#1 | ブルース・アンスティ | :未走行 |
#2 | ガイ・マーチン | :13Lap |
現地時間 | 6月1日 (木)10時35分~11時10分 |
コース | ジャービィ(クローズドコース) |
天候 | 曇り |
外気温 | 18度 |
路面温度 | 22度 |
コース状況 | ドライ |
レポート | 宮城 光 |
昨日の天候不良による公式プラクティス1回目の不足分を補うべく、本日午前、マン島内に位置する元空軍施設飛行場跡地を使用したクローズドコース「ジャービィ」に於いて、ガイ・マーチン選手によるプライベートテストを行いました。今回のテストではガイ・マーチン選手のみの参加で、主にTT Zeroクラス決勝時に使用するタイヤのサイズ変更による走行確認、スクラブ(スカッフィング皮むき)、そして、サスペンションの合わせ込みを行いました。クローズドコースのジャービィは、マン島の北西部に位置し、山間部も近く、昨晩から続く曇天の為いつでも雨が降り出しそうな雲行きです。よって、このコースがドライな状況を逃す手はありません。
TEAM MUGENのスタッフは手際良くマシンの走行準備を行い、今回の走行の主役でもありますタイヤも十分にウォーマーで暖め、ガイ・マーチン選手の乗車を待ちます。走行時刻前には、ガイ・マーチン選手の話を聞きつけた多くのバイクファンとTV関係者が到着し、プライベートテストとは言え、本番さながらの人の集まりでした。ガイ・マーチン選手は流石とも言えるファン対応かつ素晴しい走りも披露し、ちょっとしたイベントの様な時間になりました。一人一人のファンに丁寧に対応し、TVの取材にも時間を掛けて対応するガイ・マーチン選手、だからこそ多くのファンに支持されるのだと納得がいきました。この後、チームはピットエリアに戻り、公式プラクティス2回目に向けて準備を行う予定でしたが、残念ながら無情にもマン島全土に雨の再来。結果的には、主催者より本日の全ての走行がキャンセルになる旨、発表がなされました。
次回の走行予定は現地時間6月2日(金)20時45分~21時00分です。
#2号車 ガイ・マーチン選手のコメント
今回はタイヤのスクラブも完了、またサスペンションのセットアップも進み、マシンの挙動がより自然に動くようになりました。また、ブレーキフィーリングとアクセラレーションの細かい特性も見極める事が出来ました。順調です。
TEAM MUGEN 宮田監督のコメント
午前中の走行メニューはスムーズに消化できました。しかし、午後に予定されていた公式プラクティスが全てキャンセルとのこと。アンスティ選手は、事前テストでマシン確認をした程度ですし、ガイ・マーチン選手は初めての神電です、とにかくデータを収集する必要があります。明日以降の走行の機会を生かし、確実に仕上げて参ります。
開発ライダー 宮城光氏のコメント
不安定な天候によりスケジュールの変更を余儀なくされる中、チームとしての最大限の取り組みをしております。決勝用タイヤのスクラブはライダーにとって安心要素を手に入れる重要な仕事です。ガイ・マーチン選手のマシンへの考察力は高く、 緻密に仕上げてくれています。特に電動パワーユニットのアクセラレーション特性も高いレベルで感じとってくれるので、チームとしても 多く情報確認を達成出来ています。早く本コース60kmでの走行を行い、ライダーからのフィードバックを確認したいです。
そして何よりジョン・マクギネス選手がピットを訪問してくれました。ジョン・マクギネス選手はTEAM MUGENにとって神電を初年度から参戦、優勝にまで導いてくれたライダーです。大きなクラッシュで治療には時間が必要ですが、ライダーは何時も負傷との戦いです。チームスタッフも心配していただけに、皆笑顔での再会でした。一刻も早い回復を願うばかりです。
引き続き、宜しくお願い致します。