2016 Super Formula

Rd.4 MOTEGI

  • Release
  • Photo

2016年8月25日

TEAM無限、痛恨のミスを乗り越えてポイント獲得!

シリーズ名:2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ第4戦
大会名:2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 もてぎ2&4レース
距離:4.801km×52周(249.652km)
予選:8月20日(土) 晴れ/曇り・観衆:12,000人(主催者発表)
決勝:8月21日(日) 晴れ・観衆:16,500人(主催者発表)

全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第4戦が、栃木県ツインリンクもてぎで開催され、今回のレースから2016年シリーズ後半戦に向けて改良を受けた新スペックエンジンのHonda HR-414EがSF14に投入された。

また、今回のレースではレース戦略に変化をつけるため、試験的に従来のドライコンディション用ミディアムタイヤに加え、ソフトタイヤが追加され、レースウィーク中に新品ミディアムタイヤ2セット、新品ソフトタイヤ2セット、前レースからの持ち越しタイヤ2セットを使えるという規則が適用された。しかし、ソフトタイヤの特性と耐久性については本格的な確認をする機会がないまま本番を迎えることになった。

8月20日(土)
フリー走行
#16 山本 12位 1分47秒485

20日土曜日9時30分から1時間にわたりフリー走行が行われた。ツインリンクもてぎは朝から小雨交じりの曇天で、セッションが始まったときには、薄日は差してはいたものの路面は完全ウェットコンディションで、ウェット宣言が出された。各車レインタイヤを装着してコースインしたが、ウェットタイヤで走行すると水しぶきが上がるコンディション。セッション開始後10分ほどで#16山本は1分48秒709を記録、3番手につけてピットに戻りセッティング作業に入った。

#16山本はセッティングを調整しながらタイムを1分47秒485まで縮めるが、セッション残り10分程で天候が悪化して横殴りの雨となり、タイムアップも望めない状況になったままセッションは終了した。

公式予選
#16 山本(Q1:7位 1分33秒785 / Q2:4位 1分33秒426 / Q3:8位 1分33秒988)

3回のセッションにわたるノックアウト方式の公式予選は午後2時10分から始まった。朝とは一転、真夏の太陽が照りつけるドライコンディションとなった。朝のフリー走行はウェットコンディションだったので、ドライコンディション用のニュータイヤはソフト、ミディアム合わせて4セットとも残ったままである。#16山本は持ち越してきたユーズドミディアムタイヤをまず装着してコースイン、1分34秒780を記録し、4周を走行してピットへ戻った。この時点で#16山本は11番手だった。

#16山本はニューソフトタイヤを装着、セッション残り6分30秒となったところでタイムアタックのためコースイン。1分33秒785を記録し、7番手でQ2進出を果たした。

インターバルを経て7分間のQ2セッションが始まった。各車がコースインを始めたが、#16山本は1周待ってからコースイン、2セット目のニューソフトタイヤを使い1周ウォームアップをしてタイムアタックに入ると、チェッカー直前に1分33秒426を記録、3番手に食い込んでピットへ戻った。その後タイムを更新する選手が現れたため、#16山本は4番手でQ3進出を果たした。

Q3セッションへ向け#16山本はQ1で使用したユーズドソフトタイヤを装着、じっくり待機してセッション残り3分40秒でコースインした。Q2の途中で空に急に雲がひろがり天候悪化が心配されたが、Q3が始まると再び太陽が顔を出し路面はドライに保たれた。しかしタイムアタック中、遅いクルマに進路を阻まれたこともあり思い通りのアタックができず、8番手でQ3を終えた。

8月21日(日)
フリー走行 2回目
#16山本 12位 1分37秒047

午前9時から30分間決勝レースへ向けたフリー走行2回目が行われた。ツインリンクもてぎ上空は快晴。コースはドライコンディションである。

チームはロングランでセッティングをまとめる作業に徹し、セッション半ばにはピットストップ作業のシミュレーションを行った。#16山本は決勝レースに向けてセッティングに不足している点をチームに伝え、セッティングはより改善された。

決勝
#16 山本 8位(52周 1時間26分01秒781 / ベストラップ1分37秒047)

決勝レースは、快晴の空の下で始まった。気温は33度、路面温度は40度と真夏のコンディションである。決勝レースに先駆けて8分間のウォームアップ走行が行われた。#16山本は、午前のフリー走行で詰めた決勝レース向けのセッティングを確認。ここでも微調整を行い、手応えを得た。

今回のレースでは、決勝レース中にタイヤ交換が義務づけられており、ソフトタイヤとミディアムタイヤのセットを両方使わなければならない規則となっていた。チームはセオリー通りスタートにはソフトタイヤを選択した。

