2022 SUPER_FORMULA

Rd.3 FUJI

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2017年7月11日

ガスリー、5位入賞

シリーズ名:2017全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ 第3戦
大会名:2017年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦 富士スピードウェイ
距離:4,563km x 55周(250.965km)
7月8日(土)晴れ・観衆:13,400人(主催者発表)
7月9日(日)晴れ・観衆:21,200人(主催者発表)
2017年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第3戦が、静岡県富士スピードウェイで開催された。TEAMMUGENは、#16山本尚貴、#15ピエール・ガスリーの2カー体制でこのレースへ参戦した。

土曜日午前9時10分から1時間の予定でフリー走行セッションが行われた。#16山本、#15ガスリーともコースインするとセッティングを確かめながら周回を重ねた。週末の富士は好天で気温が上昇することが予想されており、コンディションを考えた確認が行われた。

セッション残り7分を切った段階でニュータイヤを装着してコースイン、タイムアタックのシミュレーションが行われた。#16山本は1分24秒533を記録し11番手、#15ガスリーは1分24秒928を記録し15番手でフリー走行を終えた。
 
7月 8日(土)
■公式予選
#16 山本 (Q1:13位 1分23秒485 / Q2:6位 1分23秒957 / Q3:5位 1分23秒478)
#15 ガスリー (Q1:11位 1分23秒336 / Q2:3位 1分23秒842 / Q3:8位 1分23秒902)
3回のセッションにわたるノックアウト方式の公式予選は午後2時30分、20分間のQ1セッションから始まった。ここで参加19台から下位5台が脱落する。天候は快晴で、気温は32度、路面温度は49度と真夏のコンディションである。#16山本、#15ガスリーとも、当初からニュータイヤを装着してコースイン。セッション前半を1分25秒前半のタイムで走ってマシンの状態を確かめピットへ帰還した。この時点で#15ガスリーは9番手、#16山本は11番手。

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#16山本、#15ガスリーは、ニュータイヤに交換、セッション残り7分となったところで再びコースインして本番のタイムアタックに入った。その結果、#15ガスリーは1分23秒336、#16山本は1分23秒485へタイムを縮め、それぞれ11位、13位となってQ2進出を決めた。

10分間のインターバルを挟み、7分間のQ2セッションが午後3時から始まった。#16山本、#15ガスリーとも集団の後方からコースイン、前方にタイムアタックのためのスペースを確保する。2周かけてタイヤをウォームアップするとタイムアタックに入り、#15ガスリーは1分23秒842、#16山本は1分23秒957を記録した。

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その直後、コース上の停止車両排除のためセッションは赤旗中断となった。排除作業が終わった後、セッションは残り3分で再開されたが、ピットに戻った#16山本、#15ガスリーともコースインはせず、動向を見守る作戦をとった。その結果、それぞれ#15ガスリーが3位、#16山本が6位でセッションを終え、Q3進出を果たした。

10分間のインターバルを経て午後3時24分にQ3に進出した8台により7分間のセッションが始まった。路面温度が低下傾向にあり、難しいコンディションである。#16山本はここで1分23秒478、#15ガスリーは思い通りのバランスが得られないままアタックを敢行、1分23秒902を記録した。この結果、スターティンググリッドは#16山本は5番手、#15ガスリーは8番手と決まった。
 
7月 9日(日)
■決勝
#15 ガスリー 5位(55周 ベストラップ1分26秒252)
#16 山本 リタイア(25周 ベストラップ1分26秒455)
日曜朝午前9時40分から30分間のフリー走行が行われた。気温30度、路面温度40度と土曜日よりもコンディションは厳しくなっている。コースイン前、#15ガスリー選手のマシンの電装系にトラブルが発覚、メカニックが急遽対応、マシンをコースへ送り出した。30分間のセッションでは#15ガスリーが1分26秒401の10番手、#16山本が1分26秒526の15番手につけた。

快晴の富士スピードウェイは決勝スタート前には気温32度、路面温度44度というコンディションとなった。スタート前に8分間のウォームアップセッションが行われたが、コースインする直前、#16山本のマシンにも#15ガスリー車同様の電装系トラブルが発生、レースに間に合わせるためメカニックが作業にとりかかった。

ウォームアップセッションには#15ガスリー、#16山本ともに無事出走、#16山本は5周を走って1分26秒570、#15ガスリーは5周走って1分26秒671を記録した。#16山本のタイムはこのセッションのベストタイム、#15ガスリーのタイムは2番手であった。

午後2時13分、決勝レースのスタートが切られた。8番手スタートのガスリーは好加速を見せ、前のマシンをかき分けるように前へ出て、5番手の#16山本とともに第1コーナーへ飛び込んでいった。

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スタートの時点で#15ガスリーと#16山本の選んだ作戦は異なっていた。#15ガスリーはこの週末に走行した感触から、レース中のタイヤ・デグラデーション(消耗)を予想して当初からレース中にタイヤを4本交換したいと要望を出しており、チームもそれに合わせて戦略を組み立てた。

