Super Formula

Rd.7 SUZUKA

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2016年11月 4日

TEAM無限、厳しいシーズンを終える。

シリーズ名:2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ 第7戦
大会名:2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権 最終戦 JAF鈴鹿グランプリ
距離:RACE1 5.807km×19周(110.333km)
距離:RACE2 5.807km×35周(203.245km)
予選:10月29日(土)晴れ・観衆:13,000人(主催者発表)
決勝:10月30日(日)晴れ・観衆:21,000人(主催者発表)

全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ最終戦(第7戦)が、三重県鈴鹿サーキットで開催された。TEAM無限は、#16 山本尚貴をドライバーに、このレースへ参戦した。

シリーズ最終戦は特別フォーマットとなり、決勝レースは19周のRACE1と35周のRACE2の2レース制で開催される。それに伴い、予選の形式と選手権ポイント配分も通常とは異なる方式となった。

10月29日(土)
フリー走行 1回目
#16 山本 6位 1分38秒486

29日土曜日午前9時10分から1時間にわたりフリー走行が行われた。鈴鹿サーキットは前日までの雨の影響でコースのところどころに濡れた箇所が残ってはいるが、概ねドライコンディションである。TEAM無限と#16山本は、同じ鈴鹿サーキットで行われたシリーズ開幕戦でポールトゥフィニッシュの完勝を遂げている。今回は、快調だった開幕戦のセッティングを元に仕上げたマシンを持ち込んで走行を開始した。

しかし開幕戦と同等のタイムは出るものの、#16山本はそのフィーリングには満足できず、持ち込みセッティングの改良に取り組みながら走行を続けた。#16山本はトータルで17周を走行し、トップタイムから0秒404後れの1分38秒486を記録し、6番手でセッションを終えた。

公式予選
#16 山本(Q1:9位 1分38秒288 / Q2:11位 1分38秒212 / Q3:DNS)

3回のセッションにわたるノックアウト方式の公式予選は午後2時15分から始まった。空は快晴、コースはドライコンディションである。今回の予選では、2レース制に伴い変則的な規則が適用された。まず20分間のQ1セッションの結果でRACE1の全スターティンググリッドを決定し、上位14台がRACE2のスターティンググリッドを決める7分間のQ2セッションに進出する。このとき残りの5台はRACE2のグリッドがそのまま決定する。Q2セッション上位8台が7分間のQ3セッションに進出し、残りの6台についてはQ2セッションの順位でRACE2のスターティングが決まる。そしてRACE2の上位8つのグリッドがQ3セッションで争われる。

Q1セッションに臨んだ#16山本は、マシンの調子に納得ができる状態ではかった。挙動が不安定で限界を究めるタイムアタックができない状況なのだ。それでもいつものようにセッション残り7分を切ろうというタイミングでニュータイヤを装着、アタックをかけた。

結果は1分38秒288の9番手。Q2進出は果たしたものの、開幕戦ならばトップレベルのタイムであるにもかかわらずベストタイムを記録した選手からは0秒835の差を付けられている。RACE1のスターティンググリッドはこれで9番手と決定した。

なんとか操縦性を好転させようとチームは短いインターバルでマシンの微調整を行い、#16山本をQ2に送り出したが、マシンの状態は大きく変わることなく、#16山本はマシンが不安定なままアタックに入り、1分38秒212とQ1でのタイムを更新はしたものの、11番手に終わり、Q3進出はならず、RACE2のスターティンググリッドは11番手で決定した。

10月30日(日)
■決勝RACE1
#16 山本 19位(18周-1周遅れ ベストラップ1分40秒347)

2レース制の変則開催に伴い、通常のレースフォーマットで行われる午前中のフリー走行セッションは設けられず、午前9時にはRACE1のスタート進行が始まった。天候は前日に引き続き快晴で朝の空気は気温19度と引き締まっている。

チームは前日の予選終了後、マシンのセッティングをさらに改善し、決勝RACE1に先駆けて行われた8分間のウォームアップ走行で#16山本は、好感触を得ていた。タイムは5周を走って1分40秒432を記録、出走19台中2番手であった。

午前9時45分、RACE1のスタートが切られた。9番手からスタートした#16山本は、集団の中で順位を上げようとコース取りするが、2コーナーを過ぎようというときに内側にいた選手に押し出されるように接触、オーバーランした。

このとき、相手のマシンのフロント翼端板が#16山本のマシンの右フロントタイヤに当たってタイヤが破損してしまい、#16山本はコースに復帰したがスロー走行を余儀なくされた。#16山本はそのままピットイン、急遽フロントタイヤのみを交換してレースを続行したが、ほぼ周回遅れとなってしまった。

その後#16山本はほぼ単独のまま短いレースの残りを走りきって1周遅れの19位でフィニッシュした。タイヤ交換後の#16山本は快調で、レース全体のベストラップでは2番手となる1分40秒347(ファステストラップから0秒126後れ)を記録した。

決勝RACE2
#16 山本 リタイア(28周-7周遅れ ベストラップ1分42秒422)
山本尚貴選手コメント

得意としていた鈴鹿なので期待もしていましたがその反面、開幕戦以外は今年全レースで思うようなレースができていないので不安だった部分もあって、どちらかというとそっちが当たった感じです。開幕戦と同じセットでも同じフィーリングはまったく得られませんでした。

コンディションが違うのでフィーリングも違ってくるのは当たり前なんですが、あまりに挙動が違いすぎてまともにアタックすることもできないくらい不安定で思い切って攻めきれませんでした。とはいえなんとか修正して苦しい中でもレースで順番を上げて帰ってくるのがドライバーの真価だと思うので、それができなかったことを反省しています。

1年間チームはいろんな面で頑張ってくれて特にセットの面ではエンジニアも一所懸命考えてくれました。でもドライバーとして期待に応えることができませんでした。RACE2のスピンは完全にぼくのミスです。クルマがふらつき始めていたこともあって、完全にレースに集中して走れていなかったように思うので、自分の力不足を痛感しました。簡単ではありませんが、なんとか流れを変えて来年に備えたいと思っています。

手塚長孝監督コメント