2022 SUPER_FORMULA

Rd.3 SUGO

  • Release
  • Photo

2018年5月29日

山本、2連勝でランキングトップの座を固める

シリーズ名:2018全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ 第3戦
大会名:2018全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ 第3戦
距離:3.704km×68周(251.872km)
5月26日(土)晴れ・観衆:7,700人(主催者発表)
5月27日(日)晴れ・観衆:16,500人(主催者発表)
2018年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第3戦が、宮城県スポーツランドSUGOで開催された。昨年は晩夏の開催であったが今年は晩春の開催となった。TEAM MUGENは、#16 山本尚貴に加え、ヨーロッパでFIA-F2選手権を戦う福住仁嶺の代役として、#15 ダニエル・ティクトゥムを起用し2カー体制でこのレースへ参戦した。#15ティクトゥムは、昨年名レースとして話題となったマカオF3の勝者で、F3以上のクラスでレースを戦うのは初めてである。
5月26日(土)
■フリー走行
#15ティクトゥム 11番手 1分06秒193
#16山本 16番手 1分06秒440
#15 ティクトゥムは、前日金曜日に行われた専有走行でスポーツランドSUGOのコースを初走行、25周を走り1分07秒777を記録、出走19台中10番手につけた。#16 山本は14周を走り1分07秒345を記録、出走19台中3番手につけた。

土曜日午前9時、1時間の予定でフリー走行セッションが始まり、各車ミディアムタイヤを装着してコースイン、足慣らしを始めた。#15 ティクトゥム、#16 山本ともコースオープンとともに走行を開始、周回を重ねた。

ところがセッション折り返し直前、コース上でアクシデントが発生、回収のためセッションは赤旗で中断された。この時点で#16 山本は5番手、#15 ティクトゥムは9番手。短時間で回収が終わり午前9時37分にセッションは再開されたがその直後またアクシデントが発生しセッションが中断されてしまった。

セッションは再開したものの再び赤旗で中断、残り8分で再開されることになった。ピットに戻った#16 山本と#15 ティクトゥムは、セッション残りでタイムアタックのシミュレーションを行おうとソフトタイヤを装着してコースインした。#16 山本は1分06秒440で16番手、#15 ティクトゥムは1分06秒193の11番手でセッションを終えた。
■公式予選
#15 ティクトゥム(Q1:10位 1分05秒755 Q2:9位 1分05秒256 Q3:出走せず)
#16 山本(Q1:3位 1分05秒372 Q2:6位 1分05秒173 Q3:6位 1分05秒313)
気温24℃、路面温度41℃というコンディションの下、午後1時20分に公式予選Q1セッションが始まった。#15 ティクトゥム、#16 山本ともにミディアムタイヤを装着してコースイン。2セット目のミディアムタイヤに履き替えた#16 山本は1分05秒372を記録して全体の3番手、#15 ティクトゥムは1分06秒010で11番手となったところでセッションは赤旗中断となった。

残り2分20秒でセッションが再開。#16 山本は一旦ソフトタイヤを装着したがミディアムタイヤに戻してコースイン、タイムを更新することなくピットへ戻った。一方#15 ティクトゥムは1分05秒755までタイムを縮め、10番手に食い込んで2人揃ってQ2進出を決めた。

7分間の公式予選Q2セッションは午後2時15分に始まった。#15 ティクトゥム、#16 山本はソフトタイヤを装着して中団でコースイン、2周かけてウォームアップをするとタイムアタックに入った。その結果#15 ティクトゥムは1分05秒256、#16 山本は1分05秒173を記録した。#16山本は8番手でQ3進出を決めたが、#15 ティクトゥムは9番手で惜しくもQ3進出はならなかった。

10分間のインターバルを置いて公式予選Q3セッションは午後2時32分に始まった。#16 山本は残り時間が6分を切るまで待機しコースイン、タイムアタックに入った。結果は1分05秒313で、6番手となった。
5月27日(日)
■フリー走行
#15 ティクトゥム 2番手 1分07秒425 18周
#16 山本 9番手 1分07秒743 15周
日曜朝午前9時から30分間のフリー走行が行われた。薄い雲を通して太陽が射し、気温は21度、路面温度は32度。#15 ティクトゥム、#16 山本とも、セッション前半はソフトタイヤで走行、後半はミディアムでフィーリングを確認した。赤旗中断を挟んで#15 ティクトゥムは18周を走り1分07秒425、#16 山本は15周を走って1分07秒743を記録し、それぞれ2番手、9番手でセッションを終えた。
■決勝
#15 ティクトゥム リタイア(14周 18分16秒397 ベストラップ1分09秒331)
#16 山本 優勝(68周 1時間26分22秒912 ベストラップ1分08秒449)
決勝レースに先立って午後1時30分からウォームアップ走行が8分間行われた。#15 ティクトゥム、#16 山本ともミディアムタイヤを装着して走行、#15 ティクトゥムは1分09秒481を記録して8番手、#16 山本は1分09秒262を記録して5番手につけ最終的な確認を終えた。

