2016 Super Formula

Rd.1 SUZUKA

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2016年4月28日

TEAM無限 開幕戦で完全勝利!
昨シーズン最終戦からの連勝をポールトゥウインで飾る!

シリーズ名:2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ第1戦
大会名:2016 NGKスパークプラグ鈴鹿2&4レース
距離:5.807km×43周(249.701km)
予選:4月23日(土)晴れ・観衆:22,000人(主催者発表)
決勝:4月24日(日)曇り・観衆:32,000人(主催者発表)

4月23日(土)~24日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで2016年全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第1戦、SUZUKA2&4RACEが開催された。このレースにTEAM無限は、#16 山本尚貴をドライバーとして参加した。#16 山本は、同じ鈴鹿サーキットで開催された2015年のシリーズ最終戦でも優勝を飾っており、シーズンオフの合同テストでも好調の波に乗ってレースウィークを迎えた。

ダラーラ製SF14型シャシーにHonda製HR-414Eエンジンを搭載したマシンも3シーズン目を迎えた。今年よりシリーズ名称が変更になると同時に、参加全車に供給されるコントロールタイヤがヨコハマタイヤへ切り替わるなど、シリーズ運営面でいくつかの変更が行われた。これに伴い、今シーズンは金曜日に専有走行セッションが設けられてイベント毎の走行機会が増えることになった。

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4月22日(金)
専有走行
#16 山本 19位 1分41秒947

今シーズンから金曜日の走行セッションが加わった。専有走行は午後3時30分から1時間、ドライコンディションで行われた。#16 山本は、持ち込みセッティングを確かめるために走行を開始したが、ほどなく電気系統に不具合が生じて走行を中断、ピットで一部部品の交換を行わなければならなくなり、持ち込みセッティングの確認が大幅に遅れることとなってしまった。

#16 山本は、トラブル対策に追われ、他車が20周弱の走行をしてセッティングを進める中、通算で11周しかすることができず、タイムも1分41秒947で出走19台中19位でセッションを終えた。

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4月23日(土)
フリー走行
#16 山本 16位 1分40秒467

明けて23日土曜日、午前9時30分から1時間にわたり、ドライ路面でフリー走行が行われた。 今シーズンより、1回のレースウィークに使用できるニュータイヤが従来の3セットから4セットに増えた。また持ち越しユーズドタイヤを含めた全体の持ち込みタイヤは8セットと変わらない。チームはまずユーズドタイヤを使って、遅れているセッティングを進めることにした。

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前日、セッティングを進める事ができなかった#16 山本のタイムは伸び悩んだ。2回の赤旗中断を挟み、セッションが途切れ途切れになったことも#16 山本にとっては不運だった。残り10分を切ったところではじめてニュータイヤを履いてタイムアタックのシミュレーションに入ったが、タイムはトップから1秒781後れの1分40秒467、出走19台中16位に留まった。#16 山本は、トータル19周を走ってセッションを終えた。

タイムは伸びなかったがチームは着実にセッティングを進めた。また、並行して持ち込んだ4セットのタイヤのうち、第2戦への持ち越しタイヤの用意を進めた。

公式予選
#16 山本
(Q1:1位 1分38秒609 / Q2:1位 1分38秒187 / Q3:1位 1分37秒459)

3回のセッションにわたるノックアウト方式の公式予選はドライコンディションで行われた。Q1は 20分間のセッションで、上位14台がQ2へ進出するとともに15番手以降のスターティンググリッドが決まり、Q1上位14台が7分間のQ2セッションに進出してタイムアタックを行った結果、上位8台がQ3に進出して9番手以降14番手のスターティンググリッドを決定、Q3でポールポジションを含む上位8つのグリッドを争うという、通常の規則が適用される。

20分間のQ1セッションは、午後2時から始まった。天候は薄曇り、#16 山本は、ユーズドタイヤを装着して2番手でコースイン、周回を始めた。計測を4周行って1分40秒422を記録してピットへ帰還、タイムアタックに備える。この時点で#16 山本の順位は14番手であった。

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セッション残り残り7分を切った頃から、ニュータイヤを装着してピットに待機していた各車が一斉にコースインを開始した。#16 山本は、早めにコースイン、タイヤを慎重に暖め、タイムアタックに入った。しかしそのラップの途中、ダンロップコーナーでコースオフしたマシンを撤去するためセッションは赤旗で打ち切られた。

