2022 SUPER_GT

Rd.6 SUGO

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2018年9月18日

表彰台が見えた4位入賞

シリーズ名:2018 AUTOBACS SUPER GT SERIES ROUND 6
大会名:SUGO GT 300KM RACE
距離:3.737km×81周(302.697km)
9月15日(土)曇り一時雨・観衆:12,900人(主催者発表)
9月16日(日)晴れ・観衆:28,500人(主催者発表)
#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、9月15日~16日にスポーツランドSUGO(宮城県)で開催されたSUPER GTシリーズ第6戦GT500クラスに参加した。#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは前回第5戦では無得点だったが、レース後、GTAによってNSX GTの性能調整ハンディが見直され、競技車両最低重量が10kg増やされたので、ここまで蓄積したハンディウェイト14kgを加え、車両重量1044kg+16kg=1060kgと、前戦よりも10kg増えた状態でレースウィークに臨んだ。チームは8月末のオートポリス合同タイヤテストで新スペックのタイヤをテスト、好感触を得て本大会に投入した。

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9月15日(土)
■公式練習:GT500クラス8位・武藤:1分12秒826 中嶋:1分14秒002
公式練習は、曇り空の下WET宣言が出された状態で午前9時に始まった。雨はまだ降っておらず路面はドライコンディションだが、レインタイヤでの走行も可能である。まず武藤が乗って周回に入った。天候が少しずつ悪化して小雨が降り出す中、武藤は周回を重ね、10周目に1分12秒826を記録し中団につけた。その後、2回の赤旗中断を挟みながらセッションは続いた。

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セッション後半、中嶋がコックピットについたが、この頃には雨のために路面は濡れ、水しぶきが上がり始めていた。通算すると武藤が24周、中嶋が14周を走り、ベストタイムはコースが濡れきる前に武藤が記録した1分12秒826で出走15台中8番手であった。
 
■公式予選:GT500クラス5位(Q1:6位・1分11秒474、Q2:5位・1分10秒803)
公式予選は午後2時から始まった。いつものように、参加15台全車が出走するQ1と、Q1のGT500クラス上位8台のみが出走できるQ2でスターティンググリッドを決定する2段階制ノックアウト方式だが、本大会の変則的タイムスケジュールにより、それぞれのセッションは10分ずつと通常より短い。

午前中に降った雨は上がり、路面は徐々に乾いてセッションが始まるころには、ほぼドライコンディションとなった。Q1を担当する中嶋は後方からコースイン、ゆっくりウォームアップに入ったがほどなくコース上でアクシデントが起きてセッションは赤旗中断となった。中嶋はタイムアタック前だったのでこの時点での順位は最下位の15番手である。


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セッションは残り2分45秒で再開となり、中嶋は先頭グループでコースインすると早速ウォームアップに入った。タイムアタックのチャンスは1周のみという厳しい状況だったが、ここで中嶋は1分11秒474を記録して6番手に食い込んでQ2進出を決めた。

Q2を担当する武藤がコースインする頃には太陽が照りつけるコンディションとなった。武藤はタイムアタックで1分10秒803を記録、5番手のスターティンググリッドを獲得した。

9月16日(日)
■決勝:クラス4位(81周 1時間52分10秒458 ベストタイム:1分14秒209)
決勝レースを迎えた日曜日は好天に恵まれた。スタート前、午後0時25分からのウォームアップで武藤は12周を走り1分13秒249のベストタイムを記録、スターティンググリッドについた、午後2時のスタート時刻を迎える頃には気温は26度、路面温度は37度に達しさらに上昇しつつあり、コンディションは当初チームが想定していたよりも高温となりそうな気配を見せていた。

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スタートした武藤はクリーンスタートをきめ、5番手でレースを始めた。序盤、後方から迫られる場面もあったが、5周目に前を走る17号車がオーバーランしたため4番手に繰り上がった後、ペースが安定するとポジションをかため、周回を重ねた。

しかし20周を過ぎてタイヤの消耗が進むと徐々にペースが鈍る気配が見えてきた。チームはレース後半に投入する予定だった新スペックのタイヤに期待をかけて予定よりも早めに武藤をピットに呼び戻し、中嶋にドライバー交代をするとともにタイヤ交換と給油を行い、コースへ送り返した。