予定より4分遅れの午後2時19分、気温24℃、路面温度41℃、わずかに雲が流れるというコンディションの下、決勝レースのフォーメーションラップが始まった。#15 ティクトゥムはミディアムタイヤ、#16 山本はソフトタイヤでスタートする戦略を選んだ。

スタートが切られると#15 ティクトゥム、#16 山本ともにうまく加速、#16 山本は5番手、#15 ティクトゥムは6番手とポジションを上げてレースを始めたが周回を重ねるにつれ、2車とも先行車から遅れ始めた。特に#15 ティクトゥムは後方からのアタックを受けて苦しい展開となった。

14周目、#15 ティクトゥムは、2ピットストップ作戦を採って軽い17号車に迫られ、SPコーナー手前で並びかかられた。このときホイールとホイールが接触、#15 ティクトゥムはコース外側へオーバーランした。右リヤタイヤのリムが割れてタイヤがはずれかかった#15 ティクトゥムは、スローダウンを余儀なくされそのままピットへ戻った。

ピットではチームが壊れたホイールを含めタイヤ交換を行い、マシンをコースへ送り出した。しかし接触の際にかかった負荷でリヤサスペンションが壊れており、ペースを戻すことができない#15 ティクトゥムは、1周して再びピットへ戻りリタイアを決めた。


#16 山本は、5番手のポジションを守りながらタイヤ交換の機会を待っていたが、16周目の馬の背コーナーでアクシデントが発生、セーフティーカーがコースインした際、即座にピットへ戻り給油とミディアムタイヤへのタイヤ交換を行った。一方、#16 山本の前を走っていた4車は、セーフティーカーに先導されたまま周回を続けた。コースに復帰した#16 山本は、9番手でセーフティーカー先導走行に加わった。前を走る8台はコースにステイすることを選んでおり、#16 山本は一気に状況を有利に引き込むことになった。

23周終了時点でレースは再開された。#16 山本は猛然とダッシュ、24周目に#65号車、26周目に#19号車をオーバーテイク、見かけ上の順位を7番手へと上げた。これによりセーフティーカー前にタイヤ交換を終え後方から追い上げていた#3号車との間に他車を挟みこむこととなった。

レース後半、上位を走るマシンは次々とピットイン、そのたびに#16 山本の順位は上がって62周目、ついにトップに立ち、そのまま68周を走りきって、鈴鹿サーキットで開催された開幕戦に続き2連勝を遂げた。この結果、#16 山本は選手権ポイントを10点加えて総計21点とし、2番手の選手に11点の差をつけてランキングトップの座を固めた。またTEAM MUGENも10点のチームポイントを獲得し2番手に9点の差をつけた。
山本尚貴選手コメント
正直なところ、勝てるとは思っていませんでした。今日のレースの勝因は、戦略の面でチームがピットに呼んでくれたこと、(セーフティーカー明けの)リスタート後に2台を抜いて、2番手にいた選手との間に挟めたことだったと思います。ピットインの指示は、馬の背を走っている辺りで受けました。

(セーフティーカーの間は)リスタートしたら、後のクルマを意識するより前のクルマを抜いた方が有利になると集中して、タイヤを暖めて準備しました。去年も同じように頑張っていたのですが何をやってもうまくいかなかったのに対し、今日はすべてうまくいって、こういうレースもあるのだなあとつくづく思いました。
■ダニエル・ティクトゥム選手コメント
月曜の朝に初めて日本へ来て、初めてスーパーフォーミュラに乗りました。パワー、ブレーキ、ダウンフォース、すべてが今まで経験したことのないレベルのクルマでした。予選の9番手は悪くないポジションだったと思います。

スタートでミディアムタイヤを選択したのは、オーバーテイクが難しそうだと感じたので、経験を積むためにもできるだけ周回数を稼ごうと思ったからです。

レースはあまり良い終わり方ではありませんでしたが、ソフトタイヤの使い方や戦略など、次のレース(第4戦にも出場を予定)に向けていい経験になりました。
手塚長孝監督コメント
山本選手のピットインのタイミングは完ぺきでしたし、チームスタッフも万全の態勢を整えてくれていました。ピットアウト後、しばらく周りの状況が掴めていなかったのですが、順位が落ち着いてからは表彰台を確実に狙える、と感じました。また、リスタート後の2台抜きも優勝の要因の一つでした。

ティクトゥム選手はスタートダッシュが良く、1コーナーの仕掛けは見事でした。ミディアムタイヤでスタートしたクルマの中では一番前を走っていただけに、今回のアクシデントは非常に悔しかったです。まだ若いのですから、これも一つの教訓として受け止め、第4戦に備えてほしいです。勝ち点を期待しています。次の富士大会以降も万全の準備でポイントを積み上げていきます。