#16 山本は、アタックを中断してピットへ帰還した。セッションは午後2時23分、残り3分で再開された。一旦熱の入ったタイヤをコースインした1周で暖めなおしアタックに入らなければならない 状況だ。気持ちを集中させた#16 山本は、先頭でコースイン、タイヤを暖めるとタイムアタックに入った。その結果、1分38秒609を記録、一気にトップに立った。その後、このタイムを上回る選手は現れず、#16 山本は、Q1を1位で突破、Q2へ進出した。

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Q2は、午後2時40分から7分間の予定で始まった。#16 山本は、2番手でコースイン、2周をかけてタイヤを暖めてタイムアタックに入ると、1分38秒187を記録、トップに立った。この後、セッションは赤旗で中断され、車両は一旦全車ピットに戻り、残り3分でセッションが再開されたが#16 山本はピットに留まり、そのままトップタイムを守ってQ2を終えた。

Q3は午後3時8分から7分の予定で行われた。#16 山本は、今度は最後尾でコースイン、2周をかけタイヤを暖めタイムアタックに入った。危なげなくアタックラップをまとめてこれまでのベストタイムである1分37秒459を記録、トップに立った。セッションはそのまま終了し#16 山本は、ポールポジションを獲得した。

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4月24日(日)
フリー走行 2回目
#16 山本 19位 1分42秒795

土曜日夜半から降雨があったが、夜のうちに止み、コースの路面はところどころに濡れた跡は 残るものの、ドライコンディションとなっていた。#16 山本は、使い込んだユーズドタイヤを装着 してコースイン、決勝へ向けた前後バランスを探りながら14周にわたって走行を重ねた。タイムは伸び悩み、1分42秒795で出走19台中19番手に終わった。チームは、決勝に向けてセッティングの微調整に取りかかった。

決勝
#16 山本 1位(43周 1時間13分59秒415 ベストラップ1分41秒238)

鈴鹿サーキットは薄曇りでドライコンディション。午後2時30分から8分間の予定でウォームアップ走行が行われた。ここで#16 山本は、セッティングに最終的な手応えを確かめ、決勝レースへの自信を深めた。

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午後3時15分、フォーメーションラップが始まり、午後3時19分、シグナルが消えて決勝のスタートが切られた。#16 山本は、うまくクラッチミートをすると加速に移り、先頭の座を脅かされることなく第1コーナーへ飛び込んだ。首位を確保した#16 山本は、猛然とダッシュ、オープニングラップのうちに後続との間隔を開きにかかった。

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1周目、2番手との間隔は早くも1秒514に開き、#16 山本は、2周目には20周目まで破られなかったファステストラップ1分41秒238を記録、2番手との差を2秒245に広げた。3周目には2秒735、4周目には3秒033と順調に2番手との差を広げていった。その後も#16 山本のペースは衰えず、周回を重ねる毎に2番手との間隔を広げ、レースの折り返し地点を迎える24周目には2番手との間隔は9秒359に及んだ。

#16 山本とチームにとって、次の課題はピットストップのタイミングとその内容だ。早めにピットストップ義務をこなす戦略をとった後続チームの中には、タイヤ無交換作戦が見られた。タイヤ交換の時間を節約して追い上げようという作戦だが、当然レース後半、タイヤに負荷をかけることになる。

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チームはタイヤ無交換作戦を始めた他チームの状況を確かめていたが、タイムが大幅に落ちる様子はないため、タイヤ無交換作戦への自信を深めていった。しかしできれば2番手の選手がどんな作戦を選ぶのかを確かめてから動きたいところだった。

ところがそのうち周回遅れのマシンが#16 山本の前に現れるようになり、25周目、#16 山本は、ほぼ1周にわたって周回遅れのマシンに進路をふさがれる形となってペースダウンを余儀なくされ、2番手との間隔は7秒を切ることになった。さらに28周目にも周回遅れのマシンにひっかかりペースダウン。ここでチームは、2番手の選手がピットインするのを待たず先に動くことを決意した。

#16 山本は、31周を走り終えてピットイン、タイヤを交換することなく給油のみを行ってコースへ戻った。2番手の選手は次の周にピットイン、やはりタイヤ無交換でコースに戻った。34周目、ピットストップを終えてレースに復帰した#16 山本と2番手の選手との間隔は7秒575となっており、#16 山本有利の戦況は変わらなかった。

