2022 SUPER_GT

Rd.4 THAILAND

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2018年7月 4日

ポールポジション奪取からポイント獲得

シリーズ名:2018 AUTOBACS SUPER GT SERIES ROUND 4
大会名:2018 AUTOBACS SUPER GT Round4 Chang SUPER GT RACE
距離:4.554km×66周(300.564km)
6月30日(土)曇りのち晴れ・観衆: 9,417人(主催者発表)
7月1日(日)晴れ・観衆:20,219人(主催者発表)
#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、6月30日~7月1日にチャーン・インターナショナル・サーキット(タイ)で開催されたSUPER GTシリーズ第4戦GT500クラスに参加した。TEAM MUGENがタイでのレースにNSX-GTで参戦するのは、昨年に続き2回目である。
6月30日(土)
■公式練習:クラス4位・1分23秒654(武藤)
朝から太陽が照りつけ、気温33度、路面温度44度と上昇する中、公式練習セッションが始まった。

コックピットにはまず武藤が収まりコースイン、当初は路面状況が悪かったが急激に好転し、武藤はハイペースで走り始めると、10周目にはこのセッションでベストタイムとなる1分23秒654を記録する。2時間のセッションのうち前半を武藤が走り、その後中嶋に交代した。

2人の走行を通して基本的な速さは確認できたので、課題は決勝レースでいかにタイヤのパフォーマンスを維持するかに置かれた。結局武藤のタイムはクラス4番手となってセッションは好調のうちに終了した。チームが想定したよりもはるかによいラップタイムであった。
■公式予選:GT500クラス1位(Q1:4位・1分28秒405、Q2:1位・1分23秒341)
公式予選は参加15台全車が出走するQ1と、Q1のGT500クラス上位8台のみが出走できるQ2でスターティンググリッドを決定する2段階制ノックアウト方式で行われた。決勝のスターティンググリッドは、Q2に進出した上位8台についてはQ2のタイム順、それ以降はQ1のタイム順で決まる。Q1とQ2は別のドライバーが走行しなければならず、タイヤはQ1で1セット、Q2でさらに1セットが使用できる。

午前中は好天だったが、午後になると黒い雲が生じ、公式予選セッション開始直前になって雷を伴うスコールがやってきて路面は一気にフルウェットコンディションとなった。この状況を受けて、午後3時に予定されていた公式予選セッションの開始は15分遅れることになった。

GT500クラスのQ1セッションは午後3時35分から15分間で行われた。路面はウエットのままだが雨はほとんど上がり、気温が高いため徐々に乾き始めていく。#16MOTUL MUGEN NSX-GTには中嶋が乗り込み、まずレインタイヤを装着してコースインした。しかし良い感触が得られず、路面状況の好転を見てドライタイヤへの交換を決断、ピットインしてタイヤを交換すると、コースに復帰した。

この時点で順位は下位に低迷していたが、中嶋はまだ濡れかかった路面の上で急ぎドライタイヤのウォームアップを行いタイムアタックにかかって1分31秒711を記録して2番手へ進出した。さらにタイムアタックを続け、タイムを1分29秒628へ更新、トップに立った。他車もタイムを短縮し始めた結果、中嶋はさらに1分28秒405を記録し、順位は4番手に落としたもののQ1を突破した。

午後4時20分から10分間で行われたQ2では、路面はほぼ乾いたが一部に水も残っており、難しいコンディションである。Q2を担当した武藤は、セッション終了ぎりぎりまで待って最後にタイムアタックを行い、コースレコードを更新する1分23秒204を記録、ポールポジションを奪取した。NSX-GTで昨年からGT500に復帰したTEAM MUGENにとっては復帰後初のポールポジションであった。
7月 1日(日)
■決勝: 5位(66周  1時間37分25秒638 ベストタイム:1分25秒526)
決勝日は朝から晴れ、コースはドライコンディションとなった。スタート前のウォームアップを終え各車スターティンググリッドに並んだ時点で気温は33.1度、路面温度は43.5度となった。

スタートは武藤が担当、午後3時にフォーメーションラップが始まり、午後3時3分に決勝レースがスタートした。武藤は先頭を守って走り出したが、後方に2秒程度の間隔を置いて#39号車が 続き、武藤はそれを振り切れないまま先頭を突進した。

20周を前に後続車との間隔が狭まりテールトゥノーズの状況に持ち込まれる。周回遅れのGT300をオーバーテイクする際、走行ラインを外れて走らざるをえず、路面のタイヤカスを拾って (ピックアップ)グリップダウンする現象が起き、ペースが上がらなくなったからだ。

武藤は苦しいながらも先頭を守り、タイヤの性能が回復するのを待った。しかし19周目、GT300をオーバーテイクする際の隙を突かれ#39号車に抜かれて武藤は2番手へ後退。さらに後方から#6号車の追撃を受けることになった。27周目、武藤は3番手に後退、この頃にはタイヤも消耗 しきろうとしていた。