午後3時、スタート合図とともに#16山本は好スタートをきった。前方グリッドに並んでいた車両の前に出ようと進路をイン側に取ったが前を塞がれた形になり、今度はアウト側から前に出ようとステアリングを切り返した。ところがそのとき一瞬失速、前に出ることができないまま第1コーナーへ飛び込んだ。さらに前走車に近づきすぎていたためかブレーキングでダウンフォースを失いオーバーラン、コースに復帰したときには順位を最後尾へと落としてしまった。

#16山本は最後尾から挽回に入り、2周目には前走車を抜いて18番手、4周目には17番手、5周目にはさらに前走車を抜くとともにリタイア車両が発生したため15番手、8周目に14番手、12周目に13番手と、順調に順位を上げていった。13周目にはタイヤ交換ピット作業が始まったためさらに見かけ上の順位が10番手、14周目には9番手へと上がって行った。

チームはソフトタイヤの消耗度合いに合わせてピット作業を行う作戦だったが、10周を過ぎても#16山本のラップタイムは落ちる様子がなかったため、ピットストップを遅らせて空いたコースでハイペースを維持した走行をできるだけ続行させる決断を下した。

#16山本は見かけ上の順位を9番手に上げたまま、ミディアムタイヤでスタートしていた前走車8号車との間隔を着々と縮めていった。だが30周も近づきタイヤ交換のタイミングが迫ってきたことと、前走車との競り合いによりペースダウンを強いられる可能性も出てきたので、チームは#16山本を27周目にピットインさせた。

ここでチームは12秒という短時間で給油とソフトタイヤからミディアムタイヤへのタイヤ交換を済ませ、#16山本をコースに復帰させた。順位は見かけ上13番手にまで落ちたが、闘いの相手は27周目までの前走車だった8号車である。8号車は31周目にピットイン、ミディアムタイヤからソフトタイヤへの交換を行った。

8号車がコースに復帰した時、#16山本は順位を入れ替えて前へでており、実質の順位を8番手へ上げる事に成功した。後方からは8号車がソフトタイヤを使って迫ってきたが、#16山本はミディアムタイヤでもハイペースで走行を続け、8番手を守ったまま52周を走りきりチェッカーフラッグを受けた。

この結果、#16 山本はシリーズポイントを1点加えて合計14点としたが、ドライバーズポイントランキングでは首位と3点差の5番手へと後退した。TEAM無限もシリーズポイントを1点加えチームポイントランキング4番手となった。

山本尚貴選手コメント

エンジンは前回までの仕様に較べると力強さが増していましたが、決して順調とは言えない週末でした。それでもQ1、Q2は、そこそこ行けたもののQ3はぼくが失敗したこともあって、8番手という情けない順位で終わってしまいました。ただ、決勝に向けてはチームがマシンを良い状態まで仕上げてくれましたし、スタートは自分でもビックリするくらい良くて、結果を出せるところでした。

でも前のクルマを抜こうとインに行って、アウトへ切り返したらステアリングのスイッチに触れてしまって失速して、すぐに解除したんですが前のクルマに近づきすぎていてブレーキングでダウンフォースが抜け、コントロールできなくなってコースオフしてしまいました。自分でふがいないことをしてしまいました。

それで最後尾まで落ちましたけど、自分の力で抜きもしましたし、戦略的にもうまくいったし、ピットストップでチームのみんなが頑張ってくれて順位を上げられました。一旦最後尾まで下がったことを考えると8位まで挽回してポイントを1点取れたのは不幸中の幸いでした。みんなに取らせてもらった1点だと思います。

次の岡山国際サーキットは、ぼくもチームも得意としているサーキットなので勝ちに行きます。13年にチャンピオンになったときも、もてぎで獲った1点が最後に利いたので、そうなることを願いながら残りシーズン、着実にポイントを取って最後の鈴鹿でチャンピオンが取れるように頑張ります。

手塚長孝監督コメント

持ち込みの状態ではエンジンのドライバビリティもシャシーの操縦性もベストな状態ではなかったので、少しずつ改善して予選はまずまずの感触で迎えられましたが、我々が得意な鈴鹿のような速さを出すことはできませんでした。予選8位は残念ですが上位は狙える位置だと皆を信じていました。

決勝に関しては朝、ロングランをきっちりして駄目なところを出してもらい、修正してセッティングをまとめることができました。スタートで最後尾まで落ちてしまいましたが、抜きづらいサーキットで山本が1台ずつよく前に出てくれて、チームもミスなく完璧なピット作業をして1ポイントを取りました。

最後尾に落ちた事は予想外でしたが、「闘った感、頑張った感」はありましたね!チーム力はそれなりに発揮できたと思います。蒸し暑い中で最後まで走りきった山本も本当に頑張りました。

残りのシーズンに向けては、ついにランキングトップの座からは陥落してしまいましたが、点差は僅かなので、ガッカリしている場合ではなくて、岡山、SUGO、鈴鹿と得意なサーキットでポイントを稼いでタイトルを目指します。

関係協力会社やファンの皆さん、今後とも協力や応援をよろしくお願いいたします。