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その後も#16 山本はペースを緩めることなく2番手の選手との間隔を周回毎に広げていった。予選3セッションを含め一度もトップを譲らない完全勝利であった。43周を終えてチェッカーフラッグを受けた時、2番手との間隔は実に11秒710にまで広がっていた。こうして#16 山本とTEAM無限は、2016年開幕戦を制した。昨年最終戦から2連勝であった。

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シリーズ第2戦は、5月28日~29日、岡山国際サーキットで開催される予定だ。

山本尚貴選手コメント

金曜日の走り始めの段階では、まさかポールポジションを取れるとか決勝で優勝できるとかとはとても思えませんでした。でもチームやHondaのスタッフ、僕も含め、誰ひとり諦めなかったからこの結果が得られたと思います。

クルマの状況は、公式予選のQ1で、アタックのためにニュータイヤを履いた時、ようやく納得できるレベルに来ました。そこからはいつも通りの波に乗れました。日曜日朝、ユーズドタイヤを使って走ったらうまく走れなかったんですが、セッティングをもう一度見直してくれて、決勝では自信が持てる状況になりました。

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スタートして、2番手との間隔が4秒くらいに開いたときには、何もなければ行ける、と思いました。でもトラブルはいつどんな形で出るかわからないのでそれだけは怖かったです。ただ、とにかく集中することが大事だと自分に言い聞かせていました。ピットインのタイミングは、2番手の前に動くのはセオリーではないなとは思いましたが、あのタイミングで入ったことによって、コースがクリアな状態で走れるようになったのでうまくいきました。

九州が大変なときに、こうしてレースができることをとても有難く思っています。大変な思いをされている皆さんからも、応援をいただいて嬉しく思っています。そういう方達のためにも頑張りたかったですし、ポールトゥウインで何かプレゼントできたとすれば嬉しいです。

手塚長孝監督コメント

岡山の合同テストで良いタイムを出していましたが、鈴鹿に対しては決して良いフィーリングを持ってはいませんでした。そこで岡山のデータをもとに持ち込みセッティングを決めたのですが、金曜日の走り出しでトラブルが起きてしまい、対応に追われてセッティングを確認することができず、出鼻をくじかれてしまった感じでした。

土曜日になって本格的に走り、その段階でいくらかバランスやグリップに問題があることがわかって、そこから今までの経験値をもとにセッティングを進めました。それがQ1でようやくまとまったということです。そこから微調整を重ねてQ3へ持って行くという、いつもの良い流れに乗れました。他チームに対して出遅れることによって確かに非常に厳しい状況に追い込まれましたが、山本はもちろん、エンジニアやメカニック達が集中して100%の力を発揮してくれました。

日曜の朝は特別調子が悪かったとは思いません。使い込んだユーズドタイヤを履いて前後のバランスを取って、決勝前に山本の意見を聞いてデータを見て、いつも通り微調整をしました。決勝前の8分間で最終確認をしたわけですが、山本は「これで行ける」と言っていました。スタートも上手く決めてくれて、逃げる態勢を築きました。

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決勝のピットインタイミングは、マージンを稼いでいましたし燃費のこともあって、周回遅れのマシンもいたので、先に動くことになりましたね。タイヤについては山本も「少し厳しくはなっているけど大丈夫」と言うので、様々な対応の用意はしていましたが無交換で行きました。特に決勝レース中のドライバーには注文しませんでしたが、(周回遅れに)前を邪魔されれば頭に血が上るだろうから「落ち着いて」と言ったぐらいです。

このような強い勝ち方で良い開幕を迎えられ、最高に嬉しいです。いろいろ改善してくれたHondaやM-TECのスタッフには感謝しています。ただ、これから先は当然、気を引き締めていきます。鈴鹿以外のコースでもきっちり結果を出さないとタイトルは取れませんから。

過去どうだったのかを、エンジンも車体も分析して、良くなかった事に対応する考察と改善がとても大事だと思います。今回の勝利は素直に喜んでいますが、今後きちんとやらないと痛い目に遭うと思います。

最後に応援していただいたファンの皆様、並びに関係者の皆様ありがとうございました。次戦もチーム一丸となって頑張りますので、引き続き応援のほど宜しくお願い致します。