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レースに復帰した#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの見かけ上の順位は10番手まで下降したが、その後ライバル車がピット作業を行うにつれ、35周目には9番手、36周目には8番手、37周目には6番手47周目には5番手と順位を急速に回復していった。

レース終盤を迎えても中嶋のペースは落ちず、67周目にコース上のアクシデントによりセーフティーカーが導入されると4番手の38号車との間隔を一気に詰め、レースが再開された76周目の1コーナーでオーバーテイクにかかった。しかし勢い余って大回りしオーバーテイクには至らず、改めて77周目の最終コーナーでスピードを乗せて順位を入れ替えるとストレートを駆け下り4番手へ進出した。

さらに中嶋は前を走る12号車との間隔を詰めていった。だが77周目に1号車が4コーナーでコースアウト、80周目には64号車が最終コーナーでコースアウトし、コースの2カ所で黄旗が振られたためオーバーテイクをかけることができないままフィニッシュを迎えた。

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この結果、武藤/中嶋組は8点を獲得、シリーズポイントランキングは14番手、TEAM MUGENは選手権ポイント8点に加えトップと同一周回の完走ポイント3点を獲得しチームポイントランキングで13番手につけてオートポリスでの第7戦(10月20日から21日)を迎えることとなった。
 
武藤英紀選手のコメント
今持っているチームのパフォーマンスを、みんなの力でミスなく引き出せたレースだったと思います。戦略も最高に良かったと思います。これ以上は今回はなかったかな、という結果です。ぼくが決勝で使ったのは、予選で使った柔らかいレンジのタイヤだったので中盤まではいいペースで走れましたが、限界が来てしまったので早めにピットへ入りました。

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順位の変動はあまりなかったですけど、自分のやれることはやれたかなと思います。大祐のスティントはヨコハマタイヤさんが新しく作ってくれたタイヤがばっちりハマったようです。オートポリスはハンディが厳しくなりますが、チームは確実に前進しているので、改めてぼくたちの実力がどの辺にあるのか問われるレースになるんじゃないでしょうか。
 
中嶋大祐選手のコメント
予選はもっと上位に行けるつもりだったのですが、ライバル勢が予想以上に速くてあの順位でした。決勝では予定より早めのピットだったのでぼくの担当がすごく長くなってしまったんですけど、最後まですごく安定して走れました。敢えて言うなら出だしのペースが上がらなかったことが課題ですが、中盤から後半にかけてはこの2年間で一番安定したフィーリングで走れました。

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ただ、ぼくは表彰台に乗るつもりで走っていたので、それが達成できなかったのが悔しいです。76周目の1コーナーは、ちょっとリスクを負ってでもなるべく早く抜きたいという気持ちがあって、その結果ちょっと行き過ぎてしまいました。その後すぐにオーバーテイクできましたが、最後は黄旗がたくさん出ていたし最終コーナーであまり無理もできなかったので順位を上げられませんでした。

でもクルマもタイヤも、みんなで協力して正しい方向に進歩した結果が出たと思うので、この調子でその次もその次も頑張ります。オートポリスは(タイヤの)ピックアップを拾いやすいコースなので安心はできませんが頑張ります。
 
手塚長孝監督のコメント
決勝の第1スティントは、武藤選手にもう少し長く走ってもらうつもりだったのですが、予想外に路面温度が上がってしまったせいかラップタイムが厳しくなったので、予定より早めにピットへ呼びました。

後半、中嶋選手のスティントは長くなるけど、新しいタイヤについては良い感触を得ていたのでそのタイヤを使いました。ピットアウト後の1~2周のペースが上げられなかった事は課題ですが、その後直ぐにハイペースで追い上げることができました。

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終盤、セーフティーカーが入りチャンスが訪れました。リスタート後の猛プッシュで1台を抜き4位に浮上し表彰台まであと一歩でしたが、その後、黄旗がたくさん出てしまい抜けませんでした。あと1周あればとは思いますが、タラレバですね。表彰台に上がれず悔しいです。でもチーム全体として本来のパフォーマンスは発揮できたのですっきりした気持ちでレースを終えることができました。やってきた事は正しい方向であり進歩しています。

オートポリスも、チャレンジするつもりです。