2017 SUPER_FORMULA

Rd.1 SUZUKA

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2017年4月25日

山本尚貴2位入賞でシーズン開幕。

シリーズ名:2017全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ第1戦
大会名:2017 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース(鈴鹿サーキット・三重県)
距離:5.807km×35周(203.25km)
4月22日(土)晴れ・観衆:21,000人(主催者発表)
4月23日(日)晴れ・観衆:35,000人(主催者発表)
2017年度全日本スーパーフォーミュラ選手権 シリーズ開幕戦が、三重県鈴鹿サーキットで開催された。TEAM MUGENは、昨年同様、#16 山本尚貴に加え、#15ピエール・ガスリーをチームに迎えて念願の2カー体制をとってこのレースへ参戦した。
4月22日(土)
■フリー走行
#16 山本 5位 1分37秒283 #15 ガスリー17位 1分38秒842

快晴となった22日土曜日午前10時10分から1時間にわたりフリー走行が行われた。鈴鹿サーキットは上空に薄い雲が流れるものの晴れ。コースはドライで気温が急上昇し路面温度は30度に達する。

#16山本、#15ガスリーともコースインするとセッティングを確かめながら周回を重ねた。テスト前のテストでのデータを基に決めた持ち込みセッティングは、気温が上がったこの日の鈴鹿には完全には噛み合わず細かい調整を強いられる。セッション開始後18分でコース上の停止車両を排除するためセッションは一旦赤旗中断された。この時点で#15山本は1分38秒310で5番手,#15ガスリーは1分38秒842で11番手につけている。

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10時34分、セッションは再開された。#16山本、#15ガスリーとも、セッティングを詰めながら周回を重ね、セッション残り14分を切ったところで#16山本がタイムを1分38秒086へ更新した。ここで出走全車がピットへ帰り、公式予選に向けたタイムアタックのシミュレーションの準備を始めた。#16山本、#15ガスリーもピットでニュータイヤを装着、コースインに備えた。

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セッション残り7分を切って全車が一斉にコースイン、タイムアタックのシミュレーションを始めた。#16山本はセッション残り1分となったところで1分37秒283を記録し2番手へ進出した。しかしその後このタイムを更新する選手が現れたため、#16山本のタイムはベストタイムから0秒770後れの5番手。#15ガスリーはその後タイム更新ができず、タイムはベストタイムから2秒329後れの17番手に終わった。

■公式予選
#16 山本(Q1:5位 1分36秒806R / Q2:4位 1分36秒376R Q3:3位 1分36秒004R)
#15 ガスリー(Q1:3位 1分36秒698R / Q2:7位 1分36秒654R Q3:8位 1分36秒930R)
3回のセッションにわたるノックアウト方式の公式予選は午後2時から始まった。空は快晴、コースはドライ、気温は22度、路面温度は33度、気温、路面温度ともさらに上がろうというコンディションである。コースオープンすると#16山本、#15ガスリーとも持ち越しタイヤで中団にコースインした。

#16山本は、4周を走り1分37秒816を記録してピットへ戻った。#15ガスリーは、午前中とは異なる空力セットを試しながら5周を走り1分37秒730を記録してピットに戻った。

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ここで全車がピットへ戻りニュータイヤを装着してQ1タイムタックのタイミングを待つ。#16山本,#15ガスリーともセッション残り10分となったところでコースインしタイムアタックに向かった。2車はそれぞれタイヤのウォームアップを始め、インラップを合わせると2周をかけてタイヤを暖めると計測2周目にタイムアタックにかかった。その結果、#15ガスリーが1分36秒698、#16山本が1分36秒806(どちらも鈴鹿サーキットコースレコードを破るタイム)を記録してそれぞれ3位、5位につけ、上位14台で行われるQ2進出を決めた。

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午後2時30分からQ2セッションが7分間の予定で始まり、Q1を突破した14台が出走した。出走車両が続々とコースインする中、#16山本はピットにとどまり、ほぼ1周後れの最後尾からコースインする戦略をとった。

集団の中でコースインした#15ガスリーは、タイムアタックのために自分の前方へ間隔を開けようとペースをコントロールするが後続車両との駆け引きもありなかなか自分のポジションを確保できないままタイヤのウォームアップを終えタイムアタックに入った。結果は1分36秒654、これもまたコースレコードではある。最後にタイムアタックを行った#16山本のタイムは1分37秒376。この結果、#16山本は4位、#15ガスリーは7位で8台が出走するQ3進出を決めた。

午後2時47分から7分間のQ3セッションが始まった。#15ガスリーは2番手でコースイン、#16山本はQ2同様ピットでウェイティングし、コースオープン後1分30秒となってから最後尾からコースインする作戦をとった。#15ガスリー、#16山本とも計測2周目にタイムアタックに入った。#15ガスリーは早々に1分36秒930を記録した。タイムアタックで前を走る車両の影響を受けてセクター2、セクター3でダウンフォースが抜けるという症状に苦しんだ結果のタイムであった。それでもこの時点でのトップではあったが、その後タイムを更新する選手が次々現れ#15ガスリーの順位は低下していった。

#16山本は、最後に1分36秒004を記録、3番手へ食い込んだ。逆バンク、デグナー2つめで突っ込みすぎるというミスを犯しながらのタイムであった。結果、#16山本は3番手、#15ガスリーは8番手で決勝レースのスターティンググリッドに並ぶことが決まった。
4月23日(日)
■決勝
#16 山本 2位(35周 ベストラップ1分40秒796)
#15 ガスリー 10位(35周 ベストラップ1分41秒873)
快晴となった午後1時40分、シリーズ開幕戦のスタートがきられた。気温は23度、路面温度は37度、さらに温度は上昇してこれまでの開幕前テストとは異なるコンディションとなりそうな状況だ。

