MUGEN RZ

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FOOTWORK

あらゆるシーンに対応するマルチな特性を持ったサスペンション

無限が目指した究極の走り。それは、いかなるシチュエーションにおいても、ドライバーの意のままにコーナリングする性能を実現することである。FF車で旋回性能を向上させるには、フロント、リアともにロール剛性を上げながらも、特にリアを固めることでフロントに荷重をかけやすくさせ、回頭性を向上させる手法が一般的である。MUGEN RZも、その考えに則った上で大幅なパワーアップに対応した旋回性能の向上を開発命題とした。

まず、極低速域からサーキット走行時の過酷な状況に至るまで正確で安定した減衰を発生させるために、ダンパーのピストンをフロントφ32(ノーマル:φ30)、リアφ30(ノーマル:φ25)と大径化。また、ノーマルに対し15mmの車高ダウンを行い、スプリングレートはフロント:23.5N/mm(2.4kgf/mm)、リア:34.0N/mm(3.5kgf/mm)の設定としている。その上で減衰セッティングを行い、リアはロール剛性を確保しながら、フロントはよく接地させて回頭性を高め、操舵時の軽快感とレスポンスを向上させることを狙った。また、リバウンドスプリングを採用することで、コーナリング時のイン側の浮き上がりを抑制しトラクション性能も向上させている。

リアの追随性を高めるために、リアのブッシュ類の剛性も高めた。取り付け点剛性を確保することで固いスプリングを活かすためである。こうした特性を持たせた上でMUGEN RZ用サスペンションは、フロント、リアともに減衰力5段階の調整機構を採用。ストリート、ツーリング、サーキットにおけるスポーツ走行などさまざまな走行シーンに対応する万能な特性を持つ足まわりに仕上げた。

ドライバーのイメージ通りに応える制動力とコントロール性

無限が理想とするブレーキとは制動力をリニアにコントロールできること。つまり、ペダルを踏んだ分だけ効きは強まり、抜いた分だけ効きが弱まる。この特性を実現することはスポーツ走行において非常に大きなアドバンテージとなる。MUGEN RZ用ブレーキシステムは、スーパーチャージャーによる動力性能の向上に対応した制動力を獲得。

まず、フロントディスクローター径をφ300(ノーマル:φ262)に大径化するとともに、ローター厚を25mm(ノーマル:21mm)とすることにより熱容量を大幅に増大させた。また、高温時に熱倒れが発生した際、ノーマルとは異なりパッドが均一に密着する方向にディスクが倒れる逆ベンチ形状を採用することで、高負荷時においても確実な効きを実現している。

大型化したフロントキャリパーと耐フェード性に優れるブレーキパッドは、リニアに反応するコントロール性の良さを提供し、フロントミクロメッシュブレーキラインはダイレクト感あるペダルタッチを実現する。これらの仕様やチューニングにより、踏み込むほどにリニアに高まる制動力を持った、コントロール性に優れたブレーキシステムとなっている。

鍛造軽量17インチアルミホイール

より軽く強く。性能向上とデザイン性を兼ね備えた、金型鍛造製アルミホイールを採用。MUGEN RZの前身とも言えるHonda CR-Z MUGEN RR Conceptのホイールデザインを踏襲しながらも、スポークの形状・太さなど細部を徹底して見直すことで、大径に見え立体感あるデザインとした。精悍かつエレガントな足もとを実現する。

タイヤは17インチのダンロップDIREZZA ZU

サーキットでの走り込みを重ね、グリップの高さとコントロール性を基準にタイヤを選び抜いた。ノーマルに対し大幅にパワーアップされたMUGEN RZの走りを支えるのは、前後とも205/45R17のダンロップDIREZZA ZII。

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