そこでピットは予定よりも早めのピットインを指示、29周走行の段階で武藤をピットに呼び寄せて、ドライバー交代、タイヤ4本交換、給油を行った。惜しくもこのとき、車両の一部に問題が生じ、対応するために想定外のロスタイムがあり中嶋のコース復帰は遅れてしまった。


コースに戻った中嶋は見かけ上の順位を11番手にまで落としたが、まだピット作業を終えていないマシンが前を走っており、中嶋も追い上げにかかって、順位は35周目には9番手、37周目7番手、42周目6番手と、周回毎に上がっていった。

しかし44周目に5番手まで上がったところで挽回のスピードは止まった。ピット作業でのロス タイムが影響してすでにピット作業を終えている4番手、#19号車との間隔は26秒にまで開いていたからだ。むしろ後方から#38号車の追撃を受ける形になって、中嶋は今度は防戦に集中しなければならなくなった。

コンマ5秒差で執拗に攻め寄る#38号車を押さえ込みながら中嶋はレース終盤を戦ったが、フィニッシュまであと3周となった64周目、力尽きて6番手に後退した。ところが最終ラップ、2番手を走行していた#36号車がガス欠でコース上に停止、最終的に#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは5位でチェッカーフラッグを受けることとなった。

この結果、武藤/中嶋組は7点のシリーズポイントを獲得、シリーズポイントランキングは16番手となり、TEAM MUGENは完走ポイント3点を含む9点のシリーズポイントを獲得、チームポイントランキングは13番手とそれぞれ順位を上げた。
■手塚長孝監督のコメント
予選の結果は満足行くものでした。ドライバー2人とも良い仕事をしてくれました。決勝はスタート直後から安定したタイムでリードしていたのですが、後続のライバル車が速すぎました。周回遅れの車両に引っかかった際、タイヤカスを拾いペースダウンしてしまい回復に時間が掛かり3番手まで後退しました。

少し早めのピットインを決断し、ルーティーンの作業を行いましたが、その際にドアに問題がありピットアウトが遅れてしまった事は申し訳なく思っております。中嶋選手には同じタイヤに交換し、プッシュしてもらいました。タイヤが持つかどうか少し心配でしたが、5周を残すところで少しグリップが下がり、抜かされてしまいました。

ぎりぎりまでパフォーマンスを引き出してくれて、全力で戦った証しだと思います。出来る事はすべてやり尽くし、大きな収穫があったレースでした。タイヤも良かったし、エンジニアやメカニックも良い仕事をしてくれた事が結果に繋がったと考えます。また応援して下さったファンの皆様、関係協力会社の皆様には本当に感謝しております。暖かい時期に早く表彰台に立てる様チーム一丸となって努力して参ります。
■武藤英紀選手のコメント
予選でポールポジションも取れましたし、スピードを示すことができた週末だったと思います。ポールポジションは本当に久しぶり(2016年第6戦以来)だったのでとてもうれしいです。Q2を走り始めた時は、まだ乾き切ってはいなかったのですが、ヨコハマさんが良いタイヤを用意してくれたので、何も心配することなく全開でアタックできました。

ただ決勝ではライバルが非常に速く、厳しいレースになりました。そんな中で自分たちの今持っているポテンシャルは引き出せたと思います。スタートからは全力で飛ばしましたがあれが限界で、GT300を処理する過程でピックアップを拾ってしまったり、コースの特性上ライバルに分があったりして、順位を落としてしまいました。

ピットインに呼んでもらった周は急激にグリップダウンしていたのであれが限界でした。でもパフォーマンスを出し切ってシーズン後半に向けて可能性が見えてきました。自分たちの力は増してきていると思います。予選に関しては前へ行ける自信がついたので、あとは決勝です。
■中嶋大祐選手のコメント
予選では、まずひとつ、自分たちが去年から目指していたものを達成できたなと満足しています。決勝はライバルがやはり強かった。ピットで少しトラブルがあってロスタイムがあって、ぼくが想像していたのと違うポジションで走り始めたんですが、それでも自力で2台オーバーテイクもできました。

38号車はぎりぎりまでいろんなことをして押さえていたんですが、最後さすがに力尽きてポジションを落としてしまったのは残念です。でも自分のできる限りの力を出せたレースでした。

今回は、ライバルの方が速かったと言うことで、それをポジティブに受け止めて、シリーズ後半に向けて備えようと思います。今回選んだタイヤは、昨年のぼくたちには選ぶことができないものでした。去年は自分たちのことで精一杯でしたが、今年はタイヤのキャラクターに対するノウハウも蓄積して、敵を見て戦うことができるようになったと感じるんです。