神電 六ライダーがタイムアタック
2日間のプラクティスを終え、本日の走行は公式予選1回目となります。
好天に恵まれた予選に期待が高まりますが、直前に行われたスーパーバイククラスの決勝1Lap目、6マイル地点でホンダCBR1000RRを操るガイ・マーチン選手が転倒。
大事には至らなかったものの、右手首の捻挫もあり、今回は走行を見合わせる事となりました。
予選は合計3回予定されており、ここで無理をする必要も無いとの判断です。
一方、ブルース・アンスティ選手は、コースインゲートが閉鎖されるギリギリにコースイン。
常に1番にコースインし、クリアラップを確保するこれまでの走法とは対照的に、多くのライバル勢をコース上でパッシングする形でのタイムアタックとなりました。
また、昨日から継続するリヤサスペンションのダンピングセットアップにより、さらなるリヤ周りの安定強化に成功。しかしながら、サルビーストレートからフルブレーキングで突入する直角コーナーのサルビーブリッジで、フロントエンドの安定感に新たな懸案事項を確認。ただ、その様な状況にあっても、ブルース・アンスティ選手は確実なタイムアタックを行い、1番手のポジションを確保しました。
予選初日、まずはブルース・アンスティ選手によってトップタイムを計測した事で、チームとして更なるタイム短縮へのアプローチをして行きます。

TEAM MUGEN 宮田監督のコメント
ブルース・アンスティ選手はスーパーバイクレース直後で走りのペースも上がっています。
また、昨日までセットしていたリヤサスペンションは気に入ってくれた様子です。
走りのペースが上がった分、ブレーキングへの負担が増えた事と、パワーデリバリーについて対策すべき新たな課題も持ち上がりました。
この件に関しては、エンジニアリングとライディングスキルとの相互関係でペースを構築して行きます。
ガイ・マーチン選手の右手首は心配ですが、まだ時間はあります。
焦る必要はありません。復活に期待して下さい。
 

開発ライダー 宮城光氏のコメント
昨日に比べ路面温度が10度も高く、グリップフィーリングも大きく変わっていたと考えます。
ブルース・アンスティ選手は、多くのライバル勢をパッシングしながらも今回のタイムを記録しました、流石です。
セクターによっては、昨日より速い130マイルのペースで通過しております。新たな課題も出てきますが、チームとして高みを目指し、解決して行きます。
ガイ・マーチン選手のスーパーバイクレースでの転倒が残念ですが、まずは治療優先です。
我々はマシンを完璧に仕上げて、彼の乗車を待ちましょう。