スタート合図の瞬間、#16山本は好スタートを切って2番手へ抜け出して第1コーナーへ飛び込んだ。一方、#15ガスリーはポジションを2つ上げたものの集団の中でレースを始めることになりペースが上がらず後続車から追われる展開となる。

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今回のレースは35周のうち1回、1本以上のタイヤ交換が義務づけられており、序盤のうちに義務を消化する戦略を選んだチームが1周目からピットインを始めた。TEAM MUGENは集団に取り込まれてしまった#15ガスリーを2周目にピットへ呼び、右フロントタイヤ交換と給油を行ってレースに復帰させた。できる限り前後に車両がいない状態で走らせようという戦略である。ピット作業を終えた#15ガスリーは12番手でレースを再開した。

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#16山本はトップと1秒強の間隔を守って2番手を走り続けた。しかしその間隔は周回ごとにじりじり広がり苦しい展開となっていく。6周目には2秒を超え、9周目には3秒を超えた。

#15ガスリーは結局前後を挟まれる形でのレースとなった。前走車との間隔は3秒から4秒あるが、なかなかその差は縮まらず、むしろ後方から迫られる状況だ。12周目、前方を走っていた車両がピット作業に入り、ちょうど#15ガスリーの直前でコースに復帰しようとした。#15ガスリーにとっては順位を入れ替えるチャンスである。

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第1コーナーで先行された#15ガスリーではあったが、猛然と攻め寄り、S字でオーバーテイクして順位を11番手へと上げた。さらに15周目、ピットイン義務を遅らせていた車両がピットに入ったため#15がスリーの順位は10番手へと繰り上がった。しかし19周目、後方から追い上げてきた車両がシケインで#15ガスリーのイン側に飛び込み順位を入れ替えたため、#15ガスリーの順位は再び11番手へと後退した。

22周目、スプーンカーブでコース上に停止した車両を回収するためセーフティーカー(SC)がコースインし隊列走行が始まった。このタイミングを選んでトップ車両と#16山本はピットインし、#16山本は左フロントタイヤ交換と給油を終えて隊列に復帰した。この時点で#16山本は2番手、#15ガスリーは順位が繰り上がって10番手につけている。

SC隊列走行は26周終了時点まで続き、レースは27周目から再開された。#16山本は改めてトップを追いかけ始めるが、やはり徐々に間隔を開かれている。#15ガスリーはフレッシュタイヤを装着した後続車に攻め立てられるが僅差で押さえ込む厳しい戦いを強いられることとなった。

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結局#16山本は2位で35周を走りきりチェッカーフラッグを受けた。#15ガスリーは10位のポジションを守り切り、日本でのデビューレースを完走で終えた。この結果、#16 山本はドライバーポイントを8点、TEAM MUGENも8点のチームポイントを獲得した。
■山本尚貴選手コメント
今年はガラリとセッティングの方向を変えたんですが、この週末は当初細かい問題点が出てしまいました。でもチームがよくフォローしてくれました。

レースではスタートがすべてだと思って賭けていました。動き出しも加速も良くてひとつ前に出られましたがトップには届きませんでした。レース中の前のクルマについていける感じがありませんでした。ただ苦しい中走り続けながら、次のレースに向けて何をすべきかヒントを見つけたような気がします。

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チームメイトになったガスリーは勉強熱心で、彼を見ているとあれ以上やらないと勝てないんだと思わせてくれます。テストではずっと彼の調子が良かったので、それがぼくにとってバネになったと思います。

シーズン通してこういう相乗効果でチーム全体のレベルが上がって良いことが起きるんじゃないかと思います。
■ピエール・ガスリー選手コメント
週末、走り始めた段階で空力的に問題を感じたが、原因がなかなかわからずに手間取ってしまいました。公式予選のQ1では問題は解消されましたが、やはりまだ日本のタイヤをうまく使えていません。特に、ウォームアップが難しい。テストのときは快調だったが、コンディションが変わった今週末は暖かくなってコンディションが変わったためか、うまく走ることができませんでした。

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Q3では少しリヤタイヤを使いすぎてしまったようです。自分のポテンシャルには自信があるので、予選5番手というのは許せないし悔しいです。決勝では、どのコーナーでもグリップしないうえ、ダウンシフトにもトラブルがあって、思い通りの走りができませんでした。次のレースまで1か月しかないけど、苦戦した理由を分析して、もっと前のポジションでバトルしたい。今回はとにかく残念です。尚貴とはドライビングスタイルは違うけど、とにかく速いドライバーだし、いろんな面で参考にさせてもらっています。
■手塚長孝監督コメント
持ち込んだセットが、走り出してみると少し違うなということが判明したので、フリー走行セッションを使って直す必要がありました。今年から2台体制になったので、情報をやりとりして迅速に対応することができました。去年と同じ1台体制だったらもっと苦労していたかもしれません。決して満点というわけではありませんが2台ともQ3に進出してくれました。

レースでは、山本がうまくスタートを決めてくれて、トップではなかったけれど2位になってくれて嬉しい戦果が得られました。さすがのレースだったと思います。

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ピエールは、Q3では少し失敗してあのポジションからのレースになってしまったことはあるけれど、もっと順位を上げられなかったのはチームとして申し訳ないと思っています。2周目にピットに入れましたが1周目に入れたほうが良かったのか?もっと走らせてから入れた方が良かったのか?速い車である事も条件ですし皆で改善していきます。クルマも彼の好みにぴったり合わせることが出来なかったので、作戦とクルマの面では少しかわいそうなことをしてしまいました。

でも今年はこの体制で岡山へ行くのが楽しみです。サポートして下さったホンダ関係者、応援してくださったファンやスポンサーの方々には感謝します。今度は2台で表彰台を獲得できるよう準備していきます。