一方、5番手スタートの#16山本は、上位のままレースを始められたらできるだけ最初のスティントを引き延ばし、ピットストップではタイヤを2本のみ交換してロスタイムを最小限にとどめ、さらに上位を目指す作戦を選んでいた。

5番手につけた#16山本は、4番手の選手から1秒5ほどの間隔を開けて#15ガスリーを背後につけて序盤戦を戦った。18周目、上位がピット作業を行ったため見かけ上の順位が4番手となっていた#15ガスリーがピットイン、給油と4本のタイヤを交換した。#16山本は見かけ上3番手につけて、予定通りステイした。

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タイヤ交換を行った#15ガスリーは見かけ上13番手でレースに復帰したが、前方にはピット作業を終えた序盤の上位車両が走っており、ペースアップしてその間隔を縮めだした。作戦通りの展開である。

一方#16山本は3番手につけてピット作業を引き延ばす予定だったが24周を終える頃、タイヤに違和感を覚えたため次の周でピットストップを行うことを決め、25周目に入った。ところがストレートを通り過ぎようとしたところで左リヤタイヤがバースト、第1コーナー手前でかろうじて減速したものの1周にわたってスロー走行を余儀なくされ、ピットへかえってそのまま走行を取りやめざるをえなかった

その後、前を走るクルマがピット作業を始めたため、コースに残った#15ガスリーの事実上の順位は繰り上がっていった。36周目の第1コーナーで、#15ガスリーは前を走る#37中嶋一貴選手に追いつき、インに飛び込んで追い抜いた。これにより#15ガスリーは見かけ上の順位を7番手、事実上の順位を5番手に上げた。

さらに#15ガスリーは事実上の4番手を走る#19関口雄飛選手にも追いつき激しく攻めかかった。しかし#19関口選手も巧妙にブロック、#15ガスリーは順位を入れ替えることができない。結局2者のデッドヒートは最終ラップまで続き、#15ガスリーは0秒034の僅差で5位のチェッカーフラッグを受けた。

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今季自己最高位の5位に入賞した#15ガスリーはドライバーポイント4点を獲得、通算5点とし、ポイントランキング8番手につけた。無得点の#16山本は通算10.5点でランキング6番手につけている。またTEAMMUGENも4点のチームポイントを獲得しランキング4番手につけた。
 
■山本尚貴選手コメント
Q1は13番手でチームメイトにも後れを取ったので、セッティングを変更してQ2に臨んだところ、良い感触が得られタイムを出すことができました。また、赤旗でセッションが中断される前にタイムを出すことができたことも非常に幸運でした。

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Q3ではさらにポジションを上げることができ、クルマのポテンシャルが良くなっていることが確認できました。決勝では納得できるペースで走れ、ピットストップを引き延ばして上位を狙っていたのですが、急にタイヤに不調が発生したのでピットに入ろうとしたところバーストしてしまいました。表彰台も見える流れだっただけに残念です。
 
■ピエール・ガスリー選手コメント
エキサイティングなレースでした。予選ではQ3へ向かう段階でセッティングにミスがありタイムが落ちてしまったのは残念でしたが、決勝ではそれを修復し、良いフィーリングでレースができました。決勝スタートではみんながインへ行ったのでぼくはアウト側へ出てその結果2台抜くことができました。

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レース後半はずっと関口選手と戦い、ストレートでスリップストリームに入るまではできましたが、その先が伸びず、しかもうまく進路を塞がれたので前へ出ることは結局できませんでした。岡山でも今回も、ホンダ勢でトップになれたのは嬉しいです。次の課題は表彰台だと思っています。第4戦が開催されるツインリンクもてぎは、ぼくにとって初めてのコースですが、チームと相談しながらベストを尽くします。
 
■手塚長孝監督コメント
富士の予選で2台ともQ3まで残ることが出来たのは、クルマのバランスの改善、そして、ドライバーとエンジニアの連携による戦略構築の賜物であったと理解し、嬉しく思っております。しかしながら、トップを取る事が出来なかった事実に、皆、忸怩たる思いを抱いてもおります。

決勝では、ミーティングの際、ガスリーから「タイヤのデグラデーションが心配なので4本交換でやってみたい」という要望がありました。また「ピット作業時間で遅れる分は、自分が取り戻す」と、力強い意思伝達があったので、極力前方にクルマがいないポジションでコースに戻してやろうとタイミングを見計い、狙い通りピットアウトしてからはプッシュして前に追いついてくれました。

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山本の方は、給油とタイヤ2本(の交換)と決め、どのタイヤを換えるかはレースの状況に応じて決める予定でした。しかしながら、予兆を確認し、ピットインの準備をしている最中に(タイヤが)バーストしてしまいました。表彰台が見えるラップタイムで走っていただけに残念です。

ガスリーは果敢に攻めていたのですが、スピードが足りなかったようです。改善すべきところをしっかりと改善し、2台体制のメリットが出始めている今、次のもてぎではチーム一丸となり、2台での表彰台を目指し頑張ります。