて急減速、最終ラップに改めてタイムアタックをかけようとしたが#15ガスリーがコースオフして赤旗が提示され、タイム短縮はならなかった。

この結果、#15ガスリーは8番手、#16山本は14番手となりQ1を突破したが、天候回復が見込めないため公式予選はここで終了することが決まり、審査委員会はQ1のベストタイム順でレース1、セカンドタイム順でレース2のスターティンググリッドを決定するとし、#15ガスリーはレース1を8番手、レース2を6番手、#16山本はレース1を14番手、レース2を12番手からスタートすることになった。しかしその後、天候悪化は不可避であることから競技団は決勝レースの中止を決定した。

SF-Rd7-057_01.jpg
こうして2017年シーズンは終わり、#15ガスリーは0.5ポイント差でランキング2位、#16山本は9位となった。TEAMMUGENはチームランキング2位であった。また、#15ガスリーはルーキーオブザイヤーを獲得した。
 
■山本尚貴選手コメント
このところクルマのポテンシャルをうまく引き出せず、自分でもうまく乗れていないレースが続いていたんですが、今週末はクルマがすごく調子良かったので、十分トップを狙えると思っていただけに、天候のせいでこういう結果に終わってしまったのは残念です。

SF-Rd7-004_01.jpg
予選のベストラップは、いつ赤旗が出るかわからない状況の中、とりあえず出しておいたタイムで、その時点でもう前にクルマがいました。少し間隔を開けて次のラップでさらにタイムを縮めるつもりでしたが、前のクルマがスプーンでスピンして、ぼくも止まるくらいまで減速して避けました。

イエローが出たのでその周のタイムは無効だし、リセットして最終ラップにアタックしようとしたら、今度はピエールが飛んでしまい終わりました。結果は残せませんでしたが、手応えはあったので気持ちは複雑です。
 
■ピエール・ガスリー選手コメント
レースが中止になってしまい、本当にがっかりしました。今回はクルマの調子が非常にうまく仕上がっていたので勝てると思っていたしチャンピオンも獲れると思っていました。

SF-Rd7-002_01.jpg
でもフリー走行でも予選でも、常にトラフィックにひっかかってしまい、思い通りのアタックができませんでした。赤旗が続き、今まで経験したことのない週末になりました。チャンピオンにはなれませんでしたが、今年は素晴らしいシーズンでした。2回勝てたしルーキーオブザイヤーにもなれて嬉しいです。

最後は闘って結果を出したかったので、レースがなかったのは残念です。チームは本当に良い仕事をしてくれましたし、ぼくも今までにない経験を積んで、ドライバーとして人間として、一段階成長できたシーズンになりました。
 
■手塚長孝監督コメント
ピエールがこの最終戦を闘うために日本へ来てくれたことに対して、本人のみならず関係者のみなさんに感謝しています。それに応えるためにポールポジションからスタートして逆転チャンピオンを獲りたかったのですが、天候には勝てませんでした。

台風による競技団側の対応を理解し、朝のフリー走行から100%力を出さなければならず、後のQ1予選でもPPを狙う気持ちでスタッフや選手達は取組んでくれましたが、うまくクリアラップが取れず、不運もあって届きませんでした。同一条件で戦って負けたという事です。悔しいです。

SF-Rd7-040_01.jpg
今年1年を振り返ると、2台体制で選手権をスタートし、GP2チャンピオンを迎え入れ、前半戦はいろいろ苦労する面もありながら、献身的に問題点を解決していき、ピエールが連続優勝してくれました。

その貢献には感謝すると同時に、素晴らしい走りと集中力、強さを感じました。ピエールには第2ステージの目標が待っていると思います。その目標を達成できるよう祈りたいと思います。ぼくらスタッフは全員彼のファンになりましたね!

山本選手は開幕戦表彰台2位を獲得し、また、ピエールの素直な質問にも献身的に答えてくれた事は、ピエールの勝利の一助として貢献したのだと思います。山本の後半の戦績がふるわなかった事は残念でしたが、ピエールにとっては良きライバルとして競争力の向上につながったと思います。

Honda関係者の皆様、応援してくださった関係協力会社の皆様、そして2台体制をここまでまとめあげてきたチームスタッフに感謝します。ありがとうございました。また、悪天候の中、大変な思いをしながらご来場いただいたお客様、応援してくれたファンのみなさんに感謝いたします。